第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
2025年度「笹川平和財団 次世代日本ラテンアメリカ研究会」応募要項
【研究会日時】2025年12月5日(金)
【募 集 締 切】 2025年11月10日(月)17時(日本時間)締切
笹川平和財団(SPF)は、次世代のラテンアメリカ地域研究者の育成と、ラテンアメリカ地 域の日系人との連携強化を目的として、「笹川平和財団 次世代日本ラテンアメリカ研究会」を開催します。
本研究会開催の背景 -日本とラテンアメリカ、日系社会との関わり-
日本とラテンアメリカ地域の関係は歴史的にも長く、同地域に定住する日系人はその絆を支える重要な存在でもあります。日系人とは、日本から海外に本拠地を移し、永住の目的をもって生活をしている日本人とその子孫の2世、3世、4世の総称です(海外日系人協会)。1898 年に日本の移民会社である森岡商会がペルーに日本人を派遣して以来、戦前から1970年代に至るまで国策による移住事業を中心として多くの日本人が移住しました。現在でもブラジル、ペルー、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイなどを中心に、約310万人の日系人が暮らしています。他方で、移住開始から100年以上が経過し、世代交代が進む中で、日系人のアイデンティティや認識は多様化しており、今後、日本社会が日系人の若い世代とのつながりをどう深めていくかが課題となっています。
日本政府は、ラテンアメリカ地域の日系人との関係強化を重要な政策課題と位置付けています。2014年の安倍元総理による中南米歴訪時の政策スピーチや、2024年の岸田元総理のブラジル訪問時に発表された対中南米政策スピーチでも、その重要性が強調されました。
ラテンアメリカ地域は、日系人を介した伝統的な繋がりに限らず、日本にとって豊富な天然資源の供給源や日本製品の巨大な市場といった経済的なパートナーでもあると共に、米中対立が激化する中でラテンアメリカは気候変動などの地球規模課題において日本と行動を共にするパートナーとしての役割も担っており、日本の経済安全保障という観点からも重要な地域です。また、必ずしも日本と直接的関係を有しないものの、政治や外交のほか、古代マヤ、アステカ、インカ文明の歴史や、世界最大の熱帯雨林であるアマゾン川とその流域に生息する多種多様な生物などを含む自然環境および生態系、ラテンアメリカ地域発祥のダンス、詩、映画、書物といった文化なども大変魅力的な地域でもあります。
しかしながら、ラテンアメリカは日本から地理的に遠いことから、東アジアや東南アジア、 北米や欧州に比べて人の交流は限定的であり、メディア等で発信される情報も決して多くありません。このため日本国内において、日系社会を含めラテンアメリカに関する認識と理解は必ずしも十分でなく、その結果、ラテンアメリカ地域を対象とした研究を志す人も減少傾向にあります。
そこで、「笹川平和財団 次世代日本ラテンアメリカ研究会」では、日本とラテンアメリカ地域および同地域の日系社会に係るテーマに関心を持ち、将来、ラテンアメリカ研究の研究者を志す日本の学生の育成を目的に、現在取り組んでいる研究、近い将来取り組もうと考えている研究の研究計画書を募集します。研究計画書の審査を通過した学生には、専門家を交えた研究発表会と日系人との交流会への参加への機会が与えられます。さらに、研究発表会で特に優れた発表を行った学生には、研究費(現地調査のための渡航費用)の一部が補助されます。
1.研究会参加までの流れ
(1) 研究計画書受付期間:2025 年 11 月 10 日(月)17:00(JST)締切
(2) 書類審査結果:11 月下旬までにメールにて結果を通知。
(3) 研究会及び交流会:2025 年 12 月5日(金)に開催。
2.研究会概要
(1) 日時:2025 年 12 月 5 日(金)午後 ※開催時間は決定次第お知らせします。
(2) 場所:笹川平和財団(東京都港区虎ノ門 1-15-16 笹川平和財団ビル)
(3) 対面研究会の参加者:
- ラテンアメリカ地域の研究に関心を有する日本の学生(研究計画ほか書類一式の 審査を通過したもの)
- 当財団が招待するラテンアメリカ地域研究者および当該地域からの日系人留学生
(4) 言語:日本語
(5) プログラム ※時間はあくまでも目安です。
【第1部】ハイブリット
- ラテンアメリカ地域研究の動向 15分
- ラテンアメリカ地域研究者による基調講演 15分
【第2部】対面のみ
- 日本の学生による研究計画の発表(質疑応答、研究者によるコメントを含む) 各15分
- 優秀賞表彰 5分
- 交流会 60分
(2) 場所:笹川平和財団(東京都港区虎ノ門 1-15-16 笹川平和財団ビル)
(3) 対面研究会の参加者:
- ラテンアメリカ地域の研究に関心を有する日本の学生(研究計画ほか書類一式の 審査を通過したもの)
- 当財団が招待するラテンアメリカ地域研究者および当該地域からの日系人留学生
(4) 言語:日本語
(5) プログラム ※時間はあくまでも目安です。
【第1部】ハイブリット
- ラテンアメリカ地域研究の動向 15分
- ラテンアメリカ地域研究者による基調講演 15分
【第2部】対面のみ
- 日本の学生による研究計画の発表(質疑応答、研究者によるコメントを含む) 各15分
- 優秀賞表彰 5分
- 交流会 60分
- 当日、優れた研究計画発表者に優秀賞(最大3名)を授与し、上限40万円の研究費 (ラテンアメリカ現地調査のための航空券代補助(実費))支援を発表します。
- 受賞者には、 2026年3月までに航空券を購入の上、領収書を当財団に提出し、調査実施後に調査結果と今後の展望(1,600字程度)を報告していただきます。
- 受賞者は、当財団本事業の継続的な活動の範囲内において、指導教員以外の外部メンターとの面談機会、ならびに日系人団体との交流の機会が付与されます。
3.応募条件
以下の条件を全て満たす者。
- 日本の大学に所属する学部3年~4年もしくは修士課程在籍の若手学生で、ラテンアメリカ地域の研究に関心を有すること(専門領域は日系社会や移住に係る研究である必要はありません)。
- 日系人との交流に関心を有すること。
- 2025年12月5日に東京で予定されている研究会に対面参加できること。
- 2026年3月31日までに現地調査を完了できること。
4.本研究会参加に向けた応募書類
(1) プロフィール(履歴書様式も使用可)※必須事項:名前、所属、メールアドレス、 電話番号、住所、投稿動機(なぜラテンアメリカ地域に関心を持ったのか)を明記
(2) 研究計画書 和文。参考文献を除いて2,800~3,200文字程度、以下の項目を含めること。
- 研究テーマ
- 研究の背景と目的(この研究を行う理由、先行研究等)
- 研究内容・方法(可能であれば現地調査計画を含める)
- 期待される成果
- 参考文献
(3) 倫理・安全計画(書式自由) 研究計画書とは別に200–300文字程度で、治安・感染症・倫理配慮(被面接者同意、写真許諾、データ保護等)についての計画を記載すること。
(4) 指導教員等による推薦書(任意)
(2) 研究計画書 和文。参考文献を除いて2,800~3,200文字程度、以下の項目を含めること。
- 研究テーマ
- 研究の背景と目的(この研究を行う理由、先行研究等)
- 研究内容・方法(可能であれば現地調査計画を含める)
- 期待される成果
- 参考文献
(3) 倫理・安全計画(書式自由) 研究計画書とは別に200–300文字程度で、治安・感染症・倫理配慮(被面接者同意、写真許諾、データ保護等)についての計画を記載すること。
(4) 指導教員等による推薦書(任意)
5.応募書類提出方法
メールにて以下のとおりご提出ください。
件名:【応募書類提出】_2025 年度 次世代日本ラテンアメリカ研究会
メールアドレス:asia-middleeast@spf.or.jp
公益財団法人 笹川平和財団 第 1 グループ
梶ヶ山・辻本 宛て
※全ての書類を PDF にし、ファイル名を応募者名前_書類名とすること。
例:応募者名前_ プロフィール(履歴書)
※応募書類受領後、3営業日以内に受領完了メールをお送りします。
3営業日を経過してからも返信がない場合は、お手数ですが再度上記メールアドレスへご連絡をお願いいたします。
件名:【応募書類提出】_2025 年度 次世代日本ラテンアメリカ研究会
メールアドレス:asia-middleeast@spf.or.jp
公益財団法人 笹川平和財団 第 1 グループ
梶ヶ山・辻本 宛て
※全ての書類を PDF にし、ファイル名を応募者名前_書類名とすること。
例:応募者名前_ プロフィール(履歴書)
※応募書類受領後、3営業日以内に受領完了メールをお送りします。
3営業日を経過してからも返信がない場合は、お手数ですが再度上記メールアドレスへご連絡をお願いいたします。
6.評価方法
- 一次(書類)では新規性・意義、方法・実行可能性、将来性及びネットワーク形成の意欲、現地計画・安全配慮、日系社会との接点、記述の明瞭性を評価します。
- 二次(当日発表)では発表構成、質疑対応、研究倫理の理解を重視します。
- 一次(書類)・二次(当日発表)を総合評価し、優秀者を決定します。
評価基準と配点は以下を参照ください。
- 研究の新規性・意義(本事業目的との整合性) 25点
- 研究方法の妥当性 25点
- 応募者の将来性及びネットワーク形成の意欲 20点
- 現地調査計画と安全配慮 10点
- 日系社会・地域社会との関わり 10点
- 発表の明瞭性 10点
- 審査員は当財団役職員ならびに当財団が委託している当該地域専門家によって構成されます。
7.費用負担
(1)主催者(SPF)
- 12月5日(金)開催予定の本研究会参加のための交通費(上限往復 20,000円/人)、宿泊費(財団規定額(10,500円/人)を上限に実費)を支給します。
- なお、都内近郊(当財団より片道100キロ以内)の学生は対象としません。
- 12月5日(金)の本研究会開催後の交流会経費を全額負担します。
- 優秀賞受賞者(最大3名)には上限40万円(購入時の為替レート適用)の研究費(ラテンアメリカ現地調査のための航空券代補助(実費))を支援します。
- その他、上記「主催者」負担以外にかかる費用は参加者負担となります。
8.その他
- 提出された書類はいかなる理由があっても返却いたしかねます。
- 研究計画書は応募者本人が作成し、生成AI等を補助的に用いた場合は、「AI 利用箇所」を末尾に明記してください。第三者の代筆・不適切なAI使用・盗用が判明した場合は失格とします。
- 優秀賞受賞者は、2026年3月までに自身で航空券(エコノミー正規割引、 LCC可)を購入し、領収書および口座情報を当財団に提出していただきます1。また、2026年5月30日までに、調査実施後の調査結果と今後の研究活動の展望に係る報告書(1,600字程度)の提出および翌年度オンラインでの報告会実施(時期未定)が支援を受ける条件です。すべての条件が満たされなかった場合、本授賞は取り消されます。
- 受賞者の氏名・所属・研究題目は当財団ホームページで公表します。イベント当日の写真・動画は広報目的で使用する場合があります(不可の場合は応募時に申出ください)。育児・介護・障害等により対面参加が困難な場合、合理的配慮(オンラ イン発表等)を検討します。必要な方は応募時に記載してください。
- 応募期間中の応募書類に関する質問は下記担当者まで連絡ください。
1: 渡航期間の上限はありません。最終目的地(現地調査地)に利用する経由便の分割手配(往復)は認められます(上限金額まで支給)。また、付帯保険(傷害・疾病・賠償)への加入は必須となりますので、現地渡航前に海外旅行保険コピーを当財団へご提出ください。
主管部門・担当者
公益財団法人 笹川平和財団 第1グループ
メールアドレス:asia-middleeast@spf.or.jp
担当:梶ヶ山・辻本
公益財団法人 笹川平和財団 第1グループ
メールアドレス:asia-middleeast@spf.or.jp
担当:梶ヶ山・辻本