「日本におけるイスラム理解の促進」講演会シリーズ
第3回「イスラムとメディア-過激主義と『過激』のイメージ-」

近年イスラムが世界的に注目を浴びる中、日本でもメディアなどを通じて「イスラム」という言葉を目にする機会が増えました。また、外国人観光客、外国人労働者の増加、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、市民レベルでムスリム(イスラム教徒)に接する機会も増えています。しかし、イスラムというものが必ずしも正しく理解されているとは言えず、ニュースで得られるテロや難民という漠然としたイメージで語られる場合が少なくありません。彼らが具体的にどのような歴史、思想、文化、風習を持っているのか、など、ムスリムに関する正しい知識と理解を得ることは、これからの日本でムスリムを含む外国人と、共生できる社会を築いていくために必要であると言えます。

こうした状況を背景に、2019年度、笹川平和財団では「日本におけるイスラム理解の促進」と題し、テーマ別に全4回の講演会を開催します。2019年11月13日に開催されたシリーズ第3回「イスラムとメディア-過激主義と「過激」のイメージ-」では、イスラムについて正しい情報を手に入れるためには、どのような点を考える必要があるのか、について日本エネルギー経済研究所研究理事の保坂修司先生にご講演いただきました。
 

 

保坂先生は、「イスラムに関する正しい情報とは何なのか」を考えるにあたり、イスラムにおける歴史的な情報、報道の位置づけ、中東のメディアとその背景にある政府の影響力、そしてタイトルに含まれる「過激」のイメージについて、ジハード主義組織が様々な媒体を利用して行っている情報戦略に詳しく言及しながらご説明になりました。
 現在では欧米メディア、日本メディア、中東現地メディアに加え、インターネット、SNSでもイスラム世界の情報を得ることができます。しかしながら、こうした情報は発信者の意図によって故意にゆがめられたり、事実とは違ったものになっている可能性を含むことをいつも意識して受け取ることが重要です。専門家であっても、イスラムとどのように向き合って研究をしているかで視点は変わり、また個人で掌握できる範囲は限られてしまうため、必ずしも正しい情報を発信しているわけではありません。このような現状を受けて、保坂先生は、イスラムについて正しい情報を判別するのは非常に難しく、メディアリテラシーの重要性、個人の判断力が問われる時代になったと強調しました。

全文PDF Islam_japan/islamseminer_3text.pdf

動画リンク https://youtu.be/o9H9v2vtLUU

 

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