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ミクロネシア地域の首脳、PIF離脱の決意は変わらず
(2021年9月6日、ABC/PACNEWS)
6分
抄訳
ミクロネシア連邦(FSM)のディビッド・W・パニュエロ大統領は、ミクロネシア地域の首脳は太平洋諸島フォーラム(PIF)からの離脱を固く決意しており、他の太平洋諸国首脳との和解の試みがあったとしても、その意思は変わらないと語った。
「我々の決意は変わらない」
ナウル、パラオ、キリバス、マーシャル諸島、FSMの大統領は、先日、オンラインでミクロネシア大統領サミット(MPS)を開催した。
ミクロネシア諸国は、数的にPIF加盟国の約3分の1を占めるものの、今年初めの事務局長選挙では同地域の擁立候補が受け入れられず、他の首脳らと対立している。
PIFの現議長であるフィジーのジョサイア・ボレンゲ・バイニマラマ(フランク・バイニマラマ)首相は、MPS期間中にミクロネシア諸国の首脳にコンタクトを取り、協議を望んだ。
パニュエロ大統領はこれについて、感謝はしているものの、PIF離脱の決心は固いと述べた。
「彼(バイニマラマ首相)は現議長として、PIFの代表制をより公平なものにすべく、改革案について議論するため、定期的なハイレベル協議の実施を提案している」
パニュエロ大統領は、豪放送協会(ABC)の「パシフィック・ビート」に対し、改革に関する話し合いを続ける一方で、PIFからの脱退手続きは継続すると語った。
「我々は改革案の存在を知っているが、改革を具体化するためには何も行われていない」
「これらの問題は、PIFから我々に改革案が提出されるまで、未解決ということになる」
(訳:立入瞳)
コメント
8月6日にオンラインで開催された第51回太平洋諸島フォーラム総会(PIFサミット)では、ナウル以外のミクロネシア諸国がボイコットしました。また、南太平洋大学の副総長(実務上のトップ)に関し、同大学ホスト国のフィジーと大統領が総長(加盟国首脳による1年毎の持ち回り)のナウルの間で対立が続いています。いずれも、地域内の大きな国々の強硬な態度に対する反発を関連付けることができます。
8月6日のPIFサミットでは議長国となったフィジーのバイニマラマ首相がミクロネシア諸国に謝罪し、プナ事務局長、前議長国ツバルのナタノ首相が地域の結束を訴えましたが、ミクロネシア諸国はボイコットしていたため、肩透かしとなりました。また、その後、PIF諸国がミクロネシア連邦などとの対話を通じた脱退撤回への働きかけを行っていたようですが、外部から見ていると、南側諸国がミクロネシア諸国を理解しているようには感じられず、核心部分を避け、単になだめようとしているような印象が残りました。
これまで首脳の合意形成によりPIF事務局長を選んできていたものを、南側諸国が紳士協定を破り、秘密投票でプナ事務局長を選んだ形となったことが、ミクロネシア諸国がPIF脱退を決めた大きな要因ですが、そのプナ事務局長が就任しました。かといって、首脳が正式に選んだ事務局長を、何も問題を起こしていない中で解任はできません。
実際に、ミクロネシア諸国のうち、パラオ、マーシャル、ミクロネシア連邦は2月に脱退プロセスを開始し、その後、ナウルも開始しました。キリバスの立ち位置が不明でしたが、7月下旬に正式脱退プロセスを開始しており、8月時点でミクロネシア5カ国の足並みはそろっていました。(*PIF脱退プロセス:PIF事務局設立協定保管国であるフィジーに対し、外交口上書で正式通達することにより始まり、1年後に脱退となる)
そのような中、8/31~9/2にかけ、ミクロネシア大統領サミット(MPS)がオンラインで開催されました。MPSではミクロネシア5カ国間の貿易・運輸などが中心議題となり、また、PIFからの脱退の意志を再確認することとなりました。
筆者としては、ミクロネシア諸国のPIF脱退問題を①米国自由連合国(パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島)、②ナウルとキリバスそれぞれの事情、③ミクロネシア5カ国と3つの観点からとらえており、特に①を重視していましたが、この8月9月の情勢からナウルとキリバスのPIF脱退の意志が強いことが明らかとなりました。今後、改めて③のミクロネシア5カ国の枠組みが注目されるようになるでしょう。
(塩澤英之主任研究員)
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