アジア・イスラム事業グループ セミナー

揺れるインド洋島嶼国

大国間競争のはざまで

主催:公益財団法人 笹川平和財団
笹川平和財団安全保障研究グループでは、このたび、インド太平洋地域の安全保障専⾨家として招聘中のダルシャナ・バルーア⽒(ビジティング・フェロー)をスピーカーに迎え、ウェビナーを開催します。
 
インド太平洋全体で戦略的競争が拡⼤し続ける今⽇、同地域における島嶼国は、地政学的なせめぎあいの焦点となっています。植⺠地⽀配の時代や第⼆次世界⼤戦においても、歴史を通して「島々」は⽀配確⽴の過程で重要な役割を果たしてきました。
 
⽶国、中国、⽇本、オーストラリア、フランス、インドなどに代表される⼤国はいずれも、島嶼ならではの戦略地理学をにらみ、これら島嶼国との協⼒体制強化を必死に模索しています。たとえ、その「協⼒」が商業的な場合でも、軍事基地の場合でも、島嶼国が選択する他国とのパートナーシップは、21世紀の地政学を占う上で⾮常に重要な意味を帯びています。太平洋島嶼国と⼤国の間に⽣まれる⼒学の研究については、既に相応の学術的意識が向けられてきました。しかし、インド太平洋という枠組みの中では、太平洋を論じることに多くの注⽬が集まり、インド洋方面は⽐較的⾒過ごされているのが現状です。
 
本ウェビナーでは、その見過ごされがちなインド洋地域において島嶼国が果たす役割を中心に、バルーア⽒の知⾒と研究成果を発表します。バルーア⽒は、インド洋における島嶼国と安全保障パートナー間での地政学的相互作⽤を詳細に分析する研究を行ってきました。本ウェビナーにおいては、インド洋における現在の安全保障の⼒関係、インド洋からインド太平洋地域に波及する意味合い、および島嶼国がどのように⼤国間の競争の⾏⽅に影響を及ぼし得るかについて概説します。
事務局
笹川平和財団 安全保障研究グループ
Tel:03-5157-5209 Email:anpo-event@spf.or.jp

※取材についてのお問い合わせは経営企画部メディアリレーション課へお願いいたします。
Tel:03-5157-5389 Email:spfpr@spf.or.jp

プログラム

15:00 開会挨拶
15:05 講演
 
ダルシャナ・バルーア氏
15:30 ディスカッション
 ダルシャナ・バルーア氏、渡部恒雄上席研究員
15:50 Q&A
16:00 閉会挨拶

講演者

ダルシャナ・バルーア Darshana M. Baruah
パネリスト

ダルシャナ・バルーア Darshana M. Baruah

笹川平和財団 ビジティング・フェロー

※バルーア氏のプロフィールは英語版のページにて掲載しております。
渡部恒雄
パネリスト

渡部恒雄

笹川平和財団 上席研究員

プロフィール

1988年、東北大学歯学部卒業、歯科医師となるが、社会科学への情熱を捨てきれず米国留学。1995年ニューヨークのニュースクール大学で政治学修士課程修了。同年、ワシントンDCのCSIS(戦略国際問題研究所)に入所。客員研究員、研究員、主任研究員を経て2003年3月より上級研究員として、日本の政党政治、外交安保政策、日米関係およびアジアの安全保障を研究。2005年4月に日本に帰国。以来CSISでは非常勤研究員を務める。三井物産戦略研究所主任研究員を経て、2009年4月から2016年8月まで東京財団政策研究ディレクター兼上席研究員。9月より上席研究員専任となり、10月に笹川平和財団に特任研究員として移籍。2017年10月より現職。外交・安全保障政策、日米関係、米国の政策分析に携わる。
著書に「2021年以後の世界秩序―国際情勢を読む20のアングル」(2020年 新潮新書)等。

茶野順子
モデレータ

茶野順子

笹川平和財団 常務理事

プロフィール

笹川平和財団米国理事、特定非営利活動法人The Asia Foundation理事、一般財団法人日本民間公益活動推進機構理事などを務める。笹川平和財団においては1991年の入団以来、笹川島嶼国基金事業室、笹川中欧基金事業室、総務部、国際事業部等の業務を歴任、またフィラデルフィア財団、および1996年より7年間、フォード財団にて勤務し、米国においてフィランソロピー活動に携わった。一橋大学社会学部卒業。ペンシルバニア大学行政学修士。

開催一覧

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