2月24日、日本政府とフィジー保健・医療サービス省の間で、低温トラック(9トン)2台の調達にかかる計37万4,310フィジードル(18万3,530米ドル)の資金協力が、正式合意に至った。
イフェレイミ・ワンガイナンベテ保健・医療サービス大臣と川上文博駐フィジー共和国日本国特命全権大使の間で署名された本件協力により、コールドチェーン(低温物流)が必要なワクチン、医薬品、実験用試薬などの品物を全国に供給することで、さらなるサプライチェーン強化を目指す。
ワンガイナンベテ大臣は、「これらのトラックにより、コールドチェーンプロセスを中断することなく、ワクチン、医薬品、及び実験用試薬を分配先の医療施設まで陸路で確実に輸送できるようになり、有効性や効力が失われずに済む」と話すと、「予防接種をはじめとするコールドチェーン計画は拡大しており、コールドチェーンの水準が、世界保健機関(WHO)の求める認定基準を満たすことが重要だ」と続けた。
大臣は、日本政府の継続的な支援にも言及した上で、今回の計画が、患者ケアのサービスを向上させることを信じていると述べた。
川上大使はこれを受け、同プロジェクトは、保健サービス提供能力の強化のために保健省を支援するという、日本の継続的な取り組みの一環であると述べた。
「日本は、フィジー医薬品供給センター、フィジー看護学校、フィジー医科大学(教育病院)、
植民地戦争記念病院小児病棟などにおける建設プロジェクトを通じ、この分野でフィジーを支援してきました」
「ワクチンのコールドチェーンは、ワクチンの保管と輸送において重要な役割を果たします。そして今、世界中が新型コロナウイルスワクチンの接種を求めて競争している中で、これまで以上に重要になっています」
日本は1月にも、国連児童基金(UNICEF)及びWHOとの間で、無償資金協力「太平洋島嶼国における予防接種プログラム強化計画(UNICEF、WHO連携)」に関する交換公文の署名を行っている。