セミナー 安全保障研究グループ

SPF China Observer 中国に核実験再開の兆候

核戦力増強への強い意思と核拡散の危機

主催:公益財団法人 笹川平和財団
 笹川平和財団では、サテライトサイト「SPF China Observer」を通じて、日本の中国専門家が、中国の政治、経済、社会、外交、安全保障についての分析を発信するプロジェクトを行っています。また、本プロジェクトの執筆者を中心に、公開フォーラムを定期的に開催しています。

 2023年度第1回目となる今回は、ウクライナ戦争において、核保有国であるロシアが核の恫喝を用い、国際社会が核戦争の脅威を再認識する中、米国国防省の報告書の指摘のとおり、アジアでは中国が核軍拡を本格化させていることから、新疆ウイグル自治区ロプノール実験場の衛星画像を用い、中国核実験再開の兆候、その意図および影響について議論します。その上で、NPT体制を維持し、核兵器廃絶への道筋を作るための日本の役割を提起します。今回の公開フォーラムには、スピーカーとして論考「中国に核実験再開の兆候:核戦力増強への強い意思と核拡散の危機」を執筆した小林祐喜・笹川平和財団研究員、ディスカッサントとして秋田浩之・日経新聞社コメンテーター、モデレータとして小原凡司・笹川平和財団上席フェローが登壇します。
 多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

【参考情報】
*「SPF China Observer」はこちらからご覧いただけます。
*論考『中国に核実験再開の兆候:核戦力増強への強い意思と核拡散の危機』 (小林 祐喜  笹川平和財団研究員) 
事務局
笹川平和財団 安全保障研究グループ
Email:anpo-event@spf.or.jp
Tel:03-5157-5209

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
Email:spfpr@spf.or.jp
Tel:03-5157-5389

プログラム

16:30-16:35 開会
16:35-17:15 講演/パネルディスカッション(敬称略)
小林 祐喜 (笹川平和財団 研究員)
秋田 浩之 (日本経済新聞社 コメンテーター)
小原 凡司 (笹川平和財団 上席フェロー)
17:15-17:30 質疑応答
17:30 閉会

講演者

小林 祐喜 Yuki Kobayashi
講演者

小林 祐喜 Yuki Kobayashi

公益財団法人笹川平和財団 研究員

プロフィール

1972年生まれ、関西学院大学法学部政治学科卒業。河北新報社入社。報道部経済班などを経て2007年退社。13年フランス・ストラスブール政治学院で国際関係論、14年同・レンヌ政治学院で公共政策論の修士課程修了。15年パリ高等鉱業大学院博士課程。19年「福島第一原発事故の危機対応における政治と科学の関係」で博士号を取得。同年7月より、現職。主な論考に「核不拡散に貢献する原子力技術と次世代炉」(月刊公明、2021年4月号)、「ロシアのウクライナ侵攻と戦時下の原発防護:世界が初めて直面する事態」(国際情報ネットワーク分析 IINA、笹川平和財団ウェブページ)など。

秋田 浩之 Hiroyuki Akita
ディスカッサント

秋田 浩之 Hiroyuki Akita

日本経済新聞社 コメンテーター

プロフィール

1987年(昭和62年)入社。流通経済部、政治部、北京支局、ワシントン支局などを経て、2009年9月から、外交・安全保障担当の編集委員兼論説委員。2016年10~12月、英フィナンシャル・タイムズに出向し、「Leader Writing Team」で社説を担当した。2017年2月より現職。外交・安保分野を中心に、定期コメンタリーを執筆する。
優れた国際報道に与えられる2018年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書に、米中日関係の現状と行方を分析した「乱流 米中日安全保障三国志」(2016年 日本経済新聞出版社)、「暗流 米中日外交三国志」(2008年、同)がある。87年3月、自由学園最高学部卒。91年、米ボストン大学大学院修了(国際関係論)。2006~2007年、米ハーバード大学日米関係プログラム研究員。

小原 凡司 Bonji Ohara
モデレーター

小原 凡司 Bonji Ohara

公益財団法人笹川平和財団 上席フェロー

プロフィール

1985年 防衛大学校卒業、1998年 筑波大学大学院(地域研究修士)修了(修士)。1985年に海上自衛隊入隊後、回転翼操縦士として勤務。2003年~2006年 駐中国防衛駐在官。2006年防衛省海上幕僚監部情報班長、2009年 第21航空隊司令、2011年IHS Jane’s アナリスト兼ビジネス・デベロップメント・マネージャーを経て、2013年に東京財団、2017年6月に笹川平和財団上席研究員、2023年4月から現職。単書に『中国の軍事戦略』(東洋経済新報社)『軍事大国・中国の正体』(徳間書店)『何が戦争を止めるのか』(ディスカバートゥエンティワン)『曲り角に立つ中国』共著(NTT出版)、共著に『米中新冷戦の幕開け』(東洋経済新報社)、『よくわかる中国現代政治』共著(ミネルヴァ書房)、『台湾有事のシナリオ 日本の安全保障を検証する』共著(ミネルヴァ書房)、『ウクライナ戦争と激変する世界秩序』共著(並木書房)など。

開催一覧

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