安全保障研究グループ セミナー
<日米有識者による提言発表>

現実的で効果的な対中戦略とは?

主催:公益財団法人 笹川平和財団
笹川平和財団では、2020年度より、「現実的な対中戦略構築」事業を立ち上げ、日米のプロジェクトメンバーによる、現実的で効果的な戦略を構築するための意見交換を行ってまいりました。その目的は「中国の軍事的な冒険主義を抑止して、インド太平洋地域のルールに基づく秩序を維持し、日米の現在の経済的な繁栄を継続させ、中国を地域のルールに従うようなプレーヤーに誘導すること」です。

この間、新型コロナウイルスによる制約などから、日米間の往来が阻害され提言書の完成が遅れましたが、その間にも米中対立は激しくなり、日米による対中戦略の対話の意義は益々高まっています。同時に、日米の安全保障面での同盟強化も進んできておりますが、中国を国際ルール順守に誘導するための戦略は、日米同盟の抑止力構築だけでは不十分であり、経済そして日米中以外の諸国の動向も見据えた総合的な視点が要求されるというのが、プロジェクトでの議論です。

この度、日米の安全保障と経済の専門家による政策提言の完成を機に、米国側メンバーを日本に招き、日本側メンバーとともに公開セミナーで発表して議論を行います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

お申込みについて

参加ご希望の方は、2月5日(月)17:00(JST)までに、本ページの「お申込み」ボタンよりお申し込みください。

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・お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます。
事務局
安全保障研究グループ
E-mail: anpo-event@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5209

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

15:30 開会挨拶、事業説明
渡部 恒雄上席研究員
15:35 登壇者による、政策提言に関する説明
16:40 パネルディスカッション
16:50 質疑応答
17:00 閉会

講演者

小嶋 華津子 氏
講演者

小嶋 華津子 氏

慶應義塾大学法学部 教授

プロフィール

慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。在中国日本大使館政治部専門調査員、筑波大学人文社会系准教授を経て、現在、慶應義塾大学法学部教授。主要業績として、『中国の労働者組織と国民統合――工会をめぐる中央−地方間の政治力学』(慶應義塾大学出版会、2021年)、『中国の公共性と国家権力―その歴史と現在』(慶應義塾大学出版会、2017年、共編著)、『現代中国の市民社会・利益団体—比較の中の中国』(木鐸社、2014年、共編著)、“The Corporatist System and Social Organizations in China”, (Management and Organization Review, Vol.8, Issue 3, November 2012 , co-author)、China’s Trade Unions: How Autonomous Are They? A Survey of 1,811 enterprise union chairpersons (Routledge, 2010, co-author)。

神谷 万丈 氏
講演者

神谷 万丈 氏

防衛大学校総合安全保障研究科 教授

プロフィール

防衛大学校総合安全保障研究科教授。東京大学卒業後、コロンビア大学大学院(フルブライト奨学生)を経て1992年防衛大学校助手、2004年より現職。ニュージーランド戦略研究所特別招聘研究員、海外向け外交政策論調誌Discuss Japan編集委員長等を歴任。専門は国際政治学、安全保障論、日米同盟論。現在日本国際フォーラム副理事長、日本国際問題研究所客員研究員、平和・安全保障研究所研究委員、国際安全保障学会会長。『新訂第5版 安全保障学入門』(共編著、亜紀書房、2018年)、”The U.S.-Japan Alliance: Enhancer or Brake on Japan’s power?” (Japan’s World Power, Routledge, 2018)、『アメリカにとって同盟とはなにか』(共著、中央公論新社、2013年)、『日本の大戦略』(共著、PHP研究所、2012年)など著作多数。2017年から日本国際フォーラムと米カーネギー国際平和財団の共同研究プロジェクト「チャイナ・リスクとチャイナ・オポチュニティ」の代表を務めている。

佐藤 丙午 氏
講演者

佐藤 丙午 氏

拓殖大学国際学部 教授、海外事情研究所 所長

プロフィール

岡山県生まれ。一橋大学(博士)1999年。1993年より防衛庁防衛研究所助手、主任研究官を経て、2006年より拓殖大学海外事情研究所。2013年より現職。専門は国際関係論、安全保障論、アメリカ政治外交。

エリック・ヘギンボサム 氏
講演者

エリック・ヘギンボサム 氏

マサチューセッツ工科大学国際研究センター 主席研究員

プロフィール

マサチューセッツ工科大学(MIT)国際研究センター主席研究員であり、アジアの安全保障問題の専門家である。MITで勤務する前には、ランド研究所上級政治研究員として、中国の軍事力と戦略意思決定に焦点を当てたウォーゲームと研究を主導していた。『China’s Evolving Nuclear Deterrent』(RAND, 2017)や『U.S.-China Military Scorecard』(RAND, 2015)など、同研究所による複数の研究の主著者。MITにおいては、引き続き研究プロジェクトを実施するとともに、MIT国際研究センターのウォーゲーム作業部会のファカルティ・アドバイザーを務める。ジョシュア・アイゼンマンとの共編著に『China Steps Out: Beijing’s Major Power Engagement with the Developing World』(Routledge, 2017)、共著に『Chinese and Indian Strategic Behavior: Growing Power and Alarm』(Cambridge University Press, 2012)。フォーリン・アフェアーズ誌、インターナショナル・セキュリティ誌、ワシントン・クオータリー誌等で数十件の記事・論考を公表。現在、東アジアにおける安定したパワーバランスの見通しに関する書籍を執筆中。

ニコラス・セーチェーニ 氏
講演者

ニコラス・セーチェーニ 氏

戦略国際問題研究所(CSIS)日本部上席研究員・アジア担当副部長

プロフィール

戦略国際問題研究所(CSIS)でアジア担当副部長として、日本部上席研究員も兼ねる。研究テーマとしては、日米関係と米国のアジア戦略にフォーカスしている。2005年にCSISに入所する前は、フジテレビのワシントン支局の報道プロデューサーとして、米国のアジア政策や国内政治を担当していた。

津上 俊哉 氏
講演者

津上 俊哉 氏

日本国際問題研究所 客員研究員

プロフィール

1957年生まれ、1980年東京大学卒業後、通商産業省に入省、通商政策局公正貿易推進室長、在中国日本大使館参事官、北東アジア課長、経済産業研究所上席研究員を歴任。2018年4月から現職。
受賞:2003年サントリー学芸賞(政治経済部門)(同年日本経済新聞社刊『中国台頭―日本は何をなすべきか』に対して)
その他単著:
『岐路に立つ中国-超大国を待つ7つの壁』日本経済新聞社刊、2011年
『中国台頭の終焉』日本経済新聞社刊、2013年
『中国停滞の核心』文藝春秋社刊、2014年
『巨龍の苦闘-中国、GDP世界一位の幻想』角川刊、2015年
『米中貿易戦争の内実を読み解く』PHP研究所刊、2017年
『米中対立の先に待つもの』日本経済新聞社刊、2022年
共著:
『日中関係の転機』(宗像直子らとの共著)東洋経済新報社刊、2001年
『アフターコロナ時代の米中関係と世界秩序』(川島真、森聡編)東京大学出版会、2020年

ジェームズ・L・ショフ 氏
講演者

ジェームズ・L・ショフ 氏

米国笹川平和財団 シニアディレクター

プロフィール

米国笹川平和財団(米国ワシントンDC)の日米NEXTアライアンス・イニシアチブ シニアディレクターである。これまでに米国防長官府でシニアアドバイザー(東アジア政策担当)を2年間、カーネギー国際平和基金のシニアフェロー兼ジャパンプログラムのディレクターを9年間務める。同氏のキャリアは30年超に上り、ビジネス、教育、政府、非営利部門の分野にわたる(いずれも日本、東アジア、日米同盟関係)。

「週刊東洋経済」誌のコラムニストを務める。『US-Japan Technology Policy Coordination: Balancing Technonationalism with a Globalized World』(Carnegie, 2020)、『Uncommon Alliance for the Common Good: The United States and Japan after the Cold War』(Carnegie, 2017)、『Tools for Trilateralism: Improving U.S.–Japan–Korea Cooperation to Manage Complex Contingencies』(Potomac Books, 2005)等を執筆。デューク大学で学士(日本史)を、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士(アジア研究・経済学)をそれぞれ取得。

渡部 恒雄
講演者

渡部 恒雄

公益財団法人 笹川平和財団 上席研究員

プロフィール

東北大学歯学部卒業後、米ニュースクール大学で政治学修士課程修了。1995年に米戦略国際問題研究所(CSIS)入所。客員研究員、主任研究員などを経て2003年より上級研究員として、日米関係、アジアの安全保障などを研究。2005年に帰国。三井物産戦略研究所主任研究員を経て2009年4月より東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。2016年10月に笹川平和財団に移籍、2017年10月より現職。著書に「2021年以後の世界秩序―国際情勢を読む20のアングル」(2020年 新潮新書)、「いまのアメリカがわかる本・最新版」(2013年 三笠書房)、「二〇二五年米中逆転―歴史が教える米中関係の真実」(2011年 PHP研究所)等。

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