セミナー 安全保障研究グループ

中国の核軍拡と日米の対応

主催:公益財団法人 笹川平和財団
笹川平和財団では「核脅威の増大と抑止のあり方」事業の一環として、「中国の核軍拡と日米の対応」をテーマに公開ウェビナーを開催いたします。

中国は昨今、急速に核軍拡を進めていると指摘されており、米国防総省の予測では、2023年の時点で500発を保有するところ、2030年までに1,000発、2035年までに1,500発まで核弾頭の保有数を拡大すると見込まれております。同時に、中国内部における300基以上のICBMサイロの建設、新型SLBMであるJL-3の配備、44年ぶりのICBMの太平洋に向けた発射など、核戦力に関連した活動も活発となっています。

こうした中で、中国の核軍拡が台湾海峡有事の発生に及ぼす影響が懸念されています。もしも中国の核軍拡の結果として米中の核保有数が同レベルに近づき、戦略的安定性や相互脆弱性の認識が生まれる場合、中国としては台湾海峡有事への米国の介入を阻止できる可能性が高まります。なぜならば、米国としては有事への介入が中国との戦略核レベルの応酬へとエスカレートする可能性を懸念せざるを得ないからです。そのことは同時に、そもそもの台湾海峡での抑止破綻の可能性を高め、更に米国と日本を含む地域の同盟国・友好国とのデカップリングを引き起こす可能性が否定できません。

このような状況下、中国の核軍拡を背景とした地域情勢の変化に、日米としてどのように対応すべきかが問われる時代となっています。そこで今回のウェビナーでは、中国の安全保障をご専門とされる拓殖大学海外事情研究所の門間理良教授、安倍政権で内閣官房副長官補・国家安全保障局次長をお勤めになられた髙見澤將林・弊財団上席フェロー、そして同じく安倍政権で内閣官房副長官補・国家安全保障局次長を務めた弊財団常務理事の兼原信克の三名を登壇者としてお招きして、中国の核軍拡と日米の対応に関する討議を行って頂きます。

本ウェビナーが中国の核軍拡と日米の対応に伴う問題について、皆様の理解を深める一助となれば幸いです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

お申込みについて

参加ご希望の方は、11月5日(火)23:59までに本ページよりお申込みください。
お申込みいただいた皆様には、11月6日(水)午前中に視聴用URLをご案内いたします。

※お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLをクリックし登録を完了してください。登録未完了による問合せが増えているため、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。

※仮登録確認メールが届かない場合は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールに設定されている場合がございます。あらかじめ迷惑メールの設定を解除いただくか、迷惑メールボックスをご確認いただきますようお願いいたします。また、ご入力いただいたメールアドレスが間違っている場合もございますので、再度お申込み手続きを行っていただきますようお願いいたします。

※ お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます。

※ 回線・機器の状況によっては通信が不安定になったり、それを原因とした映像等の不具合が生じたりする可能性がございます。

※ 本セミナーの録画、録音、スクリーンショット等の撮影、および資料の二次利用は固くお断りいたします。併せて、SNS・動画投稿サイトへの投稿もご遠慮ください。
 
事務局
笹川平和財団 安全保障研究グループ
Email:anpo-seminar@spf.or.jp
Tel:03-5157-5209

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
Email:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

15:00 開会
15:05 講演
※講演の順番は変更する場合があります。

門間 理良氏/髙
見澤 將林/兼原 信克/モデレーター 福田 潤一
15:50 ディスカッション・質疑応答
16:30 閉会

講演者

門間 理良 氏
講演者

門間 理良 氏

拓殖大学 海外事情研究所 教授

プロフィール

立教大学文学部史学科卒業、筑波大学大学院修士課程地域研究研究科地域研究専攻修了。同大学大学院博士課程歴史・人類学研究科史学専攻満期単位取得退学。博士(安全保障)。財団法人交流協会(現公益財団法人日本台湾交流協会)台北事務所専門調査員、外務省在中華人民共和国日本国大使館専門調査員、文部科学省初等中等教育局教科書調査官(社会科)、防衛省防衛研究所主任研究官、中国研究室長、地域研究部長を経て2023年4月から現職。

髙見澤 將林
講演者

髙見澤 將林

公益財団法人 笹川平和財団 上席フェロー

プロフィール

東京大学公共政策大学院客員教授。
元防衛省防衛政策局長、防衛研究所長、内閣官房副長官補、国家安全保障局次長、内閣サイバーセキュリティセンター長、ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部大使。

兼原 信克
講演者

兼原 信克

公益財団法人 笹川平和財団 常務理事

プロフィール

東大法学部卒業後、外務省入省。条約局国際法課長、北米局日米安全保障条約課長、総合外交政策局総務課長、欧州局参事官、国際法局長などを歴任。国外では欧州連合、国際連合、米国、韓国の大使館や政府代表部に勤務。2012年発足の第二次安倍政権で、内閣官房副長官補(外政担当)、国家安全保障局次長を務める。2019年退官後、2020年より同志社大学特別客員教授。2023年より笹川平和財団常務理事。2015年仏政府よりレジオンドヌール勲章を受勲。

福田 潤一
モデレーター

福田 潤一

公益財団法人 笹川平和財団 主任研究員

プロフィール

青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻で修士号取得、同専攻博士課程を単位取得退学。外務省国際情報統括官組織第二国際情報官室専門分析員(米国安保担当)、世界平和研究所(現・中曽根康弘世界平和研究所)研究本部研究員、法政大学大学院法学研究科兼任講師などを経て現職。航空自衛隊幹部学校客員研究員を兼任。

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