震災復興へ想いをつなぐ日中交流
中国の無形文化財保護団体が輪島漆芸技術研修所に漆を寄贈
笹川平和財団(東京都港区、理事長・角南篤)は、3月3日(月)、昨年1月に能登半島地震により甚大な被害をうけた現地の伝統工芸関係者を支援するため、石川県立輪島漆芸技術研修所で寄贈品贈呈式を実施しました。
岩屋毅防衛相(前列右)を表敬訪問したホアン・ゴック・ズン団長(前列中央)ら
2014年に始まった日越佐官級交流では、自衛隊とベトナム人民軍の将来を担う幹部が、毎年1回ずつ相互訪問しています。交流により相互理解と信頼醸成を促進し、アジア地域の平和と安定につなげることを目的としています。相互訪問は今回で10回目、ベトナム人民軍の訪日は6回目となります。 訪問団一行はホアン・ゴック・ズン陸軍少将を団長に、陸軍の上級大佐9人と大佐2人、防空・空軍と海軍の上級大佐各1人。今回の基地視察は自衛隊の即応体制に焦点が当てられ、7月2日から4日にかけ九州北部の部隊を訪問しました。具体的には、航空自衛隊の春日基地(福岡県)と背振山分屯基地(佐賀県)で西部の防空体制について学び、陸上自衛隊の相浦駐屯地(長崎県佐世保市)では昨年新編された水陸機動団についての理解を深めました。また、海上自衛隊の佐世保基地(長崎県)ではイージス艦の乗艦研修を行いました。
山崎幸二統合幕僚長(右列中央)と意見交換する訪問団
これに先立つ1日には、防衛省で岩屋毅防衛相と山崎幸二統合幕僚長(陸将)を個別に表敬訪問しました。この中で岩屋防衛相は、「日越両国の間では広範なパートナーシップによるハイレベルで実質的な交流が実施されている」と評価し、基地視察などを通じ、日本の防衛政策と自衛隊の運用について理解を深めることを期待しました。また、山崎統幕長は「日越が防衛交流をしっかりと実施していくことが大事です」と述べました。これに対し、ズン団長は日本がアジア・太平洋地域の安定のために果たしている役割を高く評価しており、「訪日で学んだことを帰国後に生かしていきたい」と応じました。
このほか、訪問団一行は首相官邸にて谷口智彦内閣官房参与と意見交換を行ったほか、基地視察の合間に長崎原爆資料館や浅草などを訪れ、日本についての多層的な理解を深めました。