日米グループ セミナー
【笹川平和財団 日米グループ主催 講演会】

米中対立の行方と国際安全保障環境の変化

主催:公益財団法人 笹川平和財団
笹川平和財団日米グループでは、8月22日(火)に、ハル・ブランズ氏(ジョンズ・ホプキンス大学)、ザック・クーパー氏(アメリカン・エンタープライズ研究所)をゲストにお招きし、講演会を開催します。
                                                 ハル・ブランズ氏は、アメリカの戦略や冷戦史の分野で研究を重ね、近年は米中対立やアメリカの外交政策について数多くの論考・書籍を執筆し注目を集める専門家です。中国はピークアウトした時が最も攻撃的になりうることを論じた近著Danger Zone: The Coming Conflict with Chinaは邦訳版が出版され、日本でも話題となりました(『デンジャー・ゾーン:迫る中国との衝突』)。一方ザック・クーパー氏も、アジアにおけるアメリカの防衛政策、同盟、米中戦略競争などで数多くのレポートや論文の執筆、ポッドキャストに出演をしており、日米両国で注目されています。

トランプ政権の時代から激化の一途をたどり、「新冷戦」とも形容される米中関係ですが、バイデン政権は昨年公表したNational Security Strategy(国家安全保障戦略)の中で中国を「最も重要な地政学的挑戦」と位置付けました。現在の米中競争は、半導体やAIといった技術・経済安全保障の分野からミサイル戦力・核抑止に至るまで多岐にわたり複雑化しています。こうした状況にある米中関係は一体どこに向かっていくのでしょうか?本講演会では、モデレーターに慶應義塾大学教授の森聡氏をお迎えし、ハル・ブランズ氏、ザック・クーパー氏から台湾問題も含め今後の米中対立の展望と国際安全保障環境の変化、それを踏まえたうえで求められる日米同盟の役割や課題などについてご知見を伺います。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

お申込みについて

本講演会では「会場参加」と「オンライン参加」からお選びいただけます(会場参加は先着150名まで)。ご希望の参加方法に基づき、8月21日(月)17:00(JST)までに、本ページから事前にお申し込みください。

「会場参加」でお申し込みいただいた方は当日会場にお越しください。「オンライン参加」でお申し込みいただいた皆様にはお申込受付のメールにてYouTube配信のURLをご案内いたします。なお、お申込みの際、以下の点についても必ずご確認いただきますようお願い申し上げます。

【お申込みにあたり】
・お申込み後、仮登録確認メールが届きますので、メールにある登録完了用URLをクリックし登録を完了してください。

・最後まで登録されておらず、イベント当日にお申込みの問合せが大変多くなっております。大変お手数をおかけして申し訳ありませんが、ご登録手続きを最後まで進めていただきますようお願い申し上げます。

・仮登録確認メールが届かない場合は、spfpr@spf.or.jp からのメールが迷惑メールに設定されている場合がございます。あらかじめ迷惑メールの設定を解除いただきますようお願いいたします。また、入力したメールアドレスが間違っている場合もございますので、再度お申込み手続きを行っていただきますようお願いいたします。

・お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー・講演会等へご案内する際に使用させていただきます。
事務局
公益財団法人笹川平和財団 日米グループ
村田・小池・稲垣
Email:japan-us@spf.or.jp
Tel:03-5157-5140

取材についてのお問い合わせ
コミュニケーション企画部広報課
E-mail:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

16:30 開会
16:30-16:35 開会あいさつ
16:40-17:00 講演
ハル・ブランズ氏
17:00-17:10 コメント
ザック・クーパー氏
17:10-18:00 ディスカッション・質疑応答
モデレーター:森聡氏
討論者:ハル・ブランズ氏、ザック・クーパー氏
18:00 閉会

講演者

ハル・ブランズ 氏
講演者

ハル・ブランズ 氏

ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授

プロフィール

ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)、ヘンリー・A・キッシンジャー グローバル・アフェアーズ特別教授。アメリカン・エンタープライズ研究所の客員研究員、ブルームバーグ・オピニオンのコラムニストも務めている。近著にThe Twilight Struggle: Danger Zone: The Coming Conflict with China(邦訳版『デンジャー・ゾーン 迫る中国との衝突』マイケル・ベックリーとの共著)、The New Makers of Modern Strategy: From the Ancient World to the Digital Age.など。

国防長官特別補佐官(戦略立案担当)、『米国国防戦略』評価委員会主席執筆者を務めた経験も持つ。また国務省の外交政策委員会のメンバーであり、情報機関や国家安全保障コミュニティにおいて、さまざまな政府機関や官庁とコンサルティングを行っている。フォーリン・アフェアーズ、アトランティック、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポストなどに寄稿。外交政策や世界情勢について、政府、学界、民間企業などで幅広く講演を行っている。

ザック・クーパー 氏
講演者

ザック・クーパー 氏

アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI) 上級研究員

プロフィール

アメリカン・エンタープライズ研究所のシニアフェローを務め、米国の戦略、アジアの同盟関係や米中競争などを研究している。プリンストン大学講師、アーミテージ・インターナショナルのパートナーも務めている。

戦略国際問題研究所(CSIS)のアジア安全保障担当シニアフェローを経て現職。それ以前は、米国防総省および米国家安全保障会議のスタッフも務めた。スタンフォード大学で学士号、プリンストン大学で修士号と博士号を取得。

International Security やSecurity Studiesなどの学術誌、ニューヨーク・タイムス、ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナル、などで多くの論文、論説を発表している。また、アジアにおける米国の軍事戦略や軍事態勢、中国の威圧、地域の同盟国やパートナーとの米国の防衛協力などをテーマに、アジアに関するさまざまな研究を執筆している。
Postwar Japan: Growth, Security, and Uncertainty Since 1945(CSIS/Rowman & Littlefield, 2017)、Strategic Japan: New Approaches to Foreign Policy and the U.S.-Japan Alliance」(CSIS/Rowman & Littlefield、2014年)の共編者も務めた。

森 聡 氏
モデレーター

森 聡 氏

慶應義塾大学法学部 教授

プロフィール

1995年3月京都大学法学部卒。同大学大学院法学研究科及び米コロンビア大学ロースクール修士課程修了。外務公務員採用Ⅰ種試験で外務省入省。同省退職後、2007年に東京大学大学院法学政治学研究科にて博士(法学)。2008年より法政大学法学部准教授、2010年から2022年3月まで同教授。この間、米プリンストン大学(2014~2015年)及びジョージワシントン大学(2013年~2015年)で客員研究員。2022年4月より現職。現在の研究テーマは、米中関係・日米関係を含むアメリカのアジア戦略、先端技術と国防イノベーション、冷戦期アメリカの戦略史。

主な著書に『国際秩序が揺らぐとき―歴史・理論・国際法からみた変容』(編著、千倉書房、2023年)、『ウクライナ戦争と世界のゆくえ』(共著、東京大学出版会、2022年)、『「強国」中国と対峙するインド太平洋諸国』(共著、千倉書房、2022年)、『アメリカ政治の地殻変動』(共著、東京大学出版会、2021年)、『アフターコロナ時代の米中関係と世界秩序』(共編著、東京大学出版会、2020年)、『アメリカ太平洋軍の研究』(共著、千倉書房、2018年)『ヴェトナム戦争と同盟外交』(単著、東京大学出版会、2009年、日本アメリカ学会清水博賞受賞)ほか。

英文論考として、” The Case for Japan Acquiring Counterstrike Capabilities: Limited Offensive Operations for a Defensive Strategy,” in Scott Harold et al., Japan’s Possible Acquisition of Long-Range Land Attack Missiles and the Implications for the U.S.-Japan Alliance, (共著、RAND Corporation, 2022) 7-25, “U.S. Technological Competition with China,” Asia Pacific Review 26:1 (2019) 77-120, and "The Promotion of Rules-based Order and the Japan-U.S. Alliance" in Michael J. Green ed., Ironclad: Forging a New Future for America's Alliances (Rowman & Littlefield, 2019) 97-112などがある。

2018年より中曽根平和研究所上席研究員。内閣官房国家安全保障局政策参与・シニアフェロー(2016年~2019年)。2020年より防衛省新防衛政策懇談会委員。2022年に国家安全保障局が実施した防衛三文書見直しに関する専門家ヒアリングに招集。2023年3月より慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート・戦略構想センター副センター長。

開催一覧

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