2月18日、19日、北京に続き「日中未来創発ワークショップin東京~私たちが実現したい『未来の生活』」を開催。日本人学生と中国人留学生(合計68名)が、専門家の講義、チームごとの都内フィールドワークで得られた気づきを題材に、日中両国の若者の視点による未来の生活のアイディアを発表しました。

笹川平和財団

English
  • 財団について
    • 財団について
      • 財団について
      • 沿革
      • 事業方針・5つの重点目標
      • 評議員・名誉会長・役員名簿
      • ダイバーシティ&インクルージョン
      • 財務報告
      • 定款
      • 役員の報酬・退職金に関する規程
      • より良い調査研究への取り組み
      • 笹川名誉会長対談のアーカイブ
      • 2017年度までの事業について
    • 理事長からのご挨拶
    • ブロシュア・年次報告書
    • アクセス
    • Idea Submission
    • 採用情報
    • お問い合わせ
  • 研究員
  • 事業
    • 日米・安全保障研究ユニット
    • 総括・交流グループ
    • 安全保障・日米グループ
    • 戦略・抑止グループ
    • アジア・イスラム事業ユニット
    • 第1グループ:戦略対話・交流促進担当
    • 第2グループ:平和構築支援担当
    • 第3グループ:社会イノベーション推進担当
    • 笹川日中友好基金
    • 海洋政策研究所
    • 海洋政策実現部
    • 島嶼国・地域部
    • 奨学ユニット
    • 笹川奨学金事業グループ
  • リポート
    • 報告資料・出版物
    • 各種レポート
    • シンポジウム・講演会録
    • SPF NOW
    • 随想一筆
    • 新型コロナウイルス 日本と世界
    • 動画
    • 地域別新着情報
    • アメリカ
    • 北東アジア地域
    • 東南アジア地域
    • 南アジア地域
    • 中東地域
    • 大洋州地域
    • ヨーロッパ・ユーラシア
    • 北極域
    • アフリカ
    • サテライトサイト
    • 国際情報ネットワークIINA
    • SPFチャイナオブザーバー
    • アジア女性インパクトファンド
    • 島嶼資料センター
    • WMU友の会ジャパン
    • SPF日米関係インサイト
    • 海洋情報FROM THE OCEANS
    • 海洋教育パイオニアスクールプログラム
    • アジア平和構築イニシアティブAPBI
    • 碩果累々 継往開来 —笹川日中友好基金の軌跡—
    • サイバー安全保障研究
    • ロシアと世界
    • 日中関係データグラフ
  • ニュース
    • 新着情報
    • プレスリリース
    • メールマガジン
    • メディア掲載
  • イベント
  • 笹川奨学金
笹川日中友好基金

第4回「日中未来創発ワークショップin東京~私たちが実現したい『未来の生活』」開催報告 その2

ワークショップ2日目(2/19)

笹川日中友好基金


2024.03.06
 前日のレクチャー、フィールドワークに続いて、2日目のプログラムはチーム別ディスカッションです。
 まず、笹川平和財団の安達一常務理事は、開会挨拶の中で、今回のような若者同士の交流においては、それぞれの国の事情やものの考え方を率直に共有し語り合いながら違いを理解し、共通点を見出すことが重要であるとした上で、今回のワークショップが、その名の通り「創発」つまり日中間で創り出し得る新しい未来についての意見交換を通じて違いも含めて互いの理解を深める機会となれば良いとの期待を示しました。
 

チーム別のディスカッション

 続いて各チームは、前日のレクチャーやフィールドワークで得られた気づきやアイデアをもとに実現したい未来の生活、実現の課題・解決策等について意見交換し、その成果を未來新聞やイラスト、絵日記などの形で成果物に取り纏め、最終的に日本語と中国語の両語で全体発表を行いました。
 
 発表された未来の生活は、観光・交通、都市環境、サブカルチャー、日中関係、ゴミ問題、ユニバーサル(バリアフリー)など様々な分野に関わるものでしたが、実現の鍵となるのはAI、VR、ARなど最新テクノロジーの活用、日中間の知識やノウハウの共有、相手に対する思いやり、意識の改革などに集約されました。
 
 例えば、「誰にとっても便利な生活に!」にテーマ設定したチームは、日本では点字ブロックや信号の音声案内などバリアフリー化が進んで一方、キャッシュレス化が立ち遅れていること、また日中ともに高齢化が進展してることなどから、ユニバーサルな社会実現のための対策を考えました。具体的にはバリアフリー化とキャッシュレス化の促進で、その際、障がい者や高齢者等に対する理解促進、先行する経験やノウハウの日中共有が重要であるとしました。
 また、東京の駅は複雑で分かり難いという気づきから、「未來の電車と観光」をテーマに未来の生活の姿を描いたチームもあります。東京の駅には沢山の出口があるだけでなく入口から改札までの距離が長いものもあるなど分かりづらく乗り換えも不便、またセキュリティチェックがなく安全が確保されていないという現状を踏まえ、10年後にはAI搭載ブラウザによる多言語の駅案内やセキュリティチェックシステムの活用、ホームドアの完備などにより、外国人などの観光客にも分かりやすく便利で安全な鉄道環境や観光が実現されるというものです。
この他、各チームが描き上げた未来構想には次のようなものがありました。
・「日中好朋友計画」~10年後の相互未来~
・「サブカルチャーの現在と今後」
・「自然と都会の共存」
・「サイバー神社」
・「破壊と創造」日常を取り戻す
・「AI活用による楽しく利便性の高い観光」
・「10年後のごみ意識」
・「迷わない街づくり」

講評

「40年後も相互尊重・理解の姿勢を保持して欲しい」と任総裁

「40年後も相互尊重・理解の姿勢を保持して欲しい」と任総裁(写真提供:人民網)

 全体発表を受け、3名の日中関係者から講評がありました。
まず、国観智庫 総裁 任力波氏は、互いにリスペクトし理解し合おうという姿勢で多様なアイデアが出されたとした上で、今日、想像した未来と現実とはかけ離れているが、若者がより良い未來を創ってくれるかもしれないとの期待を述べました。さらに、今後も互いに尊重し理解し合う姿勢を崩さず、40年後は美しい世界になったと報告して欲しいとの希望を伝えました。
「学生レベルのみならず国レベルでも理解し合うべき」と邱院長

「学生レベルのみならず国レベルでも理解し合うべき」と邱院長(写真提供:人民網)

 続いて、浙江越秀外国語学院 東方言語学院 院長 邱鳴氏(2024年笹川杯訪日団 団長)は、メンバーがそれぞれ得意分野を活かしながら協力して素晴らしい発表をしたとの感想を述べた上で、自国の文化を理解した上で相手の国の文化を理解することの重要性に触れ、ここで得た理解を自分たちの生活に反映させ、より良い日中関係のために頑張って欲しいとの期待を示しました。
「10年後には更にその先の未来を考えて欲しい」と渡邊教授

「10年後には更にその先の未来を考えて欲しい」と渡邊教授(写真提供:人民網)

 最後に、東京大学大学院総合文化研究科 生命環境科学系 教授 渡邊雄一郎氏(2023年パンダ杯訪中団 団長、日本科学協会 理事)は、ここ10年におけるAI技術の目覚ましい進化に言及し、それを活用した両国の未来を考えるのは素晴らしいこととした上で、今日考えたことが検証される10年後、予想通りになっていることもそうでないこともあるが、そうでない場合でも、今日考えたことは無意味ではないとしてワークショップ開催の意義を評価しました。
 

参加者の感想

 今回のワークショップに対する参加者の感想は様々だったようです。
 日本側からは「中国人の学生さんと交流できてとても楽しかった」「日本を新たな視点から見ることができた」「中国語を実践する良い機会になった」「互いのことを沢山知り日中の相違点も比較もできた」「発表内容とアイデアが重なることが多く、もっと多様なアイデアや新鮮味のある発想があればよかった」などの感想が寄せられています。
 
 中国側参加者からは、「日本の文化や社会の体験、中日の相違についての対話を通して日本への理解が深まった」「共に行動し共に考え思いを伝えることで日本人との距離が縮まった」「もっと堅苦しいステレオタイプのものを想像していたが、今回のワークショップは全く違って斬新な体験だった」などの感想が寄せられています。
こうした感想の中から日本側、中国側それぞれ1人ずつの感想を紹介します。
 
岡山大学 大学院の高野かずみさん
(2023年度Panda杯訪中団OB、笹川杯訪日同行スタッフとして参加)
 中国人から見た日本がいかに彼らの故郷と異なるか。日本人が中国の話を聞いた際にどこに共通点を見出すか。ワークショップでは中日両国の若者がお互いに「生」の情報を見聞することで真に迫った交流を深められたのだと身をもって体感した。

四川外国語大学大学院 日本語学院 王雲樵さん
(笹川杯訪日団員として参加)※日本語原文を活かして編集。
 フィールドワークでは自分の目で確かめ足で歩いた日本で感じたものが銘々の心の奥に広がり、それらの思いを皆がワークショップ会場で隠すことなく打ち明けていた。十年先の未来や実現したい生活については、まだまだおぼろげで皆が思ったこともそれぞれだったが、中日ともに夢を抱く若者が努力していることに変わりはない。ワークショップでの協力にはグループメンバーの結束力だけでなく中日両国の繋がりも仄めかされている。十年後、二十年後、色んなものが消え色んなものが築き上げられるだろうが、この先世界がどんなに変化しようと、中日が互いを理解し合う心でさえいれば、その絆がある限り、未来は今よりも輝くものになると信じている。
 
 今回のワークショップは、2022年9月の東京開催、6月の沼津開催、11月の北京開催に続く第4弾で、今後も様々なテーマを掲げ同様の交流イベントを日中両国で開催していく予定となっています。
執筆者:宮内孝子(CANPANブログ「日本科学協会の国際交流活動」より転載)

インタビュー・取材報道等

(毎日新聞)「未来の生活」共同提案 日中の学生ら、街歩きワークショップ /東京
(人民網)第4回「日中未来創発ワークショップ」が東京で開催
(人民中国)第4回「日中未来創発ワークショップ」が東京で開催
(茶話日和)日中交流の最先端!「日中未来創発ワークショップin東京」に突撃取材!!ー于智爲氏
(茶話日和)日中交流の最先端!「日中未来創発ワークショップin東京」に突撃取材!!続編 劉さん 宮本さん

中国語の取材報道
(人民網)第四届“日中未来创发研讨会”在东京举行 
(新華社)第四届“中日未来创新研讨会”在东京闭幕
(人民中国)“未来生活,我们实现”——第四届“中日未来创发研讨会”在东京举行 
(上海東方衛視)中日未来创想研讨会 中日微观察之意外篇(動画)

笹川日中友好基金 北東アジア地域
Share

関連記事

Latest News

笹川日中友好基金

第7回「日中未来創発フォーラム ~未来の生活、教育、文化について考える~」開催報告 その1

5月10日~11日、笹川日中友好基金は、中国人民大学で第7回「日中未来創発フォーラム」を開催しました。フォーラムには日本と中国の大学生81名が参加し、生活、教育、文化の3つをテーマに未来における協力の可能性について考えました。

2025.05.23
笹川日中友好基金

第7回「日中未来創発フォーラム」北京開催のお知らせ ~未来の生活、教育、文化について考える~

「日中未来創発フォーラム」は、日中両国の学生が日本と中国の未来におけるさまざまな協力の可能性について考える交流型のワークショッププログラムです。今回は、未来の生活、教育、文化について考えると題して中国人民大学と共同開催(開催地:北京市)します。専門家講義、市内フィールドワーク、対話プログラムを通じて、これから起こり得る変化を捉えながら、日中の若者ならではの視点から10年後の未来の在りたい社会の姿を描き、実現に向けた課題や問題を整理し、アイディアを発表します。

2025.04.07
笹川日中友好基金

「日中未来創発フォーラムin大阪~私たちが実現したい『未来の生活』」開催報告

2025年2月22日(土)、KPガーデンシティPREMIUM心斎橋(大阪市)で開催され、日中の若者62名が「私たちが実現したい『未来の生活』」をテーマに両国の未来における協力の可能性を探りました。

2025.04.03
もっと見る

pagetop

Video Title

Footer

笹川平和財団

  • 財団について
  • ニュース
  • 研究員
  • イベント
  • 事業
  • アクセス
  • リポート
  • お問い合わせ

最新情報

SPF(笹川平和財団)の最新情報をメールでお届けするサービスです(購読無料)。 講演会やシンポジウム等のイベント情報、サイト更新情報、報道発表資料などをご案内いたします。

メールマガジンの登録

サテライトサイト

  • 海洋情報FROM THE OCEANS
  • WMU友の会ジャパン
  • アジア女性インパクトファンド
  • SPF日米関係インサイト
  • 国際情報ネットワークIINA
  • 海洋教育パイオニアスクールプログラム
  • 島嶼資料センター
  • SPFチャイナオブザーバー
  • アジア平和構築イニシアティブAPBI
  • 碩果累々 継往開来 —笹川日中友好基金の軌跡—
  • サイバー安全保障研究
  • ロシアと世界
  • 日中関係データグラフ
  • プライバシーポリシー
  • サイトポリシー
  • SNSポリシー
  • サイトマップ
  • ウェブアクセシビリティ

Copyright © 2022 The Sasakawa Peace Foundation All Rights Reserved.