1965年生まれ。衆院当選5回(東京29区:足立区、荒川区選出)。公明党政務調査会長。
ゴールドマン・サックス証券を経て、2012年衆議院初当選。元外務大臣政務官、元財務副大臣。
創価大学卒。米ケロッグ経営大学院修了(MBA取得)。
岡本三成氏
衆議院議員
今年は、紛争解決、平和維持、紛争後の平和構築において女性が果たす重要な役割を明記した歴史的な国連安全保障理事会決議、1325号から25年を迎えます。しかし、25年前に期待された変革の可能性は、未だ実現されていません。女性の和平交渉者、調停者、和平プロセスの署名者の数は依然として少なく、世界中で女性に対する制度的で深刻な暴力が続いています。
笹川平和財団とジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所(WPS)は、1325号決議を含む10つの決議を総称して呼ばれるいわゆる「女性・平和・安全保障アジェンダ(WPSアジェンダ)」推進に関連し、日本のWPS議会人ネットの国際提携パートナーとして、さまざまな国・地域でWPSアジェンダを推進する議員のリーダーシップを支援するために協力してきました。議員は、WPS実現のため法的強制力のある措置を立法化し、必要な予算と資源を確保し、監視・監督を行い、さらには紛争・戦争の影響を受けた女性や子どもたち、コミュニティなどを代表する、非常に特別な立場にあるため、平和と安全保障の問題におけるジェンダーの主流化において重要な役割を担っていると言えます。しかし、WPSのアジェンダを支援する取り組みへの参加状況は国や議員によって様々であり、多くの議員は国内の実施努力について知らないか、関与していないと指摘されています。
本公開シンポジウムでは、ウクライナ、フィリピン、インドから、WPSアジェンダ推進の目的で先駆的な仕事をされてきた議員を招き、それぞれの国・地域におけるWPSコミットメントの推進とジェンダー主流化の優れた取り組み、新たな実践、そしてその成果を共有することを目的に開催されます。このシンポジウムは、世界各国の政府高官や専門家が集まるWPSフォーカル・ポイント・ネットワークが、日本とノルウェー政府の共同議長により東京で開催されるタイミングに合わせて開催されます。このシンポジウムを通じて、議会と政府、市民社会のマルチ・セクトラルな協力、そして、地域、政府、国際レベルでの協働について議論が深まることを期待しています。
貴重な機会となりますので、ぜひご参加下さい。
16:30-16:35 | 開会挨拶 中山万帆(公益財団法人笹川平和財団第2グループ(平和構築支援担当)グループ長) |
16:35-16:40 | 開会挨拶・イントロダクション メラーン・バービア大使(ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所 所長) |
16:40-17:55 | ハイレベル・パネル 「WPS アジェンダ推進のための国会議員の役割」 スピーカー: 1. ローレン・レガルダ フィリピン上院議員(ビデオ・メッセージ) 2. 岡本三成衆議院議員 3. オレナ・ホメンコ、ウクライナ国会議員、国家安全保障・国防・情報委員会委員 4. ライサ・ジャジュリ バンサモロ暫定自治政府議会議員、社会サービス開発省大臣、フィリピン 5. ミナクシ・レキ 前インド外務・文化大臣 モデレーター: メラーン・バービア ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所 所長 |
18:00 | 閉会 |
衆議院議員
1965年生まれ。衆院当選5回(東京29区:足立区、荒川区選出)。公明党政務調査会長。
ゴールドマン・サックス証券を経て、2012年衆議院初当選。元外務大臣政務官、元財務副大臣。
創価大学卒。米ケロッグ経営大学院修了(MBA取得)。
ウクライナ国会議員、国家安全保障・国防・情報委員会委員
2019年よりウクライナ国会議員を務め、現在、国家安全保障・国防・情報委員会にて委員を務めている。同委員会の国防調達小委員会では委員長として、NATO加盟国の原則に基づいた国防調達システムの改革に取り組んでいる。
2020年1月より欧州評議会議員会議(PACE)常任代表を務め、2023年1月からは同会議の副議長に就任。ウクライナの子どもたちの状況に関するPACE議員ネットワークの議長としても活動し、強制移送された子どもたちの帰還に向けた活動を精力的に展開している。PACEにおけるウクライナの子どもたちの状況に関する決議2529号の起草者としても貢献している。
フィリピン上院議員
フィリピン上院議員(2022年-現在)。環境保護活動家、文化活動家、元ジャーナリスト。フィリピン初の女性上院議長代行(2022-2024年)を務める。気候変動対策や災害に強い社会づくりの世界的リーダーとして知られ、国連防災グローバル・チャンピオン(2015年)に選出。気候変動法、再生可能エネルギー法など、環境・文化・女性の権利に関する重要法案を多数成立させた功績を持つ。国連環境計画(UNEP)環境大賞、フランスレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ章など国内外で多数の賞を受賞。アジア太平洋地域の気候変動適応・防災分野における主導的な役割を果たしている。
バンサモロ暫定自治政府議会院内総務代理、社会サービス開発省大臣
バンサモロ暫定自治政府議会議員、社会サービス開発省大臣。フィリピンを代表する人権派弁護士として知られ、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の法律顧問として和平プロセスに貢献。アテネオ・デ・マニラ大学政治学部卒業、フィリピン大学法学部卒業。代替法律支援団体SALIGANでの活動や「バンサモロの女性の正義のために(Nisa Ul-Haqq fi Bangsamoro)」の設立など、人権と社会正義の実現に尽力。2013年から2019年までバンサモロ移行委員会のメンバーとしてバンサモロ基本法の草案作成に携わり、2019年からはバンサモロ暫定自治政府議会議員を務める。
前インド外務・文化大臣
インドの著名な政治家であり、元外務・文化大臣。1990年に弁護士としてのキャリアをスタートさせ、インド最高裁判所とデリー高等裁判所で弁護士として活動し、社会正義の強力な擁護者としての地位を確立した。レキ氏は、「女性クオータ法」や職場における女性のセクハラ(防止、禁止、救済)法」など、重要な法案の起草に重要な役割を果たし、後者は国会での可決に成功した。メディアの権利を擁護し、裁判手続きのメディア報道禁止の撤回を提唱して成功した。女性の権利に対する彼女のコミットメントは、インド軍における女性の永続的任命を提唱したり、シャンティ・ムクンド病院レイプのような重大事件で被害者の弁護を務めるなど、画期的な事件への関与によってさらに実証されている。草の根のアドボカシーから最高裁判所や国会まで幅広い経験を持つミナクシ・レキ氏は、女性のリーダーシップと社会から疎外されたコミュニティへの機会均等を強く提唱し、より包括的な社会の実現に一貫して尽力している。
ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所 所長
長年にわたり女性の権利と地位向上に尽力。クリントン政権では大統領補佐官および大統領夫人チーフ・オブ・スタッフを務め、ヒラリー・クリントンと共に「バイタル・ボイシス・グローバル・パートナーシップ」を共同設立。2009年、オバマ大統領により初代米国女性問題担当大使に任命され、世界60カ国以上を訪問し、女性の政治的・経済的エンパワーメントを推進。現在はジョージタウン大学で次世代のリーダー育成に取り組む。