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太平洋島嶼地域ブレーキングニュース 研究員の解説付きPACNEWS厳選記事

米太平洋空軍司令官、パラオを訪問

(2021年8月3日、ISLAND TIMES/PACNEWS)


6分

抄訳

米太平洋空軍司令官のケネス・S・ウィルズバック大将は、「自由で開かれたインド太平洋」を支持しない存在に対する同盟国パラオの重要性を強調した。
 
7月末にパラオを訪問したウィルズバック大将は、大統領府主催のブリーフィングで、米国と同じ「基本原則」を有するパラオ政府を称賛した。
 
「両国は、自由で開かれたインド太平洋という共通の関心事を有し、その目標に向かって努力するという基本原則を共有している。また、自由で開かれたインド太平洋を望まない人々との競争の中で、この地域のパートナーや同盟国と協力していくことは、我々が目指すところである」
 
将来的に、米空軍がパラオに入ってより多くの演習や作戦を実施してほしいという要望を出したパラオ政府に対し、ウィルズバック大将は感謝の意を伝えた。
 
「私のやるべきことは、将来的に空軍の活動を増やすことである」
 
ウィルズバック大将によれば、同司令部はパラオで航空機の給油活動を複数回行っており、パラオ側は訓練・演習場を提供してきたという。
 
ウィルズバック大将は、パラオへのレーダーシステム設置は、米国による空海の交通監視にも役立つと述べた。
 
また、太平洋空軍司令部は空港プロジェクトなどのインフラ整備にも協力しているという。
 
「暖かく迎え入れてくれたこと、我々の訪問及び協力・貢献を前向きに検討してくれたことについて、改めて感謝を述べたい」
 
ウィルズバック大将は以前の報道で、中国の軍事力は大きく進歩しており、世界で「唯一の」超大国になることを望んでいると指摘していた。6月の電話インタビューでは、「彼ら(中国)は唯一の超大国になることを望んでおり、他のすべての国が共産党に屈服することを望んでいる」と語った。
 
夏の間、パラオでは訓練や演習が複数回行われ、米軍からの参加人数は400人を超えるとみられる。
(訳:立入瞳)

コメント

本記事にあるとおり、7月末、米太平洋空軍司令官がパラオを訪問しました。PACNEWSなどでは報じられませんでしたが、パラオ大統領府や米国国防総省などのサイトでは、その後、パラオのウィップス大統領一行が安全保障担当やコンパクト改定交渉チームと共に、ハワイおよびワシントンDCを訪問していた様子が掲載されていました。
 
ウィップス大統領一行は、DCでオースティン国防長官やブリンケン国務長官と会談しており、地域安全保障を含む、率直な議論とパラオの位置づけというものを相互に再確認したと考えられます。
 
マーシャルのカブア大統領は5月に、ミクロネシアのパニュエロ大統領は7月に、それぞれハワイを訪問し、米国インド太平洋軍と協議を行っています。パラオのウィップス大統領はそれより前にグアムで米国インド太平洋軍と協議を行い、今回、ハワイとDCを訪問しました。
太平洋島嶼地域の伝統的安全保障枠組み(笹川平和財団太平洋マップをもとに筆者作成)

太平洋島嶼地域の伝統的安全保障枠組み(笹川平和財団太平洋マップをもとに筆者作成)

米国自由連合国の中でも、2017年頃から海域と空域の米軍レーダー施設整備の計画を進め、それに呼応する形で米軍の訪問の回数が増え、昨年9月にエスパー国防長官(当時)の訪問を受けたパラオは、米国と安全保障の一体化が進んでいます。もともと米国自由連合盟約(コンパクト)により、同国の安全保障・防衛の責務と権限は米国が有していることから、一体化は当然なのですが、紙の上での話ではなく、現実的に一体化しつつあるようです。
 
米国の観点から見ると、米国は、台湾、先ごろ地位協定破棄を止め更新するとの報道があったフィリピン、グアム、パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島と、着々と太平洋北西部の安全保障体制の強化を進めているように見えます。
 
このような現実的な安全保障・防衛の流れに組み込まれている北半球の米国自由連合国3国と、南半球の太平洋島嶼国の間には、安全保障に関する認識のギャップが広がっています。このギャップが、米国自由連合国3国がPIF離脱を進める要因の一つであると考えられます。
(塩澤英之主任研究員)

海洋政策研究所(島嶼国・地域部)
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