日米グループ セミナー
【笹川平和財団 日米グループ主催 公開ウェビナーのご案内】

アジア系米国人へのヘイトクライムと米国社会

主催:笹川平和財団
笹川平和財団日米グループでは、8月19日(木)に、西山隆行氏(成蹊大学学長補佐・教授)、ラッセル・ジャン氏(サンフランシスコ州立大学教授)、マイケル・オミ氏(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)をお招きし、ウェビナーを開催します。

日本でも多く報道がされてきたように、この1年、米国では、アジア系住民に対する差別や偏見に基づく犯罪、いわゆるヘイトクライムが急増しました。このような事態を受けて、バイデン大統領は、今年5月に「新型コロナヘイトクライム対策法」や「アジア系米国人・ネイティブアメリカン・太平洋諸国系米国人の平等・正義・機会の促進を目指す大統領令」に署名しました。

アジア系米国人への差別の歴史は100年以上前に遡るほど長く、現在でも多くの人々が社会的成功を阻む「竹の天井」に直面しているとも言われています。米国における「人種」や「民族」は社会的に作られたものという議論もあり、多くのエスニック・グループ間の関係も含めて、問題は深刻かつ複雑です。

本ウェビナーでは、日米両国の3名の専門家から、移民国家・多民族社会としての米国の成り立ちや歴史的背景とそこから見える多くの複雑な課題、そして米国内のヘイトクライムの現在の状況についてご報告をいただき、米国社会への理解を深める機会にできればと思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 

事務局
笹川平和財団 日米グループ(村田・佐野・宗像・小池)
E-mail: japan-us@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5140

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

10:00 開会
10:00-10:05 主催者挨拶
10:05-10:25 講演
西山隆行氏 成蹊大学学長補佐・教授
10:25-10:45 講演
ラッセル・ジャン氏 サンフランシスコ州立大学教授
10:45-11:05 講演
マイケル・オミ氏 カリフォルニア大学バークレー校名誉教授
11:05-12:00 質疑応答
12:00 閉会

講演者

西山隆行氏
講演者

西山隆行氏

成蹊大学学長補佐・教授

プロフィール

成蹊大学長補佐、法学部教授。専門はアメリカ政治、比較政治。東京大学大学院法学政治学研究科修了、博士(法学)。主著に『<犯罪大国アメリカ>のいま―分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)などがある。

ラッセル・ジャン氏
講演者

ラッセル・ジャン氏

サンフランシスコ州立大学教授

プロフィール

サンフランシスコ州立大学アジアン・アメリカン・スタディーズ教授。人種・宗教に関する多くの著作や論文を執筆しており、主著に Sacrifices: The Worldviews and Ethics of Chinese Americans(オックスフォード大学出版会、2019年)、Mountain Movers:Student Activism and the Emergence of Asian American Studies(UCLA アジアン・アメリカン・スタディーズ・センター、2019年)、At Home in Exile: Finding Jesus Among My Ancestors and Refugee Neighbors(ゾンダーヴァン社、2016年)などがある。2020年3月、ジャン氏は Chinese for Affirmative Action と the Asian Pacific Policy and Planning Council の2団体と共に、Stop AAPI Hate を設立。同団体は、人種差別に対する長期的な解決や政策介入の進展を目指し、新型コロナウィルス(Covid-19)問題に関わる差別事件を追跡調査している。

マイケル・オミ氏
講演者

マイケル・オミ氏

カリフォルニア大学バークレー校名誉教授

プロフィール

カリフォルニア大学バークレー校エスニック・スタディーズ学部名誉教授。米国の社会学者ハワード・ウィナント氏との共著 Racial Formation in the United States(第3版、Routledge、2015年)は、時代や社会の変遷に伴って人種の意味に変化をもたらす社会的、歴史的な力に対する理解に変革をもたらした、画期的な研究として知られる。近年出版されたアンソロジー(選集)Japanese American Millennials: Rethinking Generation, Community, and Diversity(テンプル大学出版会、2019年)の共編者も務めた。1959年の創設以来272人にしか授与されていない名誉な賞である、カリフォルニア大学バークレー校のDistinguished Teaching Awardの受賞者である。

開催一覧

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