第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
【開催報告】アルジャジーラ研究センター研究員の招へいおよび公開セミナー実施(2025年6月)
公開日:2025.8.28
1.アルジャジーラ研究センター 研究員の招へい
第1グループ(戦略対話・交流促進担当)は、2025年6月22日から26日までの5日間、アルジャジーラ研究センターの研究員2名を招へいしました。本招へい事業では、日本の中東関係者との意見交換や公開セミナーを通じて、中東情勢の現状を中東視点から日本社会に発信することを目的としました。
招へい中、日本エネルギー経済研究所 中東研究センターおよび中東調査会を訪問し、中東情勢や日本の行政が果たす役割を含む広範なテーマで意見交換を行いました。また、朝日新聞社との面談では、ガザ紛争の影響で命を落としたジャーナリストへの追悼の意が共有され、双方の報道姿勢や今後の連携可能性について議論が行われました。
2.公開セミナーの実施
6月24日(火)には、一般聴衆向けの公開セミナー「中東における仲介外交と報道の役割~アルジャジーラ研究センターの視点から~」を開催しました。

ハッワース・タキーヤ氏(アルジャジーラ研究センター 湾岸・国際研究主任研究員 兼 責任者)が、「ガザを取り巻く中東の現状」をテーマに講演を行い、地域の安定に向けたパレスチナ問題の重要性と課題について強調しました。
さらに、イスラエルの政策がガザの家屋や学校、病院などの基本的なインフラ施設を破壊していると指摘し、パレスチナ人の生活環境に及ぼす影響にも触れました。
さらに、イスラエルの政策がガザの家屋や学校、病院などの基本的なインフラ施設を破壊していると指摘し、パレスチナ人の生活環境に及ぼす影響にも触れました。

エゼッディーン・アブドゥルムーラ氏(アルジャジーラ研究センター研究マネージャー)は、「カタールの仲介外交とアルジャジーラの報道姿勢」と題した講演の中で、カタール外交の特徴である中立性や信頼性、ソフトパワーの活用について解説し、複数の成功事例を紹介しました。
さらに、アルジャジーラの編集方針として正確性、公平性、多様な視点の提示を重視する姿勢が説明されました。特にガザ紛争において、アルジャジーラ特派員が現地に留まり、24時間体制で報道を続けたことが高く評価されています。
公開セミナーの動画は、こちらからご覧いただけます。
当該招へい期間は、イスラエルによるイランへの攻撃に端を発し、双方への攻撃等が連日続く緊迫した状況下となりましたが、概ね予定通りに遂行されました。
笹川平和財団はこのような取り組みを通じ、今後もカタールをはじめとする中東諸国とのネットワーク強化に貢献していきます。
※ 画像につきましては、事前の許可なくスクリーンショット等の撮影、転載はお控えください。また、報告書を含む資料の二次利用は出来かねます。
お問い合わせ先
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
担当者:木村・ワイエブ
E-mail:middleeast-islam@spf.or.jp
笹川平和財団 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
担当者:木村・ワイエブ
E-mail:middleeast-islam@spf.or.jp