しかしマクレランは、専門家たちは安全かどうかを判断するのに十分な情報を持っていないとし、「フォーラムは昨年、日本から提供された情報を調査しするために独立した科学パネルを設立した。そして、同パネルのメモは、日本がその影響についてあまり透明性を保っていない(Japan has really not been very transparent about the full impacts)ことを示している。」「答えのない疑問がたくさんある。そのため、今回の訪問は非常に重要なステップだった。」「しかし、肝心なのは、日本はこのプログラムを中止するとは言っていないということだ。」と述べた。
太平洋の首脳は来月、日本による放出計画について話し合うために会合を開く予定である。
コメント
ニック・マクレラン氏は2016年に刊行された「The New Pacific Diplomacy」において、「Pacific Diplomacy and Decolonisation in the 21st Century」という章を執筆していました。本記事を読む限りでは、本件に深く関わっているわけではなく、太平洋島嶼地域を知る識者としてコメントを求められ回答しているかのような印象を受けます。
また、本記事には「この地域の最高外交機関であるPIF(PIF, the region's top diplomatic body,)」とありますが、これも読者に誤った情報を伝えてしまう可能性があります。PIFというのは加盟国首脳が地域課題や地域政策について議論し合意を目指す場である一方で、加盟国各国の外交や政治判断は当然ながら各国が権限を有します。その地域枠組みPIFの事務局であるPIF事務局は、首脳の合意形成のための調整や首脳の合意事項(コミュニケなど)に基づいた活動を行ったり必要な情報を加盟国に提供する役割を担っていますが、加盟国各国の外交や政治判断を超える権限はありません。