2025年以降の世界の紛争、国際危機グループ 理事長コンフォート・エロ氏
世界が直面しているグローバルな危機とは何か、そして日本にどのような影響を及ぼすのか。国際危機グループ理事長のコンフォート・エロ氏と笹川平和財団の西田一平太上席研究員がこのテーマについて掘り下げ、ヨーロッパと中東で進行中の紛争、米中対立の激化、そしてトランプ2.0、グローバル・サウスへの影響などについて語り合いました。
カンボジアは内戦終結から20 年が経過し、今でこそ経済も成長過程に入っていますが、過去にポルポト政権の統治によって大多数の知識人層を失った影響で、優秀な人材の育成が大きな課題となっています。国内の大学には教育学部が設置されておらず、設立が急務とされていました。そこで、教育を課題とした招へいプログラムでは、広島大学教育学部の教員養成課程について説明を受け質疑応答を行った後、カンボジアからの留学生との懇談会を行いました。
また、国内の社会インフラの整備には未だ課題が多いのが実情で、特に発電規模は小さく、送電や配電網の整備も貧弱で、国内の世帯電化率は20.1%(2009 年)にとどまっています。そのため、カンボジア国会議員 団から日本の電力の安定供給のしくみや、新エネルギーについて学びたいとの要望を受け、発電を主なテーマ として視察も行われました。
2014 年には、イオングループがカンボジアに初出店するのを受け、レイクタウン(越谷市)の視察なども行われています。
モンゴルに関しても、大気汚染や交通渋滞などが大きな問題となっているため、環境保全に配慮した経済発展が求められています。そこで、「環境に配慮した都市開発」に焦点を当てたプログラムを組むなど、それぞれの国が抱える課題に柔軟に対応してきました。