安全保障研究グループ セミナー
公開ウェビナー

「ロシアとインド太平洋:欧州とアジアの視点」

ロシアとインド太平洋:欧州とアジアの視点

主催:笹川平和財団、シンガポール国立大学南アジア研究所(NUS-ISAS)
 笹川平和財団安全保障研究グループでは、2020年度からシンガポール国立大学南アジア研究所(NUS-ISAS)と共催にて、インド太平洋の安全保障に関するウェビナーシリーズや非公開専門家会合を実施してきており、多くの参加者から好評をいただいております。

 今回は、インド太平洋においても少なからぬ利害を有するロシアを中心に据えて議論を行います。ユーラシア大陸を横断するロシアは、欧州から中東、中央アジア、そして東アジアにかけて様々な形で地域の安全保障にかかわっており、それらはインド太平洋の安定にも関係しています。

 最近のロシアの対外政策の動向では、軍事および政治経済面における中国との接近が顕著になりつつあることが懸念されています。一方で、日本やインドなどインド太平洋において連携を深めつつある国々とも個別の利害関係を有しており、また、東南アジア諸国への世界最大の武器供給国でもあります。欧州においてはウクライナをめぐるロシアの軍事行動が緊張を高めており、欧州のインド太平洋への関与政策に影響を及ぼす恐れもあります。

 このように、ロシアはインド太平洋の秩序形成に直接的・間接的な影響を及ぼし得る存在となっています。インド太平洋におけるロシアの戦略的関心や利益は何なのか、ロシアにはどのような選択肢がありいかにして影響力を行使し得るのか、緊密化する露中関係やロシアとの個別の関係において日本やインドなどインド太平洋の主要国の関心事項や懸念にはどのようなものがあるのか、ロシアという新たな要素は欧州のインド太平洋への関わりにどう作用し得るのか、等々、疑問は尽きません。

 本ウェビナーにおきましては、これらの疑問に対するパネル・ディスカッションをおこない、ロシアによるインド太平洋地域への影響を多面的に検討します。

 パネリストには当財団でロシア外交を研究する畔蒜泰助主任研究員ら日本・ロシア・欧州・インドの4名の著名専門家を迎えて議論を深めてまいります。変化しつつあるインド太平洋において新たに注目されるロシアのかかわりについて、皆様における考察の一助となれば幸いです。多くのご参加をお待ちしております。

 〔指定の登録サイトにて事前登録制、言語は英語のみとなります〕
事務局
笹川平和財団 安全保障研究グループ
E-mail: anpo-event@spf.or.jp

プログラム

18:00 開会挨拶
各パネリストスピーチ
18:45 ディスカッション
20:00 セッション終了

講演者

Dr. Aleksei Zakharov
パネリスト

Dr. Aleksei Zakharov

ロシア / 露国立研究大学高等経済学院 世界経済国際関係学部 研究員

General(ret.) Olivier Kempf
パネリスト

General(ret.) Olivier Kempf

欧州・フランス / 仏戦略研究財団 客員研究員

畔蒜 泰助 氏
パネリスト

畔蒜 泰助 氏

日本 / 笹川平和財団 安全保障研究グループ 主任研究員

プロフィール

1969年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、モスクワ国立国際関係大学修士課程修了。東京財団研究員、国際協力銀行モスクワ事務所上席駐在員を経て現職。専門はユーラシア地政学、ロシア外交安全保障政策、日露関係。著書に『「今のロシア」がわかる本』(三笠書房・知的生き方文庫)、『原発とレアアース』(共著、日経プレミアムシリーズ)。監訳本に『プーチンの世界』(新潮社)がある。

Dr. Nivedita Kapoor
パネリスト

Dr. Nivedita Kapoor

インド / 露国立研究大学高等経済学院 世界経済国際関係学部 ポスドク研究員

Dr. Yogesh Joshi
モデレータ

Dr. Yogesh Joshi

シンガポール国立大学南アジア研究所 研究員

※パネリスト他3名および座長のプロフィールは英語版のページにて掲載しております。

開催一覧

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