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リティア・ガサンガサ・マウィ(元)大使逝去に対するサナカ・サマルシンハ国連常駐調整官の追悼メッセージ

(2021年7月20日、UN/PACNEWS)


8分

抄訳

国際連合は、リティア・ガサンガサ・マウィ(元)大使のご遺族に対し、深い哀悼の意を表します。
 
昨年の国連創設75周年の際に、国連常駐調整官事務所の上級顧問としてご尽力くださったマウィ元大使のことを、国際連合は感謝を込めて懐古しています。マウィ元大使の思いやり、カリスマ性、そしてあらゆる立場の人々への強い共感があったからこそ、「The Future We Want, The UN We Need(私たちが望む未来、私たちが必要とする国連)」をテーマに、太平洋地域特有の色合いを持たせた包括的なグローバル対話が実現したのです。
 
「誰一人取り残さない」という国連の約束のもと、あらゆる人々の声を聞くための彼女の努力は、持続可能な開発目標(SDGs)に対する確固たるコミットメントと同様に、絶え間なく続いていました。また、地球を救うために高齢者と若者が協力できる有意義な方法とは何か、ご自身の人生を通して得た素晴らしい洞察を私たちに与えてくださいました。
 
私たちは、彼女を太平洋地域における国連の真のチャンピオンと考えています。世代を越えた対話に関心を集め、気候変動、ジェンダー、太平洋地域の外交に関する重要な問題や機会に焦点を当ててきた彼女の功績は惜しまれます。彼女が持ち合わせていた誠実さ、情熱、そして知恵は、数ヶ月の間、チームを鼓舞し導いてくれました。そしてこれからも、チームの全員が大切にしていくことでしょう。
 
また、退職後に協力されていた国連ボランティアとしての彼女の役割も評価したいと思います。これは、彼女の「永遠に年齢を感じさせない」姿勢と、太平洋地域の人々に貢献し続けるという決意を明確に示していました。
 
マウィ元大使は国連を通じて、ツバル政府の財務経済開発省で、計画・予算部門の国際専門家としてフナフティを拠点に1年間活動しました。情熱的で献身的な彼女は、国連ボランティア計画(UNV)における活動を止めることなく、国や地域レベルで様々な立場からボランティア活動の価値を訴え、南南協力のプラットフォームの中で、ボランティア活動がどのように革新的になり得るかについて助言を与えました。また、UNVとパートナーが「SDGsのためのボランティア活動促進ツールキット」の調査及び設計を行う上で、協議プロセスの構築を支援し、「2030アジェンダのためのボランティア活動の再考」をテーマにした2020年の国際技術会議では、太平洋地域からの提言及び関心の評価にも貢献してくださいました。
 
また、マウィ元大使は、2019年にバンコクで開催された「IAVE(ボランティア活動推進国際協議会)アジア・太平洋地域会議」及び国際技術会議の技術的ワーキンググループの一員でもありました。彼女は思いやりがあり、ボランティア活動の価値を真に受け止め、必要な時に必要な場所で、自分の時間を割いて支援することを惜しみませんでした。
 
彼女の死は、外交関係者や国連ファミリーに空洞を残すだけでなく、フィジーや太平洋地域を越えて彼女が関わった多くの人々にも大きな悲しみを与えることになると存じます。マウィ元大使は、ずっと私たちの心の中にいるでしょう。また、ご家族の皆様がこの悲しみを乗り越えられることを、心よりお祈り申し上げます。
(訳:立入瞳)

コメント

フィジーのリティア・マウィ元太平洋移動大使が亡くなりました。元駐日参事官で、近年の日本とフィジーの関係回復に陰で尽力された方です。

日本とフィジーの二国間関係は、2006年12月のフィジー無血クーデター後、特に第6回太平洋・島サミットが開催された2012年以降、極めて悪い状況となりました。筆者は2012年10月、笹川平和財団を退職した後、外務省の任期付職員としてフィジーに赴任し、一等書記官として活動しましたが、当時、現地では日本大使がフィジー首相と面会できず、フィジー側閣僚は大使館を含む日本政府関係者との会話を制限しているようであり、事務レベルの交流も少ない状況でした。
 
赴任前、筆者はミクロネシア連邦のフリッツ駐日大使より、「友人のクンブアンボラ元駐日大使が外務大臣を務めているので、機会があればよろしく伝えてください」との言葉を預かっていました。そこで、2012年11月頃、フィジー政府主催レセプションに日本大使に同行した際、クンブアンボラ外務大臣(当時)を見つけ挨拶し、フリッツ大使の言葉を伝えたところ、大臣が静かにフィジー外務省幹部に引き合わせてくれました。その時の一人がマウィ大使でした。
 
その後、筆者は理由を見つけてはフィジー外務省を訪問し、カウンターパートである事務官や局長らと話をするようになりましたが、特に重要なメッセージがある時にはマウィ大使と面会していました。一方で、日本とフィジーの関係は、2013年10月にクンブアンボラ外相の訪日、2014年9月のフィジー民政復帰、2015年5月第7回太平洋・島サミットへのバイニマラマ首相の訪日を経て正常化していきます。
 
2013年から2015年、ポストミレニアム目標(MDGs)、現在のSDGsについて、いかに太平洋島嶼国の住民やコミュニティレベルの課題をSDGsに反映させるかなど、大使から学びました。また、太平洋島嶼国側の視点から、地域情勢や太平洋島嶼国と旧宗主国、開発パートナー、地域機関に関して何度も意見を交換しました。フィジーを離れた後も連絡を取り合い、出張時には毎回助言をいただいていましたが、2019年11月にお会いしたのが最後となりました。
 
マウィ大使はお子さんが日本の方と結婚され、Nau Pani(日本のおばあちゃん)という愛称があり、知日家、親日家で、大切な日本の理解者でした。
 
葬儀は7月31日、コロナ対応プロトコルを守りながらフィジーのスバ市で執り行われます。
(塩澤英之主任研究員)

海洋政策研究所(島嶼国・地域部)
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