日米グループが、米国・ランド研究所(RAND Corporation)に委託した研究の成果が、英文レポート「Like-Minded Allies? Indo-Pacific Partners’ Views on Possible Changes in the U.S. Relationship with Taiwan(米台関係の変化に対するインド太平洋のパートナーの見方)」として、同研究所のウェブサイト上に公開されました。
現在、米国の台湾との関係をめぐる議論は、ペロシ下院議長(当時)の訪台やバイデン大統領の台湾をめぐる発言に対する是非に代表されるように、もっぱら戦略的曖昧性を維持すべきなのかどうか、つまり米国の政策が中国の台湾侵攻可能性にどう影響するかという点に終始しています。それに対して本報告書では、アメリカの同盟国に着目し、アメリカの台湾政策の変化にこれらの国がどのように評価・反応するかを論じています。具体的には、①日本、②韓国、③フィリピンというの3つの同盟国について、対台関係の歴史的背景、現在の台湾に対する見方、そしてアメリカの台湾政策の変化(外交、インテリジェンス、軍事、経済)にどう反応するかを歴史研究、関係者へのインタビューを通じて明らかにし、アメリカは今後の台湾政策を考えていくうえで同盟国の立場を認識する必要があるとまとめています。
レポート全編は、PDFとして無料でダウンロードしていただけますので、是非ご覧ください。
https://www.rand.org/pubs/research_reports/RRA739-7.html