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第3グループ(社会イノベーション推進担当)

国際女性デーに合わせ、女性起業家支援のための新たなリソース「ジェンダー・レンズ・インキュベーション・アクセラレーションツールキット(GLIA)2.0」を発表

SPFジェンダーイノベーション事業グループ研究員 小宮理奈


2021.03.22
ジェンダー・レンズ・インキュベーション・アクセラレーションツールキット(GLIA)2.0
 笹川平和財団ジェンダーイノベーション事業グループは、国際女性デーに合わせ2021年3月9日に開催された、アジアン・ベンチャー・フィランソロピー・ネットワーク(AVPN)のウェビナーにおいて、「ジェンダーレンズ・インキュベーション・アクセラレーション・ツールキット(以下、GLIAツールキット2.0)」を発表しました。
 GLIAツールキットとは、当財団がオーストラリア政府外務貿易省(DFAT)のフロンティア・インキュベータ・プログラムと共同開発した、起業家支援機関に向けにジェンダー視点を取り入れるための指南書で、東南アジアの働く女性たちを取り巻くさまざまな課題と女性起業家への支援を改善することを目的としています。2020年に発表された「GLIAツールキット」はPDF版に加え、概念マップや解説動画などを盛り込んだインタラクティブなウェブ版としても提供されており、実用的なガイドラインやケーススタディのほか、起業の活動における3つのレベル(組織、事業、起業家エコシステム)でジェンダー視点を適用するフレームワークが含まれています。
 今回公表した改訂版「GLIAツールキット2.0」には、ジェンダー視点を取り入れた支援事業の効果を測るためのインパクト指標と、特別科目として「製品・サービスにおけるジェンダー」「交渉力」「インポスター症候群」「ジェンダーと権力」に関連する新しい科目が加わりました。
 3月9日に行われたAVPNウェビナーで、当財団ジェンダーイノベーション事業グループの松野文香グループ長は「GLIAツールキット2.0」を公表するとともに、起業家支援組織がジェンダー平等の達成において重要な役割を果たすと述べ、ツールキットが起業家支援組織に広く活用されることへの期待を示しました。また「GLIAツールキット2.0」を共同開発した国際協力NGO 「ygap」のオードリー・ジャン・バプティスト氏は「GLIAツールキット2.0」のウェブ版を、画面を共有しながら実際にどのようにツールキットを使用できるかを視聴者に示しました。

ジェンダーイノベーション事業グループの松野文香グループ長(左)とygapのオードリー・ジャン・バプティスト氏

 「GLIAツールキット2.0」は、東南アジア地域で活動する代表的な起業家支援組織による実用化に向けた厳しい試運転を経て改良を重ね、その実用性を検証し、使用者のニーズに合致した有効性の高い指南書の作成を目指しました。ウェビナーの最後にはパネルディスカッションが行われ、そこでは実際に試験的に指南書を導入実践した起業家支援組織である「Impact Hub Kuala Lumpur」(マレーシア)、「make sense Asia」 (フィリピン)、「Villgro」(フィリピン)の3社が登壇し、自らの経験や知見を視聴者と共有しました。
 フィリピンにおいて起業家支援を行うmake sense Asiaのアンジェリ・ルセラ氏は、「東南アジア地域においてジェンダーについて意見を言い合うのは、社内でも難しいと感じることがあるが、『GLIAツールキット2.0』は体系的にジェンダー視点について学ぶことができるツールであるため非常に信頼でき、これに基づいてチームメンバーとジェンダーについて話をすることに安心感があった」と発言しました。また「女性を多く登用するなどジェンダー平等のためのアクションをこれまで取ってきたものの、インパクトを測る指標を今まで持っていなかったので現状を向上させるのが難しかったが、『GLIAツールキット2.0』を使用することでベースラインを設定し、事業や組織を向上させる計画を作ることができた」と意見を述べました。
 またマレーシアで活躍するImpact Hub Kuala Lumpurのラルフ・ンポフ氏は、採用に関しジェンダー視点を取り入れるようになったと発表しました。「ジェンダー平等を達成するためには適切な人材を採用する必要がありましたが、『GLIAツールキット2.0』の戦略に基づき採用アプローチをより洗練させたことで、多様性に富んだ最高の人材をImpact Hub Kuala Lumpurに迎え入れることができ、多様なコミュニティのニーズに対応し、より良い意思決定を行うことで、全体的なパフォーマンスを向上させることに繋がった」と見解を示しました。
 フィリピンでインキュベーターとして活動するVillgroのCEO、プリヤ・タチャディ氏も「GLIAツールキット2.0」を高く評価し、「『GLIAツールキット2.0』のおかげでジェンダー・スマート戦略を実行する自信がつき、単なる言葉から行動へ、そして結果へとコミットすることができた」と述べました。特に「GLIAツールキット2.0」に加えられた新たな科目を通じて学んだことが多かったと述べ、「ジェンダー平等を男女の数のみで測るのではなく、もっと深いところでジェンダー平等を理解し行動に移すべきだ」と訴えました。

(左上から時計回りに)ジェンダーイノベーション事業グループ研究員小宮理奈、make sense Asiaのアンジェリ・ルセラ氏、Impact Hub Kuala Lumpurのラルフ・ンポフ氏、VillgroのCEO、プリヤ・タチャディ氏

 視聴者からは、「インドなど東南アジア以外でもツールが試験導入されているのか」などの質問が寄せられ、ツールキットへの高い期待が伺えました。また時差の関係で早朝の時間帯であったのにも関わらずヨーロッパからの視聴者も多く、東南アジアの起業家支援者を対象としたツールキットの、域外における認知度の高さが感じられました。「GLIAツールキット2.0」の活用を通じ、起業家支援におけるジェンダー視点の強化に関し今後、勢いが増すよう期待されています。

第3グループ(社会イノベーション推進担当) 東南アジア地域
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