知日家が語る「日本」
2023.01.16
本書は、笹川日中友好基金が2017年12月に開設した中国語のメディアアカウント「一覧扶桑」に掲載したコラムの一部をまとめ、中国で2022年9月に出版した『日本世相 大家话扶桑』の日本語版です。
内容紹介
近年、中国の目覚ましい発展により、日本を訪れる中国人も著しく増加してきた。中国のSNSでも日本に関する発信が増えている。笹川日中友好基金は、中国の人々の日本理解の増進に寄与するため、中国語のメディアアカウント「一覧扶桑」を通して、日本を深く理解している日本在住の「知日派」中国人作家などが執筆する、質の高い日本関連情報の発信を続けている。本書は日中国交正常化50周年を記念し、「一覧扶桑」から厳選した文章をまとめて中国で出版したエッセイ集の日本語版である。
本書を通して、日本人も知らなかった日本の文化、社会、習慣などに改めて気づかされ、自国への認識を深めることは、新たな驚きと発見に満ちた読書体験となるだろう。
中国と日本の文化、国際交流に関心をもつ方はもちろん、多くの方にぜひ読んでいただきたい、自己理解、日中相互理解のヒントを与えてくれる一冊である。
事業について:中国SNSアプリによる情報発信Ⅱ
目次
カテゴリー区分 | 書籍 |
総編集 編集 |
胡一平 喩杉 庫索 |
執筆者 | 姜建強 日本在住研究者 万景路 日本在住作家 張 石 ジャーナリスト 庫 索 日本在住作家 蘇枕書 日本在住作家 張意意 日中翻訳家 唐辛子 日本在住作家 毛丹青 日本在住作家、神戸国際大学教授 許知遠 作家 劉 檸 作家、芸術評論家 張 豊 コラムニスト 吉井忍 中国語で執筆活動を行うライター 伊藤日実子 広告代理店勤務 |
訳者 | 日中翻訳学院本書翻訳チーム |
発行 | 2022.12.28 |
備考 | ISBN978-4-86185-327-2 日本僑報社 |
目次 | 第一章 よい教育とは何か 中国人の「エリート教育」と日本人の「生きる力を育む教育」 校長先生はなぜ最初に給食の試食をするのか 子どもの性の質問への母親の回答から考えたこと 「安全に注意」するより「危険を体験させる」方が大事である コロナ禍で、学者は子どもとどのように話すか 第二章 それでも私はこのような生活を選ぶ 都会はお金持ちだらけで、田舎はどこもかしこも貧乏人だらけだ 「軽」に生きるようになる日本人 結婚せず子供も産まない「独身大国」 女性の結婚の選択―専業主婦から契約結婚へ 女の子はどう生きるか 生まれ変わっても小説家に、そして女になりたい 若者はなぜ農村に移り住むのか? 時速三十キロのスローな世界を作る 日本の男性は化粧が好き 孤独担当大臣は日本人の孤独を治すことができるだろうか? 小池百合子氏の愛犬と新型コロナ時代の「ペットロス症候群」 第三章 規則は日本のコミュニケーションのすべてではない 日本人には高価なプレゼントをしてはいけない、不安にさせるから 日本で暮らして二十年、私が学んだ日本の常識 私の隣人たち 日本の電車に乗るなら、暗黙のルールを知るべし 客を選ぶのは傲慢か? 京都人のようにタクシーに乗る 京都人のルールとは何か 美術館で待ち合わせする気分とは? 熱くなれない日本人 第四章 終活―きれいさっぱりこの世と別れる 長寿大国の日本人は本当に長生きだ がん大国の「抗ガン技術」 日本の無常観に学ぶ不安な時代の生き方 日本人の臨終の選択 新しい交友形態―共同墓地 第五章 日本人の生活の色 日本人は一年間に八千字の新漢字を創作した 美しい色の名前は、自然に由来する 日本で再び、お礼を愛する 日本人はなぜ、中国人より二千年近く遅れて「秋を悲しむ」ようになったのか 日本人はクリスマスと新年をどう過ごすか 端午の節句とこいのぼり わび・さび―至純至高の生命原理 特別編 ある北京人の東京での話 |