セミナー第2グループ(平和構築支援担当)

NATOと日本からの経験ー防衛分野におけるWPS

共催：笹川平和財団・学校法人立教学院（立教⼤学）異⽂化コミュニケーション学部
協力：在日デンマーク大使館・在日米国大使館

　和平プロセスへの女性の参加により、紛争後の平和がより持続可能な、強靭なものとなるという客観的証拠は既に数多く蓄積されているにもかかわらず、女性は未だに政治的にも軍事的にも社会的にも、和平プロセスのあらゆる局面で貢献する機会から疎外され続けています。NATOにおいては、個人の自由、民主主義、人権といった民主主義的価値観への共通のコミットメントの上に設立された同盟という基本姿勢に基づき、WPSアジェンダの重要性を認め、人口の半数を占める女性の完全な権利と参加を推進し、また、紛争解決へのアプローチにおけるジェンダー視点の統合を進めています。NATOの「女性、平和、安全保障」アジェンダは、現在の安全保障環境を評価し、抑止と防衛、紛争予防と管理、協力的安全保障という3つの中核的任務を概説する2022年戦略構想に沿ったものであり、ジェンダー平等を推進し、すべての活動にジェンダーの視点を取り入れることを同盟国に義務づけ、支援しています。また、日本やインド太平洋地域の他のパートナーの国内WPS活動との相乗効果を生み出す可能性も重視しています。

　本セミナーでは、NATOのWPS担当事務総長特別代表であるイレーネ・フェリン氏をお招きし、NATOおよびNATO同盟国が防衛分野に女性を参加させ、より多くの女性指導者を育成し、ジェンダーの視点を統合するためどのような先進的な取り組みを行っているのか、その経験から学び、日本の専門家と議論を深めることを目的としています。

　日本においても、昨年秋の上川陽子外務大臣の誕生により、災害復興・開発支援、平和構築分野におけるWPSアジェンダ推進、また国際協力の枠組みに留まらず、国内、特に防衛分野においてジェンダー視点の統合を進める政策的イニシアティブが議論されており、時宜にかなった意見交換になると考えています。ぜひ皆様のご参加をお待ちしています。

お申込みについて

ご参加希望の方は、5月28日（火）15時（JST）までに、本ページの「お申込み」ボタンよりお申し込みください。

お申し込みは以下のURLからお願いします。（在日デンマーク大使館の申込フォームへ転送されます。）
https://www.conferencemanager.dk/experiencesfromnatoandjapan

本セミナーは立教大学池袋キャンパス（太刀川記念館3階）で行いますのでご注意ください。

事務局: 笹川平和財団平和構築支援グループ
Email：peacebuilding@spf.or.jp
Tel：03-5157-5287

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail：spfpr@spf.or.jp
Tel：03-5157-5389

プログラム

11:00-11:05	開会挨拶
11:05-11:30	基調講演イレーネ・フェリン氏（NATO事務総長女性・平和・安全保障分野＜WPS＞担当特別代表）
11:30-12:00	パネルディスカッションイレーネ・フェリン氏（NATO事務総長女性・平和・安全保障分野＜WPS＞担当特別代表）岩田英子氏（防衛研究所特別研究官付）モデレーター堀場明子（公益財団法人笹川平和財団平和構築グループ主任研究員
12:00-12:30	質疑応答
12:30	閉会

※プログラムについては予告なく変更することがありますので、予めご了承ください。

講演者

イレーネ・フェリン氏

NATO事務総長女性・平和・安全保障分野＜WPS＞担当特別代表

パネリスト

岩田英子氏

防衛研究所特別研究官付

モデレーター

堀場明子

公益財団法人笹川平和財団平和構築グループ主任研究員

05月

29日

2024