ブラウン首相は、外務大臣が「青い太平洋大陸のための2050年戦略」(the 2050 Strategy for the Blue Pacific Continent)に対する認識と強い支持を表明したことを歓迎した。その中には、ますます複雑化する地政学的・安全保障的環境における協力強化の必要性、前進する努力を加速する必要性、気候変動をもたらす温室効果ガスの排出削減(climate change emissions reductions)、2050年までにネットゼロへの移行、PALMプロセスによってもたらされるより密接な協力の機会などが含まれていた。
◇パネリスト
ケン・ベッセラー博士:ウッズホール海洋研究所 研究主幹、海洋学者
Dr. Ken Buesseler, Senior Scientist and Oceanographer at the Woods Hole Oceanographic Institution
アジュン・マクヒジャニ博士:エネルギー環境研究所 所長
Dr. Arjun Makhijani, President of the Institute for Energy and Environmental Research
フェレンク・ダルノキヴェレス博士:ジェームス・マーティン・センター核不拡散研究所、
ミドルベリー国際大学院モントレー校 招聘研究者、非常勤教授
Dr. Ferenc (Jacob Rolf) Dalnoki-Veress, Scientist-in-Residence & Adjunct Professor at the James
Martin Center for Nonproliferation Studies, Middlebury Institute of International Studies at Monterey
ロバート・H・リッチモンド博士:ハワイ大学マノア校ケワロ臨海実験所 研究教授、所長
Dr. Robert H. Richmond, Research Professor and Director at the Kewalo Marine Laboratory in the
University of Hawaii at Manoa
◇この先の道筋
日本はグローバルパートナーであり、領域・管轄・管理区域内での自らの行為が他国へ危害を及ぼさぬ
よう国際法の元に社会的義務を順守したいと望んでいることを、わたしたちはわかっています。
わたしたちの懸念に対して応えてもらえるよう、日本政府に引き続き呼びかけていく所存です。
また、この汚染水の海洋放出に緊急性はなく、汚染水の処理方法には他の選択肢も存在するという点を
指摘しておきます。
「国連海洋科学の10年(The United Nations Decade of Ocean Science)」において、次世代のた
めに海をまもることで、日本は国際社会にリーダーシップを示すことができるでしょう。
このようなPIF事務局の動きとは離れて、ミクロネシアのパニュエロ大統領は、先週木曜(2/2)に行われた岸田首相との首脳会談後の共同声明で、本件に関して、次のとおり発言しています。
「The People and Government of the Federated States of Micronesia appreciate Japan’s transparency and support on the issues that are important to our people. We were humbled and proud that the Japanese Ambassador residing in our Nation attended every COVID-19 Task Force meeting to keep us informed on how the Pandemic was impacting your country, which improved decision-making for policy makers in Micronesia. I am personally appreciative to Japan for its transparent and substantive briefings on the Advanced Liquid Processing System (ALPS)-treated water; our country is no longer fearful or concerned about this issue, and now has a deep trust in Japan’s intentions and technological capabilities in not harming our shared oceanic assets and resources.」
「(仮訳)ミクロネシア連邦の国民と政府は、私たちの国民にとって重要な問題に対する日本の透明性と支援に感謝している。私たちは、駐日大使がCOVID-19タスクフォースの会合に毎回出席し、パンデミックが貴国に与えている影響について常に情報を提供してくれたことを謙虚に受け止め、誇りに思っている。個人的には、日本が高度液体処理システム(ALPS)処理水について透明で実質的な説明をしてくれたことに感謝している。我が国はもはやこの問題に対して恐怖や懸念を抱いておらず、今では、我々が共有する海洋資産と資源に害を及ぼさないという日本の意図と技術力に深い信頼を寄せている。」