震災復興へ想いをつなぐ日中交流
中国の無形文化財保護団体が輪島漆芸技術研修所に漆を寄贈
笹川平和財団(東京都港区、理事長・角南篤)は、3月3日(月)、昨年1月に能登半島地震により甚大な被害をうけた現地の伝統工芸関係者を支援するため、石川県立輪島漆芸技術研修所で寄贈品贈呈式を実施しました。
笹川平和財団海洋政策研究所(OPRI)は2022年11月29日、水交会との共催で、第9回海洋安全保障シンポジウム「海上自衛隊と海上保安庁~似て非なる組織のこれまでとこれから~」をハイブリッド形式で開催しました。
このシンポジウムは現職の海上自衛官、海上防衛の現場での実務経験を有する水交会会員、海洋安全保障分野の研究者が忌憚なく議論するユニークなもので、今回が9回目となります。3年振りの対面とオンラインを組み合わせた今回のシンポジウムでは、海上自衛隊と海上保安庁の連携について、歴史的経緯を踏まえつつ議論を進め、激変する自然環境や外交・安全保障環境にも十分に対応するための連携の拡大・深化のあり方を提示することを目指しました。
基調講演を行う二川達也・防衛省統合幕僚学校長
中島敏・元海上保安庁長官
杉本正彦・水交会理事長の開会挨拶の後、二川達也・防衛省統合幕僚学校長より、35年にわたる海上自衛官としてのご経験を踏まえ、現場での海上保安庁との交流をご紹介いただくとともに、実務を通じて感じたこれまでの成果と今後の課題についてご紹介いただきました。続いて、中島敏・元海上保安庁長官より、海上保安庁の歴史を紐解きつつ、現在の急変する国際関係に柔軟に対応するために求められる国内外での取り組みについてお話しいただきました。
続くパネルディスカッションでは、秋元一峰・OPRI特別研究員がモデレーターを務め、二川学校長、中島元長官、遠山純司・日本水難救済会理事長(元海上保安庁第三管区海上保安本部長)、福本出・元海上自衛隊幹部学校長、能條将史・海上自衛隊幹部学校防衛戦略教育研究部戦略研究室長、倉持一・笹川平和財団海洋政策研究所客員研究員が海上自衛隊と海上保安庁による連携の拡大や深化について、実務経験やご専門からご報告いただくとともに、参加者から寄せられた質問やコメントも交えた活発な議論が交わされました。
パネルディスカッションの様子