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笹川日中友好基金

「歴史から教訓学び、平和と友好を」
日中佐官級交流が再開

人民解放軍訪問団、江田島を視察

特任調査役 青木伸行


2018.04.17
 公益財団法人・笹川平和財団(東京都港区、会長・田中伸男)による日中佐官級交流が、2012年10月に中止となって以来、5年半ぶりに再開され、中国人民解放軍の訪問団25人(団長・慈国巍陸軍少将)が4月15日、来日しました。16日には広島県江田島市にある海上自衛隊の江田島幹部候補生学校と第一術科学校などを視察し、親睦を深めました。
江田島幹部候補生学校を訪れた中国人民解放軍の一行は、同学校の校長らと記念撮影

江田島幹部候補生学校を訪れた中国人民解放軍の一行は、同学校の校長らと記念撮影

 旧海軍兵学校の伝統を受け継ぐ江田島幹部候補生学校は、毎年多くの幹部候補生を輩出しており、これまでに1万2400人の卒業生を送り出しています。構内には1893年に竣工した通称「赤レンガ」と呼ばれている学校庁舎や、大講堂、教育参考館などの歴史的建造物が数多くあります。
構内の施設と歴史について説明を受ける一行

構内の施設と歴史について説明を受ける一行

 訪問団一行は齋藤聡・幹部候補生学校長(海将補)、中畑康樹・第一術科学校長(同)らの出迎えを受けました。齋藤校長が「笹川平和財団による交流が再開し、今度は海上自衛隊と中国海軍の教育部隊の交流も実現できるのではないか」と水を向けると、慈団長も「最初に広島に来ることができてうれしい。今回の訪問は、中国が防衛交流を重視していることの表れです。今後ともぜひ交流を強化し、お互いに理解し合うことができればと思う。中日は世界で影響力があり、友好を求めていかなければならない」と応じました。
笑顔で談笑し握手を交わす齋藤聡、中畑康樹両校長と慈国巍団長(写真左から)

笑顔で談笑し握手を交わす齋藤聡、中畑康樹両校長と慈国巍団長(写真左から)

 中畑校長は2010年、日中佐官級交流に参加し訪中したひとりです。日中佐官級交流では、今回を含めこれまでに計22回の相互訪問が実施され、日本側から126人、中国側から232人が参加していますが、自衛隊と人民解放軍のそれぞれにおいて、枢要なポストに就いている人材が少なくありません。
 

 中畑校長の案内で、一行は旧日本海軍の歴史を紐解く教育参考館を見学しました。館内には遺品など1万6000点の収蔵品があり、このうち約1000点が展示されています。中畑校長は「皆さん(中国)と戦ったものもある。展示のままご紹介しますが、政治的な意味はありません」と断りつつ、日清戦争や日中戦争にまつわる絵画についても説明しました。
 

 見学を終えた慈団長は「歴史は歴史です。歴史を直視し、歴史から教訓を学ぶことが大事であり、平和と友好の重要性を痛感しました」と話しました。
 

 これに先立ち、一行は呉市内にある海事歴史科学館「大和ミュージアム」と、海上自衛隊資料館も見学しました。
 

 日中佐官級交流は、民間団体である笹川平和財団が両国の間に入る形で、自衛隊と人民解放軍の中堅幹部が毎年1回ずつ相互に訪問し、信頼と理解を醸成する事業として2001年4月にスタートしました。しかし、2010年10月、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を受け、交流は一時中止されました。その後、再開されたものの、2012年9月には日本政府が尖閣諸島のうち3島(魚釣島、北小島、南小島)を国有化したことから、翌月に予定されていた人民解放軍の佐官級の訪日は、中国側が「延期」を求め実現せず、それ以降、交流は中止されたままとなっていました。 それも今年2月、笹川平和財団の笹川陽平名誉会長が中国人民解放軍中央軍事委員会国際軍事合作弁公室の胡昌明主任(少将)と北京で会談し、交流を再開して5年間実施することで合意し、今回の訪問の運びとなりました。
 

 交流プログラムには安全保障分野のみならず、日中双方の総合的な理解を深めるために政治、経済、社会、文化、歴史という多様な内容が盛り込まれています。一行は22日までの滞在期間中、防衛省や宮城県仙台市、静岡県浜松市、京都などを訪れます。
 

 日中平和友好条約締結から40周年を迎える今年、再開が実現した日中佐官級交流による人民解放軍の日本訪問は、奇しくも中国の王毅外相の来日、さらには関係閣僚による「日中ハイレベル経済対話」の8年ぶりの開催と時を同じくしており、関係改善へ向けた機運を醸成するものとしても注目されています。


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