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SPF NOW

キャロル・ターレー博士インタビュー

地球の声、海の声を届ける科学の伝達者

笹川平和財団


2017.03.22
キャロル・ターレー博士
大気中への二酸化炭素排出などにより引き起こされた問題の一つ、海洋酸性化。近年その現状が徐々に明らかになり、さらなる調査・研究が必要とされています。地球に住む私たち一人一人に深く関わるこの問題について広く伝えていくことが、今科学者に求められていると、キャロル・ターレー博士は語ってくれました。科学者としての使命感と、博士ご自身の海への愛情が感じられるインタビューとなりました。

インタビュー要約:

―近年、海洋酸性化の問題について科学研究が盛んになってまいりました。

海洋酸性化に関する発信は、ここ10年で非常に増えたと思います。しかし、未来に向けて本当に必要となってくる情報は、海洋酸性化が種全体や生態系全体にどのような影響を与えるかということです。現在の総合データが指し示しているのは、石灰化し殻や骨格を生成する生物たちは、よりダメージを受けやすいということです。その結果、サンゴ礁の成長は遅れています。一体何が起こっているのか理解するのに、もっともっと調べなくてはなりません。海洋酸性化の唯一の解決法は、大気中への二酸化炭素排出の削減で、これは、地球規模の課題です。国際的協力と国際的交渉によって二酸化炭素削減を目指していかなければなりません。

―危機的になってきているように見えるこの状況を、もっと人々に効果的に伝えるにはどうすれば良いでしょうか?

確実に人々の耳に届けるしかありません。それには、科学者たちももっと勇気を持って、科学を分かりやすい形で人々に伝えていかなければなりません。学校に行って子供達に話す機会がありますが、彼らはちゃんと理解しますよ。子供達が理解出来るのなら、政策決定者も当然理解出来るはずです。私たちは政策決定者に会いに行き、信頼関係を築くこともしています。政治の優先度は、科学の優先度と異なります。だからこそ科学を動かすことも出来るのです。

―「持続可能な開発目標(SDGs)」の中では、海洋を保護し持続可能な利用をしていくことが謳われていますね。

SDGs14番目の中のターゲットの一つに、海洋酸性化に特化したものがあります。これは、海洋酸性化を理解し、その影響を軽減しようというものです。もちろん国際協力と開発と通じてです。もう一つ、私達の今出来ることは、モニタリング・観測のネットワークを構築することです。モニタリングをしていなければ計測が出来ず、結果として管理も出来ません。政策立案のためにも必須です。しかし、観測はまだまだされていませんし、開発途上国の多くは実行するキャパシティーを持っていません。ですから、知識やトレーニング能力などを持ち合わせた国々は、世界中でキャパシティービルディングをして欲しいのです。そうすれば、地球規模のデータをみんなで共有でき、未来予測などをするシミュレーションを可能にし、対応策も準備出来るようになるのです。

―海に囲まれて暮らしてきた日本人は、その恩恵に感謝していていますが、海洋酸性化や、その影響に対して十分に認識していません。

英国も海に囲まれた島国で、私たちも休みの日には海行くのが大好きです。たとえ雨が降っていても海で楽しむほどです。それは日本と同じだと思います。しかし、10~15年前までは、ごく少数の科学者を除いては、誰も海洋酸性化の話を知りませんでした。広報活動などをしている今でも、国民の2割ぐらいしか海洋酸性化を知りません。それでもいないよりはマシです。こういうことは時間がかかります。科学の頑張りどころでもあると思っています。科学者は地球上の皆に、海の大切さを、一体何が本当に起こっているのかを、説く役目を担っています。日本の社会、料理や文化にとって、海はとても重要な訳ですから、未来への影響を理解出来れば、皆や政策決定者の反応が違ってくるのではないでしょうか。後にも先にも、コミュニケーションを続けることです。


以下の映像で、キャロル・ターレー博士のインタビュー全編をご覧ください!

海洋政策研究所(海洋政策実現部)
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