パラオの新大統領、強い対中姿勢示す

(2021年3月2日、ISLANDS BUSINESS/PACNEWS)

【抄訳】
中国が太平洋地域で存在感を増す中、パラオのスランゲル・S・ウィップス・Jr.新大統領は、1月に行われた就任式において、新型コロナウイルスの世界的流行及びその経済的影響を重視し、外交政策は当面、優先しないとみられていた。
 
しかし、ウィップス大統領は就任前から、地域で強まる中国の影響力に対し、強い姿勢を示していた。就任1週間前に行われたインタビューで、ウィップス大統領は、米国と台湾をパラオの「真の友人」と考えていることを語っている。
 
52歳のウィップス大統領は、中国による小国「いじめ」に対抗するため、パラオは米国を不動のパートナーとして認識し続けると補足した。
 
パラオを含め、台湾と外交関係を持つ国は、世界でわずか15か国しかない上に、その数は近年減少している。ウィップス大統領は、「国同士が共通の価値観を持ち、互いに支え合い、協力し合うことが重要だ」と話している。
 
「(米国と中国の間には)確かに競争があるが、それは彼らの競争であって、私たちが何を信じているのかということだ」
 
(訳:立入瞳)
 
 
【コメント】
3/2付ISLANDS BUSINESS誌の記事です。
 
ウィップス大統領は、昨年11月の選挙勝利決定後、政権移行チームの設立時点から、前政権の取り組みの精査、改革ポイントの洗い出しを行い、これまで活発に行政改革に取り組んでいます。
 
この記事で中台関係の話となっていますが、筆者の個人的見立てでは、水面下で動いているものは別として、昨年9月のエスパー国防長官(当時)のパラオ訪問および公に中国が安全保障上の脅威であることを明言したことで、ステージが変わったとみています。詳細は省きますが、米国コンパクトを読むとどのような状況にあるかが理解できるでしょう。
 
その後の報道を見ても、グアムとパラオは米国から見て一つの防衛枠組みとしてとらえられているように思われます。
 
中国は、2016年頃までは経済マター、2017~19年に外交マター、2020年以降に安全保障マターに変化したように見えます。
 
今後も動向を注視していきましょう。
 
(塩澤英之主任研究員)

 

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