日米グループ セミナー

世界秩序の未来と核:広島から考える​

―抑止・戦略、軍縮・軍備管理、人道的影響の現在地―​

主催:笹川平和財団 共催:広島大学平和センター
 笹川平和財団日米グループでは、広島大学平和センターとの共催で、以下の通りシンポジウムを開催いたします。

 ウクライナにおける戦争により、更なる大国間競争の激化や、地域における現状変更の試みが誘発される可能性が懸念されています。本国際会議では、このような現実のなかで、これまで語られ、目指されてきた核抑止と核戦略、核軍縮・軍備管理が、いかなる国際政治上の前提と性格の変化を帯び始めているのか、核兵器のもたらす人道的影響に対する人間、社会の認識の変化にも目を向けつつ、権威主義体制の国々と、国際秩序が大きく変動し、多極化した社会の到来も予測される中で核をグローバル課題の一つとしていかに捉えるべきなのか、についても議論します。地殻変動を起こしている国際関係における核兵器の現在地を問い、未来に向けて、核の脅威に寄らない人間と世界の関係を考える手がかりを探る機会となることを願っています。​

お申込みについて

※オンライン配信の視聴ーライブ配信は、YouTubeチャンネルを利用して行います。

※開催場所の会場地図のリンクはこちらからご確認ください。
 
※お申し込み完了後、ご登録いただいたメールアドレスへ自動返信にて申し込み受付メールを送信いたします。メール受信が確認できない場合、迷惑メールフォルダのご確認いただき、返信がない場合は、広島大学平和センター( heiwa@hiroshima-u.ac.jp )へお知らせください。

※ご入力いただいた個人情報は、「世界秩序の未来と核:広島から考える」への参加登録手続及び、参加に係る必要な連絡を行う目的で利用するものであり、この目的以外で利用または提供することはありません。
事務局
広島大学平和センター​
Email:heiwa@hiroshima-u.ac.jp
Tel:082-542-6975
Fax:082-245-0585​

取材についてのお問い合わせ
コミュニケーション企画部広報課
E-mail:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

09:30- 09:50 主催者挨拶
09:55-10:30
基調対談
高橋杉雄(防衛研究所)
秋山信将(一橋大学)
10:30-11:00 基調鼎談
川野徳幸(広島大学)
高橋杉雄(防衛研究所) 
秋山信将(一橋大学)
11:00-12:30 セッション1:安全保障と核
モデレーター:友次晋介(広島大学)
高橋杉雄(防衛研究所)
Elaine Bunn(米国・元国防次官補代理)​
Rebecca Gibbons(サザン・メイン大学)​
ディスカッション​
休憩
13:15-14:45 セッション2:グローバルアジェンダとしての核
モデレーター:秋山信将(一橋大学)
鈴木一人(東京大学)​
Jane Nakano(戦略国際問題研究所)​
Fiona Cunningham(ペンシルバニア大学)​
ディスカッション
15:00-16:20 セッション3:総合討論
モデレーター:秋山信将(一橋大学)
​ 登壇者全員​
※登壇者略歴などプログラム詳細についてはこちらを御覧ください。

講演者

秋山信将 氏
講演者

秋山信将 氏

一橋大学国際・公共政策大学院長/法学研究科 教授

プロフィール

広島市立大学広島平和研究所講師、日本国際問題研究所主任研究員、在ウィーン国際機関日本政府代表部公使参事官などを歴任。専門は国際政治学、安全保障論。主著:『核不拡散をめぐる国際政治─規範の遵守、秩序の変容』(有信堂高文社、2012年)、『NPT─核のグローバル・ガバナンス』(岩波書店、2015年、編著)、『「核の忘却」の終わり:核兵器復権の時代』(勁草書房、2019年、共編著)など。博士(法学)。

高橋杉雄 氏
講演者

高橋杉雄 氏

防衛研究所政策研究部防衛政策研究室

プロフィール

早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了、ジョージ・ワシントン大学政治学修士課程修了。防衛省防衛研究所政策シミュレーション室長などを経て現職。専門は安全保障論、日米同盟。主著:『「核の忘却」の終わり─核兵器復権の時代』(勁草書房、2019年、共著)、『新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛─INF条約後の安全保障』(並木書房、2020年、共著)、『China‘s Strategic Arsenal』(ジョージタウン大学出版会、2021年、共著)など。

川野徳幸 氏
講演者

川野徳幸 氏

広島大学平和センター長・教授

プロフィール

1966年鹿児島県志布志市生まれ。広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程修了(医学博士)。広島大学原爆放射線医科学研究所助手、広島大学平和科学研究センター(現平和センター)准教授を経て,2013年から同センター教授。2017年から同センター長兼任。専門は原爆・被曝(ひばく)研究,平和学。広島市の平和宣言に関する懇談会委員などを務める。

M. Elaine Bunn 氏
講演者

M. Elaine Bunn 氏

元国防次官補代理・戦略問題コンサルタント

プロフィール

戦略国際問題研究所(CSIS)の核問題プロジェクト、米国国防大学(NDU)大量破壊兵器研究センター、及び英国王立防衛安全保障研究所の非居住フェロー。2013年3月より2017年1月まで、核・ミサイル防衛政策担当の国防次官補代理を務めた。NDUの国家戦略研究所(2000~2013年)、国防長官室(1980~2000年)では、国際安全保障政策に携わった。抑止力、同盟国への「保証」(assurance)、戦略立案、核政策、ミサイル防衛に関する論文や、本の章として掲載した論文を発表、米国内外での講演多数。

Rebecca Davis Gibbons 氏
講演者

Rebecca Davis Gibbons 氏

サザン・メイン大学政治学准教授

プロフィール

マッカーサー財団/ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)のワーキンググループ「核抑止を超えて」を率い、世界中から学者を集めて核抑止の代替策を検討している。ケネディスクール・ベルファー科学・国際問題研究センターの「核・原子力管理プロジェクト」においてフェロー、及びアソシエイトを務めたこともある。2022年、コーネル大学出版局より、The Hegemon‘s Tool Kit: US Leadership and the Politics of the Nuclear Nonproliferation Regimeを出版した。

鈴木一人 氏
講演者

鈴木一人 氏

東京大学公共政策大学院教授・地経学研究所長

プロフィール

1970年生まれ。2000年英国サセックス大学ヨ-ロッパ研究所現代ヨーロッパ研究専攻博士課程修了。2000年から2008年まで筑波大学国際総合学類、2008年から2020年まで北海道大学公共政策大学院。2012年から2013年にはプリンストン大学国際地域研究所客員研究員。2013年から2015年までは国連安保理イラン制裁専門家パネル委員。2020年から東京大学公共政策大学院、2022年から地経学研究所長。内閣府宇宙政策委員会委員(宇宙安全保障部会長)、日本安全保障貿易学会会長、国際宇宙アカデミー正会員、国際問題研究所客員研究員なども兼任。専門は国際政治、国際政治経済学、科学技術と安全保障、安全保障貿易管理、国連制裁など。主著として『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2011年。サントリー学芸賞受賞)“UN sanctions on Iran and their financial elements” in Sachiko Yoshimura (eds.) United Nations Financial Sanctions (Routledge, 2021) など。

Jane Nakano 氏
講演者

Jane Nakano 氏

戦略国際問題研究所(CSIS)エネルギー安全保障・気候変動プログラム・シニアフェロー

プロフィール

専門は、米国のエネルギー政策、原子力、重要鉱物、水素、天然ガスに関する世界の市場と政策展開、アジア太平洋地域のエネルギー安全保障と気候変動問題等。エネルギー技術製造・輸出分野の中国の競争力、米国のLNG輸出に関し連邦議会で証言。また、米中経済安全保障審査委員会で米中原子力協力に関し証言。2010年よりCSIS。それ以前は、米国エネルギー省に勤務、アジアのエネルギー経済・政治問題を数多く担当。2001年から2002年まで、在日米国大使館でエネルギー担当特別補佐官。ジョージタウン大学外交政策学部卒業、コロンビア大学国際公共政策大学院修士課程修了。

Fiona Cunningham  氏
講演者

Fiona Cunningham 氏

ペンシルベニア大学政治学部助教授

プロフィール

マサチューセッツ工科大学(MIT)政治学部にて博士号取得。MIT安全保障研究プログラム、カーネギー国際平和基金、シドニー大学米国研究センターの非居住者フェロー。ジョージ・ワシントン大学の助教授を経て現職。専門は核戦略、サイバーセキュリティ、中国を中心とした安全保障研究。『国際安全保障』『安全保障研究』『ワシントン・クォータリー』等の有力学術誌に論文を掲載。カーネギー国際平和基金、スタンフォード大学、ハーバード大学、プラウシェア基金、米国国防脅威削減局、カナダ・アジア太平洋財団、スタントン基金、スミス・リチャードソン財団より助成を受けている。中国人民大学においては、中国孔子研究プログラムより助成を受け、中国人民大学にてフィールド調査を実施した。

友次晋介  氏
講演者

友次晋介 氏

広島大学平和センター・大学院人間社会科学研究科准教授

プロフィール

同志社大学法学部政治学科、名古屋大学大学院環境学研究科修了、博士(法学)。ジョージワシントン大学シグールアジア研究センター客員研究員、(独)科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)アソシエイトフェロー、名古屋短期大学英語コミュニケーション学科助教、広島大学大学院国際協力研究科准教授等を歴任。専門は、科学外交、科学技術を介した社会史、パブリックディプロマシー、国際関係史研究。

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