【海洋白書】最新号
海洋政策研究所では、国内外の海洋・沿岸域に関するさまざまな出来事や動向を総合的・横断的にまとめた『海洋白書』を2004年に創刊し、これまで毎年刊行してきました。海洋白書は、最新の話題に合わせて毎年構成を見直しており、定型にはまらない章立てが特色のひとつです。中高生から専門家、政策決定者に至る幅広い読者に活用いただけるよう工夫をしています。19冊目となる『海洋白書2022』は、2020年の1年間の話題を中心に国内外の海洋の諸問題を分野横断的に整理し、概観しております。
海洋白書2022巻頭特集 |
巻頭では、国際的な議論をリードする国連事務総長海洋特使のピーター・トムソン氏へのインタビュー記事を掲載しています。記事でも触れられていますが、海洋問題への対策は待ったなしであり、「これからの10年」の取組みがとても重要となります。巻頭インタビューに続く第1章では、「これからの10年」の鍵となる気候変動問題への対策を、第2章では生物多様性問題や海洋プラスチック問題に関する国内外の動向を取り上げて考察をしました。また、2021年5月に東京で開催された北極科学大臣会合を受けて、北極の課題についても第2章では紹介しています。第3章は海洋産業の振興を、第4章は海洋の安全について取り上げました。また、それらの基盤となる人材育成に関する取組みを第5章で紹介しています。
さらに東京2020オリンピック・パラリンピック大会を受けた海洋スポーツの特集記事や、無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」などの12のコラムを配しました。
刊行にあわせて電子版(PDF)を公開します。下記の『海洋白書2022』の構成からダウンロードできます。
『海洋白書2022』(ISBN 978-4-88404-367-4 ※本号はファイルサイズが大きく一括ダウンロード版はございません) はじめに・目次 巻頭特集 健全な海なくして健全な地球なし 第1部 海洋をめぐる取組み 第1~2章 第3~5章 | |
第1章 海洋からのカーボンニュートラルの実現に向けて 第1節 求められる海洋からの温暖化政策 第2節 期待される洋上風力発電の拡大 第3節 海運の脱炭素化の推進 第4節 港湾におけるカーボンニュートラルに向けた取組み 第2章 海洋生態系の保全に向けて 第1節 海洋生物多様性の保全に向けた国際的な動向 第2節 海洋プラスチック問題をめぐる国内外の新たな展開 第3節 北極をめぐる近年の国内外の動向 |
第3章 海洋産業の競争力強化に向けて 第1節 海洋産業に求められるイノベーション 第2節 海底資源開発の変革に向けた可能性 第3節 持続可能な水産資源の利用に向けて 第4章 海洋の安全 第1節 米中対立の高まりとインド太平洋の安全保障 第2節 PALM9と太平洋島嶼国のガバナンス 第3節 気候変動と沿岸域の防災対策 第4節 スエズ運河の事故と今後の海上物流 第5章 次世代の人材育成に向けて 第1節 海洋産業の人材育成 第2節 海洋エネルギー産業の拠点形成を目指して 長崎における人材育成の取組み |
特集 未来へ繋げ 東京2020五輪レガシー 第2部 日本の動き、世界の動き 第3部 参考資料・データ 執筆者等 |
【印刷版販売元】
発行:2022年4月18日、(株)成山堂書店(TEL:03-3357-5861)
本体:2,200 円(税抜き)
ISBN:978-4-425-53169-1
販売:全国の書店等でお求めいただけます。