中国の国際問題の専門家を招へい
笹川日中友好基金は、「中国オピニオンリーダー招へい」事業の一環として、中国の国際問題の専門家を招へいし、日本側の有識者やメディア関係者との交流事業を実施しております。2024年度は計3回の招へいを実施しました。
小野寺五典防衛相(写真左)と意見交換する訪問団一行
この中で小野寺防衛相は「日中平和友好条約締結から40周年という節目の年に、佐官級交流が再開されたことは意義があります。日中両国が戦略的互恵関係を築くことは、両国のみならずアジア太平洋の発展という観点からも重要です」と述べました。さらに「朝鮮半島の非核化は日中共通の課題であり、北朝鮮に最大限の圧力をかけることが重要です」と指摘しました。
これに対し、慈団長は「平和と友好、信頼を求めて今回、日本に来ました。佐官級交流を通じお互いに理解し合い、友情を深めたい」と伝えました。
夜には都内のホテルで一行の歓迎レセプションが開かれ、挨拶した笹川平和財団の笹川陽平名誉会長は、2月に訪中し佐官級交流の再開で合意した際、中国側から「佐官級交流を王毅外相と李克強首相の訪日、そして安倍首相の訪中という流れのキックオフにしたいという話があった」と披露しました。また、今回の訪問団の慈団長が少将であることを指摘し、「中国側の意気込みを示すものです」と強調しました。
歓迎レセプションで挨拶する笹川陽平・笹川平和財団名誉会長
さらに「日中両国の災害時の救援活動を実施するために、合同演習を行うことを日中首脳会談で取り上げていただきたい」と提案しました。
慈団長は「中日関係の未来は希望に満ち、課題と挑戦も伴っています。私たちは高所に立って、関係発展の推進力にならなければなりません」と挨拶しました。
歓迎レセプションで、中国人民解放軍の訪問団一行を代表し挨拶する慈国巍団長(写真左)
歓迎レセプションの会場では、自衛官と訪問団のメンバーが談笑する光景が見られた