安全保障研究グループ セミナー
SPF-IFAT共催ウェビナー

ウクライナ危機と国際展望

―日本の視点、ヨーロッパの視点―

主催:公益財団法人笹川平和財団およびInstitute for Foreign Affairs and Trade
 笹川平和財団は、ハンガリーシンクタンクIFAT(Institute for Foreign Affairs and Trade) と共催で、「ウクライナ危機と国際展望」ウェビナーを開催致します。

 2月24日に開始されたロシアのウクライナに対する侵略は、欧州にとどまらず、アジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがす極めて深刻な事態となっています。プーチン大統領の目的がウクライナに止まらないとNATOが懸念を示す中、 国際社会におけるウクライナへの支援・連帯と、経済的・社会的な対ロシア包囲網が築かれ始めていますが、その中でも、かつての東側陣営に組み込まれていた中央ヨーロッパはより危機感を強めて現在の情勢を分析しています。

 ハンガリーのリーディングシンクタンクであるIFATは、国内外の新しい視点や偏りのない知識とともに、ハンガリーおよび欧州の外交政策の意思決定準備の支援を長年にわたって行ってきました。笹川平和財団とは数年にわたり、政治、経済、外交・安全保障の3つの切り口で、日本とヨーロッパの外交政策の意識共有を目的とした共同研究を行っています。

 今回のウェビナーでは、ウクライナ危機に対するNATOおよび中央ヨーロッパの危機感と今後の展望、また、ウクライナ危機のインド太平洋地域への影響について議論を深めて参ります。登壇者にはアジア太平洋の安全保障の専門家である神保謙先生、欧州安全保障や新領域(宇宙・サイバー・電磁波)に造形の深い長島純先生の2名をお迎えし、またハンガリーからは元ハンガリー国防軍長官(The chief of Hungarian Defence forces)であるZoltán Szenes氏をはじめとしたシンクタンカー達をお迎えすることを予定しております。

 本ウェビナーがウクライナ危機に関する日本とヨーロッパそれぞれの視点からの理解を深める一助となれば幸いです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
事務局
笹川平和財団 安全保障研究グループ
E-mail: anpo-seminar@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5209

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

19:00 開会
茶野 順子(笹川平和財団常務理事)
19:06 講演
19:26 ディスカッション、質疑応答
モデレーター:小原 凡司
20:00 閉会

講演者

長島 純 Jun Nagashima
講演者

長島 純 Jun Nagashima

防衛大学校総合安全保障研究科 非常勤講師

プロフィール

防衛大学校卒業後、航空自衛隊入隊(1984年)。その後、筑波大学大学院修士課程地域研究科(欧州安全保障)、ベルギー防衛駐在官(兼NATO連絡官)、統合幕僚監部首席後方補給官(J4)、情報本部情報官(J2)などを経て、2013年より制服組の将官として初めて内閣審議官(危機管理担当)を務める。2014年より国家安全保障局(NSS)審議官を兼任。2019年8月幹部学校長を最後に航空自衛隊を勇退。2020年7月より現職。

主要著作:「弾道ミサイルの拡散問題と東アジアの安全保障」(『新防衛論集』1994年11月号、防衛学会)※平成6年度神谷不二賞受賞、「統合防空ミサイル防衛(IAMD) − 攻防の相克 −」(『エアパワー研究』(第7号)2020年12月7日、航空自衛隊幹部学校)、「電磁戦における日英安全保障協力(UK–Japan cooperation in response to electronic warfare )」(2021年3月、英王立国際問題研究所)、『台湾有事のシナリオ 日本の安全保障を検証する』(ミネルヴァ書房、2022年1月)など。

神保 謙 Ken Jimbo
講演者

神保 謙 Ken Jimbo

慶應義塾大学総合政策部教授

プロフィール

専門分野はアジア太平洋の安全保障。日本の外交安全保障政策。キャノングローバル戦略研究所主任研究員、東 京財団上席研究員を兼任。日本国際問題研究所研究員、南科工科大学 S・ラジャラトナム国際学院客員研究員などを歴任。これまでの主な政府関係業務としては経済財諮問会議 21 世紀ビジョングローバル化WG メンバー、外務省「世界の中日本」 30 人委員会、防衛省外交研 究会メンバー、内閣府情報セキュリティ政策会議重要インフラ専門委員会委員、国家安全保障局顧問、 防衛相参与。またSPF 日米グループの「アジア戦略イニシアティブ」のプロジェクトコアメンバーで、同プロジェクトの POLICY MEMORANDUM#3"U.S. S.-JAPAN Cooperation on Indo Indo-Pacific Regional Architecture" の共同執筆者の一人である。

Mr. Brigien Suhaendra
講演者

Prof. General (Ret) Zoltán Szenes

Former Chief of Hangarian Defence forces

小原 凡司 Bonji Ohara
モデレータ

小原 凡司 Bonji Ohara

公益財団法人笹川平和財団 上席研究員、慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

プロフィール

1985年 防衛大学校卒業、海上自衛隊入隊(回転翼操縦士)。1998年 筑波大学大学院(地域研究研究科)修了(修士)。2009年第21航空隊司令、2003年~2006年 駐中国日本国大使館防衛駐在官(海軍武官)、2006年 防衛省海上幕僚監部情報班長。2016年9月 東京財団政策研究調整ディレクターを経て、2017年6月から現職。2020年5月から、慶應義塾大学SFC研究所上席所員兼務。

研究分野は、現代中国政治、中国の安全保障政策、米中関係、日米同盟、日本の安全保障政策。

著書に『中国の軍事戦略』(東洋経済新報社、2014年11月)、『軍事大国中国の正体』(徳間書店、2016年1月)等、共著に『曲がり角に立つ中国』(NTT出版、2017年7月)、『アフター・シャープパワー-米中新冷戦の幕開け』(東洋経済出版社、2019年12月)、『よくわかる現代中国政治』(ミネルヴァ書房、2020年4月)、『台湾有事のシナリオ 日本の安全保障を検証する』(ミネルヴァ書房、2022年1月)等

登壇者が変更になることがあります

開催一覧

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