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【※フィジー政権交代へ】
フィジーの連立協議終了へ:ガボカSODELPA代表
(2022年12月20日、スバ、FBC NEWS / PACNEWS)
抄訳
今日遅くまでに次の政府を形成する政党が判明するだろう。
社会民主自由党(SODELPA)のビリアメ・ガボカ代表は、午後2時の理事会(※Management Board meeting)へのカウントダウンが続く中、メディアに対してこのことを確認した。
フィジーファースト(FF)と人民連合(PAP)の党首が、今日の午後、SODELPAの理事会における最後のプレゼンテーションチームに臨む見込みである。
両党はSODELPAの理事会にプレゼンテーションを行うよう要請されており、キングメーカーが次の政府を形成するために誰を支持するかを決定する前に行われる。
FBCニュースの信頼できる情報によると、FFのバイニマラマ党首とPAPのランブカ党首がSODELPA理事会で演説する可能性があるとのことである。
SODELPAの規約に従って党首の座を降りたガボカ代表は、辛抱するよう求め、「理事会が決定し、彼らは今日の午後2時に会合を開くので、今日の午後遅くには、私たちがどちらの方向に行くのか分かるだろう」と述べた。
日曜日(12/18)に総選挙の結果が発表された後、FFが26議席、PAPが21議席、国民連合党(NFP)が5議席、SODELPAが3議席となった。
SODELPAとの連立が政権樹立に必要な過半数となる。
もう一つの進展は、ガボカ氏がSODELPA党首でなくなったことである。
レナイタシ・ドゥルSODELPA書記長は、党規約に従ってガボカ氏は(理事会で)多数派になれなかったため、党首の地位は空席とみなされたとし、「我々は正式に通知をするつもりだ。正式に党首の座が空いたことを書面で通知する。おそらく今日の理事会でもその旨が発表されるだろう。理事会メンバーがその書面を受け取れば、それが正式なものとなる。」と述べた。
ドゥルによると、SODELPAの規約では、党首の地位は2024年の党の年次総会まで空席のままとのことだ。
コメント
SODELPA支持者の間では、消極的なFF支持とPAP支持で分裂しており、理事会においてはバイニマラマ政権の継続を望まないことを優先し、もともとSODELPAにいたランブカPAP党首を支持する声が強いようです。そのため、態度をはっきりさせずFFとの連立可能性を残しているガボカ氏は党内の支持を失い、党首の座を追われてしまいました。SODELPAとしては2024年まで党首不在というのは議会運営上、不具合が生じるかもしれません。
なお、フィジーの2013年憲法は、政党政治を志向していることから、議員の投票行動には党の決定に従う義務があり、個人の考えで党とは異なる投票行動を行えば、議員を辞職しなければなりません(その場合、比例名簿により次点の人物が繰り上がり当選となる)。そのため、フィジーの次期政権は、SODELPAの党の決定機関であるManagement Boardにより決まるということになります。
しかし、すでにSODELPA内で分断が起こり、混乱の予兆がある中、連立政権が発足しても果たして安定するのか疑問があります。
さて、首相の選出についてですが、あらためて2013年憲法を読んでみると、第93条第2項において、全議席の50%を超えた政党の党首が首相になると規定されています。
しかし、今回はいずれの党も単独過半数に至らなかったため、同第3項により、最初の議会で議員により候補者が出され、議員による投票が行われることになります。いずれかの候補が過半数を取るまで3回(前回投票から24時間以内に行われる)まで投票が行うことが可能で、それでも決まらない場合には、3回目の投票後に大統領が議会解散を宣言し、再び総選挙が行われることとなります。
また、第62条第1項によると、首相に対する不信任動議などに対し議会の2/3以上の支持がある場合には、大統領は早期に議会を解散することもできます。ただし、同第3項では、議会解散動議は最初の議会招集から18か月以前と、3年6か月以降は認められていません。そのため、首相が選出されれば、混乱があろうとも18カ月間は新政権が続くことになります。
今後の流れは、おおむね次のとおりだと考えられます。
・SODELPA理事会が連立相手を決定(12/20)
・第1回議会招集(12/28の予定)
・議会事務局長の任命(事務次官と同等のポスト)
・議長(議員ではない者、議員の場合、辞職する必要あり)選出
・副議長(議員から選ばれる)選出
・首相選出、組閣※仮にいずれの候補も3回までの投票で過半数に達しない場合、議会解散、再選挙
・少なくとも18か月は新政権が継続される。
今月上旬、フィジーにおいてFF支持者とSODELPA支持者それぞれと意見交換を行ってきましたが、いずれもフィジーでは連立政権がうまくいったことはないと話していました。どのような連立政権が誕生しても、先進国にとってマイナスになるような外交政策の転換はないと考えられますが、先住民系フィジー人の地位の回復(※SODELPA支持者側の視点)、フィジーを先住民系フィジー人に取り戻す(※SODELPA支持者、PAP支持者の視点)といった考え方が強調され始めると、国内政策や政府職員人事にもその影響が表れるようになるため、徐々に国内政治および経済が不安定化していく可能性があります。
(塩澤英之主任研究員)
※追記
先ほど日本時間12/20午後5時頃、SODELPAがPAP・NFPと連立政権を樹立すると発表しました。バイニマラマによる16年にわたる多民族国家への国家改革が終焉を迎えます。
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