Ocean Newsletter
オーシャンニューズレター
第62号(2003.03.05発行)
第62号(2003.03.05 発行)
- NPO法人日本ウミガメ協議会会長・東京大学大学院農学生命科学研究科客員助教授◆亀崎直樹
- ジェトロ・ニューヨークセンター舶用機械部◆吉田正彦
- (株)渋谷潜水工業◆田中藤八郎
- ニューズレター編集委員会編集代表者(横浜国立大学国際社会学研究科教授)◆来生 新
インフォメーション 第3回世界水フォーラムが京都で開催
21世紀の水問題を解決する上で重要な役割を担う「第3回世界水フォーラム」が、3月16日~23日にわたってわが国で開催される。メイン会場となる京都(フォーラム主会場は国立京都国際会館)に加え、滋賀・大阪でも特別セッションや分科会が行われる。
世界水フォーラムは、水に関する国際シンクタンクを目指して1996年に設立された「世界水会議(WWC:World WaterCouncil)が、21世紀の国際社会における水問題の解決に向けた議論を深め、その重要性を広くアピールすることを目的として提案した国際会議である。第1回は、1997年3月にマラケシュ(モロッコ)で開催され、その後2000年3月のハーグ(オランダ)を経て、今回が第3回目となる。
第3回世界水フォーラムでは、第2回世界水フォーラムで発表された「世界水ビジョン」をより具体的な行動に移すための「世界水行動報告書」の準備が進められている。この報告書は、2002年9月のヨハネスブルグサミット(持続可能な開発のための地球サミット)の「実施計画文書」において約束された水問題解決に向けた道筋をより確固たるものとするものとしても期待される。
このフォーラムでは、淡水の問題に加えて海と水の統合的な管理の問題も取り上げている。その主なものは右のとおり。ご関心のある方々の積極的な参加をお勧めしたい。
- 沿岸地域や島嶼における水資源管理
主催:国連教育科学文化機関国際水文計画(UNESCO/IHP)
期日:3月16日12:30~15:15(於:京都会場) - 自然エネルギーを用いた海水淡水化
主催:佐賀大学
期日:3月16日15:45~18:30(於:京都会場) - 水はめぐる、森・川・海・空・・・
主催:国際海洋研究所(IOI)
共催:財団法人シップ・アンド・オーシャン財団(SOF)、
政府間海洋学委員会(IOC)、世界気象機関(WMO)
期日:3月17日15:45~18:30(於:京都会場) - 淡水と海岸 ―統合的水管理における結びつきの欠如
主催:国連環境計画地球計画行動(UNEO/GPA)
デラウエア大学、UCC/DHI(オランダ)
期日:3月18日8:45~11:30(於:京都会場) - 海岸と入江の環境に対する淡水流入の重要性
主催:米国国際開発庁
期日:3月18日12:30~15:15(於:京都会場) - 「産官学民」で瀬戸内海浄化
主催:瀬戸内海環境会議
期日:3月18日15:45~18:30(於:京都会場) - 海の泉:沿岸地域の水供給の解決策
主催:NympheaWater(仏)
期日:3月19日8:45~11:30(於:京都会場)
※ 京都会場:京都国際会館ホール/京都宝ヶ池プリンスホテル
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- 編集後記 ニューズレター編集代表(横浜国立大学国際社会学研究科教授)◆来生 新