ロヒンギャ難民危機に関する報告書のご紹介
ロヒンギャ難民危機は、世界最大規模の無国籍状態にある人々が直面する人道問題であり、南アジア・東南アジアの平和と安定に深刻な影響を及ぼしています。長期化する危機は、外交的停滞、生活再建の困難、過激化や越境犯罪などの安全保障リスクを伴い、国際社会による協調的な対応が求められています。 この課題を多角的に検討するため、危機の背景と包括的な対応の方向性を示すポジションペーパーと、国際政策対話に向けた具体的な提案をまとめた政策提言の2つの報告書を公開しました。
*本提言書はこちらからダウンロードいただけます。また、本年9月に開催された第51回IPCC総会への参加報告につきましては、こちら をご覧ください。
「海洋・雪氷圏特別報告書」は、IPCCにとって初となる、気候変動と海洋・雪氷圏(極域・高山)に特化した報告書です。IPCCは、既に海洋生態系システムでは「転換点(ティッピングポイント)」を越える現象が起き始めており、海洋、ひいては地球全体が危機的な状況にあるとし、「今選ぶ行動で未来が決まる」と警鐘を鳴らしています。一方、野心的な緩和策、適応策によって変化に対応しうる可能性が残されていることも示されています。
海洋政策研究所は、本提言が日本政府をはじめ、海洋・水産や気候変動対策に関わる様々なアクターの取り組みに役立てられることを期待しています。
(※)正式名称:「変化する気候下での海洋・雪氷圏に関するIPCC特別報告書」