【開催報告】第6回イラン短期研修(2024年2月)
アジア・イスラム事業グループでは、イラン外務省付属の大学院大学である国際関係学院(School of International Relations、以下SIR)との共催で、日本人大学生のイラン短期研修を実施しています。2024年2月10日~2月22日の現地10泊の日程で、公募で選抜された9名の学生が、テヘラン、エスファハーン、ヴァルザネ、カーシャーンでの4都市のプログラムに参加しました。
ムスリムにとって、「神が定めた事柄」はしばし絶対のものとなります。しかし、クルアーンやハディース、イスラム法の中に見られる男女の区別、役割を追っていくと、その解釈、考え方はけしてひとつではないことが伺えます。後藤先生はそこから、男女の区別やその在り方を定めるジェンダーは、ムスリムにとっても「神によって固定されたもの」ではなく、人間が定めてきたものであると結論づけました。そして、もしイスラムに関わるジェンダー問題に直面した際にも、クルアーンやハディースにこのように書いてあるからムスリムはこうすべきだ、と決めてかかるのではなく、問題を抱える当事者がどうしたいのかを共に考えることが必要だと述べました。
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