安全保障研究グループ セミナー

SPF China Observer ウクライナ紛争が中国にもたらした課題

主催:笹川平和財団
 笹川平和財団では、サテライトサイト「SPF China Observer」を通じて、日本の中国専門家が、中国の政治、経済、社会、外交、安全保障についての分析を発信するプロジェクトを行っています。また、本プロジェクトの執筆者を中心に、公開フォーラムを定期的に開催しています。

 ウクライナ侵攻におけるロシアの苦戦と国際社会の反応は、中国に対して外交、軍事、経済、更には内政の各方面に及ぶ多くの影響と教訓を与えています。特に台湾問題に関して、今般のペロシ米下院議長の訪台に続く中国の軍事演習に見られるような一段ステージの上がった緊張を生み出す一方で、性急な軍事侵攻についての慎重な見直しの機会をもたらしています。今回の公開フォーラムには、スピーカーとして論考「ウクライナ紛争が中国にもたらした課題」の執筆者である井上一郎・関西学院大学総合政策学部教授、ディスカッサントとして「SPF China Observer」監修者の高原明生・東京大学教授、モデレータとして小原凡司・笹川平和財団上席研究員が登壇します。

 多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

【参考情報】
*「SPF China Observer」はこちらからご覧いただけます。
*論考『ウクライナ紛争が中国にもたらした課題』(井上一郎 関西学院大学総合政策学部 教授)
事務局
笹川平和財団 安全保障研究グループ
E-mail: anpo-event@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5209

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

11:00-11:05 開会
11:05-11:45 講演/パネルディスカッション(敬称略)
井上 一郎 (関西学院大学 総合政策学部 教授)
高原 明生 (東京大学公共政策大学院 法学政治学研究科 教授)
小原 凡司 (公益財団法人笹川平和財団 上席研究員)
11:45-12:00 質疑応答
12:00 閉会

講演者

井上 一郎 Ichiro Inoue
スピーカー

井上 一郎 Ichiro Inoue

関西学院大学 総合政策学部 教授

プロフィール

専門は中国外交(中国の大国外交、外交政策決定メカニズム、対外危機管理政策、日米中関係等)。外務省を経て、2011年関西学院大学総合政策学部准教授、2016年同教授。関西学院大学法学部卒業。米国タフツ大学フレッチャー法律外交大学院修了(国際関係論)。米国ジョンズ・ホプキンス高等国際問題研究大学院客員研究員(2019-20)。主要論文として「政権交代における中国外交の変化と継続性-江沢民政権との比較における胡錦濤政権の対日政策」『国際政治』第177号(日本国際政治学会、2014年10月)、「グローバル化時代の中国外交部」『アジア研究』64巻4号(アジア政経学会、2018年10月)など。

高原 明生 Akio Takahara
ディスカッサント

高原 明生 Akio Takahara

東京大学公共政策大学院 教授(法学政治学研究科教授兼務)

プロフィール

1981年東京大学法学部卒、88年英国サセックス大学にて博士号取得。立教大学教授等を経て2005年より法学政治学研究科教授、2016年より公共政策大学院教授を兼任(2018-20年公共政策大学院院長)。在中国日本大使館専門調査員、英国開発問題研究所理事、ハーバード大学訪問学者、アジア政経学会理事長、新日中友好21世紀委員会委員(日本側秘書長)、北京大学訪問学者、メルカトール中国研究所上級訪問学者などを歴任。東京財団政策研究所上席研究員、日本国際問題研究所上席客員研究員、日本国際フォーラム上席研究員などを兼任。近著に『シリーズ中国近現代史⑤ 開発主義の時代へ1972-2014』(共著、岩波新書)、『東大塾 社会人のための現代中国講義』(共編、東京大学出版会)、『中国の外交戦略と世界秩序――理念・政策・現地の視線』(共編、昭和堂)。

小原 凡司 Bonji Ohara
モデレーター

小原 凡司 Bonji Ohara

公益財団法人笹川平和財団 上席研究員

プロフィール

1985年 防衛大学校卒業、1998年 筑波大学大学院(地域研究修士)修了(修士)。1985年に海上自衛隊入隊後、回転翼操縦士として勤務。2003年~2006年 駐中国防衛駐在官。2006年防衛省海上幕僚監部情報班長、2009年 第21航空隊司令、2011年IHS Jane’s アナリスト兼ビジネス・デベロップメント・マネージャーを経て、2013年に東京財団、2017年6月から現職。単書に『中国の軍事戦略』(東洋経済新報社)『軍事大国・中国の正体』(徳間書店)『何が戦争を止めるのか』(ディスカバートゥエンティワン)『曲り角に立つ中国』共著(NTT出版)、共著に『米中新冷戦の幕開け』(東洋経済新報社)、『よくわかる中国現代政治』(ミネルヴァ書房)、『台湾有事のシナリオ 日本の安全保障を検証する』(ミネルヴァ書房)等。

開催一覧

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