セミナー 第1グループ(戦略対話・交流促進担当)
シンポジウム

新人流時代における多文化共生社会に向けた多様な教育のあり方について

主催:公益財団法人 笹川平和財団
笹川平和財団アジア・イスラム事業グループでは、事業実施の柱のひとつとして「多様性豊かな社会の実現」を掲げ、2022年度より「新人流時代の共生社会モデル構築」事業を開始し、アジアを始めとする諸外国と日本との間での人々の往来や定住がなされる中で、日本社会に生まれる様々な課題の提起とその改善に向けた取り組みの情報を発信しています。

来日する外国人が増えつつある中、外国ルーツの子どもたちの教育については、日本語教育支援が行われているとはいえ、未だ十分とは言えない状況が垣間見られます。義務教育である小学校・中学校では、入り込み支援や取り出し授業などの日本語教育支援がある程度行われている一方、日本語指導の必要な中学生の高等学校への進学率は89.9%と、全高校生平均から10%近く低くなっており、中学校卒業後、高等学校等への進学も就職もしていない子の割合は5.0%にも上ります。高等学校では学習内容が高度化するため授業についていけなくなったり、小学校・中学校の頃から主に日本語で成績が評価されてきたことなどに起因する、自己肯定感が十分に育まれてきていないなどの課題もあります。

かかる状況下において、外国ルーツの子どもたちがその能力を発揮できるように、子どもたちが潜在的に持つ多様な力を引き出す取り組みや、日本人生徒と外国人生徒が共に学び高めあえるような環境作りが行われていることから、良い事例に学ぶことで、地域で支える多様な高等学校教育のあり方を考えるシンポジウムを企画いたします。
みなさまのご参加をお待ちしております。

お申込みについて

今回のシンポジウムでは「会場参加」と「オンライン参加」からお選びいただけます。
参加ご希望の方は、6月13日(木)17:00(JST)までに本ページの「お申込み」ボタンよりお申し込みください。

「会場参加」でお申込みいただいた方は当日会場にお越しください。オンライン参加でお申込みいただいた方には、6月17日(月)イベント開催前に視聴用URLをご案内いたします。
視聴用URLの案内メールが届かない場合、お手数をおかけしますが「迷惑メール」フォルダもあわせてご確認ください。

・お申込みの際、メールアドレスが正しく入力されているかをご確認ください。お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLを24時間以内にクリックし登録を完了してください。

・最後まで登録されておらず、イベント当日にお申込みの問合せが大変多くなっております。お手数をおかけして申し訳ありませんが、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。

・仮登録確認メールが届かない場合は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールに設定されている場合がございます。あらかじめ迷惑メールの設定を解除いただくか、迷惑メールボックスをご確認いただきますようお願いいたします。また、ご入力いただいたメールアドレスが間違っている場合もございますので、再度お申込み手続きを行っていただきますようお願いいたします。

・お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます。
事務局
笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ(岩品)
E-mail: asia@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5160

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

14:00 開会の挨拶
安達一(笹川平和財団 常務理事)
14:05 「新人流時代の共生社会モデル構築」事業における当財団の取り組みおよび韓国からの学びについて
岩品雅子(笹川平和財団アジア・イスラム事業グループ 研究員)
14:20 基調講演:「外国ルーツの子どもたちの高校教育に関わる課題について」
齋藤ひろみ氏(東京学芸大学 教職大学院 教授
14:50 実践事例報告:「足羽高等学校の多文化共生科における外国人生徒と日本人生徒との協働的な学びを支援する学校環境づくり」
岡崎普記氏(福井県立足羽高等学校 教諭
15:05 実践事例報告:「足羽高等学校の多文化共生科における外国人生徒と日本人生徒との協働的な学びの効果について」
Asuwa International Societyメンバー(福井県立足羽高等学校 3年生)
15:25 実践事例報告:「外国ルーツの高校生支援プロジェクトについて~「違いが豊かさとなる未来」を目指して~」
宮城千恵子氏(NPOカタリバ)
15:45 休憩
16:05 パネルディスカッション
モデレーター:
齋藤ひろみ氏

パネリスト:
矢崎理恵氏(さぽうと21)、宮城千恵子氏(NPOカタリバ)
17:00 終了
(※プログラム内容、時間、登壇者は、予告なく変更される場合がございます。)

講演者

岩品 雅子 氏
講演者

岩品 雅子 氏

笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ 研究員

齋藤 ひろみ 氏
講演者

齋藤 ひろみ 氏

東京学芸大学 教職大学院 教授

プロフィール

小学校・中学校の教諭として教壇に立ったのち、中国での生活を経験。帰国後、民間の日本語学校で日本語教師を始める。中国帰国者定着促進センターにおいて、小中学生対象の日本語教育に取り組む。東京学芸大学国際教育センターにて、国内の外国人児童生徒教育に関する研究・調査活動を本格化。現在は、同大学教職大学院に所属し、教員養成課程や現職教員対象の研修で「多文化教員」の育成・養成に取り組む。文部科学省委託事業「高等学校における日本語指導体制整備事業」(東京学芸大学受託)において、企画開発委員会委員長など、多数の役職を務める。

岡崎 普記 氏
講演者

岡崎 普記 氏

福井県立足羽高等学校 教諭 

宮城 千恵子 氏
講演者

宮城 千恵子 氏

NPOカタリバ

プロフィール

1987年生まれ、沖縄県出身。祖父母の沖縄戦での経験を聞きながら育つ。民間企業を経て、カタリバへ転職。被災地の放課後学校で5年活動したあと、2020年に外国ルーツの高校生支援事業立ち上げ。外国ルーツの高校生と日本で暮らす大人が出会う『Rootsインターン』をはじめ、学校、行政、企業と連携したキャリアサポートに取り組む。

矢崎 理恵 氏
講演者

矢崎 理恵 氏

社会福祉法人さぽうと21

プロフィール

大学卒業と同時に青年海外協力隊に参加、日本語教師のキャリアをスタートさせる。
帰国後は、主として予備教育の日本語教育に携わる。
2006年以来、社会福祉法人さぽうと21の学習支援室コーディネーターとして難民等への日本語教育に携わる。2020年より東京都つながり創生財団理事。

開催一覧

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