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太平洋島嶼地域ブレーキングニュース 研究員の解説付きPACNEWS厳選記事

過去7年間が最も気温が高い時期となり、最も高い海水位に向かう

(2021年11月2日、UN NEWS CENTRE/PACNEWS)


抄訳

記録的な温水効果ガス濃度が、惑星を現在と未来の世代に影響を及ぼす未知の領域に突入させたと、世界気象機関(WMO, World Meteorological Organisation)が警告した。
 
WMO による気候変動の状況を分析した年次報告の2021年版「State of the Global Climate 2020 」暫定版によれば、本年のこれまで9カ月のデータから、この7年間は記録上最も気温の高い7年間に向かっている。
 
英グラスゴーCOP26における気候政策交渉の際に公表された同報告書は、本年初期に発生したラニーニャ現象は、2021年を単に過去7年間で5番目に暑い年にするだけであると予測しており、世界規模の海面上昇は2013年以来加速し、継続する海洋温暖化と海洋酸性化とともに、最高水位に達するとしている。
 
また、同報告書は、食料安全保障、移住、生態系に関する破壊的な影響があり、2030持続可能な開発目標(SDGs)への進捗を遅らせると強調している。
 
行動の時
アントニオ・グテーレス国連事務総長はCOP 26におけるビデオ演説で、同報告書は最新の科学的証拠を集めたものであり、惑星が我々の目の前で変化していることを示しているとし、「海底から山の頂上まで、融解する氷河から苛酷で劇的な気象現象まで、世界の生態系や社会は徹底的に破壊されている。COP26は人々と惑星のためのターニングポイントにしなければならない」と述べ、「科学者は事実に対し明確であり、世界の指導者はその行動について明確である必要がある」と述べた。さらに、「扉は開いている。解決方法はそこにある。COP26をターニングポイントにしなければならない。我々は、野心と連帯をもって、我々の未来を守り、人類を救うために、今行動しなければならない。」と述べた。
 
劇的な気候現象
同報告書は過去の劇的な気候現象を掲載している。
 
例えば、グリーンランド氷床では雪ではなく雨が初めて降った。カナダの氷河は急速に融解している。カナダと米国の一部を襲った熱波によりブリティッシュ・コロンビアの村で気温約50度Cを記録した。 カリフォルニアのデスバレーでは気温54.4度Cに達した。
 
地中海周辺の多くの地域では記録的な高温を経験し、熱はしばしば破滅的な火災を伴った。
 
数カ月分の雨が数時間で降り、中国や欧州では、多くの犠牲者と数十億ドル規模の経済損失を招いた。南米の亜熱帯地域における2年間続く干ばつは、農業、運輸、エネルギー生産に影響を及ぼした。
 
ペッテリ・ターラスWMO事務局長は、これらすべての現象は「劇的な現象が新しい基準である」とし、「比上院多くの科学的証拠があり、そのいくつかは人間が引き起こす気候変動の足跡を示している」と述べた。
 
現在の温室効果ガス濃度の上昇率において、世界は今世紀末までに、パリ協定の産業革命以降の気温上昇を2度未満できれば1.5度に抑えるという目標を、はるかに超える気温上昇を経験するだろう。
(訳:塩澤英之主任研究員)

コメント

現在、PACNEWS記者も英国グラスゴーに滞在中であり、先週来PACNEWS記事の3割以上が気候変動枠組み条約COP26関連となっています。
 
今回の記事は、科学的証拠に基づくWMOによる2021年版「State of the Global Climate 2020 」暫定報告書について報じているもので、COP26における議論の基本となると考え取り上げました。
 
筆者の個人的印象になりますが、これまでの太平洋島嶼国から伝わる情報などから、今回のCOP26では、もう間に合わないという、これまで以上に強い危機感が感じられますが、この記事はその印象をさらに強めました。
 
記事中、国を越えた世界における実際の気象現象を例示しつつ、今回のCOP26を議論から行動に移すターニングポイントとしたいという意思が強調されています。
 
COP26において太平洋島嶼国のプレゼンスを高めることができるかどうか、それに対する先進国、温室効果ガスの主要排出国である産業国が実際の行動を約束できるかどうか、注目されます。
 
この後も、引き続きCOP26関連報道を取り上げていきます。
(塩澤英之主任研究員)

海洋政策研究所(島嶼国・地域部)
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