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総括・交流グループ

笹川平和財団、第16回 日越佐官・尉官級交流(第8回 訪越交流)を実施
―ハノイ、ディエンビエンフー、ダナンにて―

笹川平和財団 日米・安全保障研究ユニット 総括・交流グループ


2026.07.28
8分

 笹川平和財団は2026年6月20日から27日まで、「第16回 日越佐官・尉官級交流(第8回 訪越交流)」を実施しました。
 防衛省・自衛隊より、統合幕僚学校副校長である根本勉 陸将補を団長とする16名の代表団がベトナムを訪問し、ベトナム国防省およびベトナム人民軍の陸軍・海軍・空軍・国境警備隊の各司令部において表敬、意見交換、部隊視察、また、歴史・文化研修を実施しました。
 今回の訪越交流においては、ハノイ、ディエンビエンフー、ダナンの3都市を訪問しました。なお、ディエンビエンフーはベトナムがフランスの植民地支配からの独立を決定づける戦いが行われた歴史的要地であり、日本からの訪問団による初めての訪問となります。

タン国防次官を表敬した訪問団

タン国防次官を表敬した訪問団

 ハノイでは、国防省においてグエン・タン・クオン国防次官に表敬訪問を行ったほか、国防戦略・歴史研究所および軍事技術学院によるブリーフィング・意見交換、防空・空軍司令部への表敬訪問ならびに空軍第77大隊(第361師団第257連隊)への表敬訪問および部隊視察を行いました。
 歴史・文化研修としては、軍事歴史博物館、ホーチミンルート博物館、ホアロー収容所を視察したほか、ホーチミン廟において献花を行いました。
 また、本交流の実施に際し、伊藤直樹 駐ベトナム日本国特命全権大使よりベトナムの政治・経済情勢および日越関係の現状について、田村貴夫 防衛駐在官よりベトナムの国防体制および防衛協力の現状について、ご説明を頂きました。

タン国防次官表敬 ①
タン国防次官表敬 ②
国防戦略・歴史研究所および軍事技術学院とのブリーフィング・意見交換 ①
国防戦略・歴史研究所および軍事技術学院とのブリーフィング・意見交換 ②
防空・空軍司令部表敬 ①
防空・空軍司令部表敬 ②
空軍 第77大隊(第361師団第257連隊)視察 ①
空軍 第77大隊(第361師団第257連隊)視察 ②
ホーチミン廟献花 ①
ホーチミン廟献花 ②
伊藤直樹 駐ベトナム日本国特命全権大使による
ブリーフィング
田村貴夫 防衛駐在官によるブリーフィング
 ディエンビエンフーでは、ディエンビエン省国境警備隊司令部への表敬訪問を行い、ラオス・中国と国境を接する同地における国境警備隊の任務等について説明を受けました。
 訪問団は1954年のディエンビエンフーの戦いにおける戦没者を追悼するためFの丘において献花を行ったほか、歴史・文化研修として、ディエンビエンフー歴史戦勝博物館およびベトナム側のヴォー・グエン・ザップ将軍司令部跡、フランス側のド・カストリー将軍司令部跡、ディエンビエンフーの戦いにおける最大の激戦地であるA1の丘をはじめ、ディエンビエンフーの戦いに関連する各種史跡を視察しました。
Fの丘にて献花 ①
Fの丘にて献花 ②
ディエンビエンフー歴史戦勝博物館 視察
ヴォー・グエン・ザップ将軍司令部跡 視察 
ド・カストリー将軍司令部跡 視察
A1の丘 視察
 ダナンでは、海軍第3軍区司令部および陸軍第5軍区司令部へ表敬訪問を行うとともに、艦船見学および陸軍第5軍区博物館の視察を行いました。
 歴史・文化研修としては、西沙諸島博物館のほか、かつて国際貿易都市として栄え、日本人町も築かれた世界遺産ホイアンの視察を行いました。
海軍第3軍区司令部表敬 ①
海軍第3軍区司令部表敬 ②
海軍第3軍区 部隊視察および艦艇内見学 ①
海軍第3軍区 部隊視察および艦艇内見学 ②
陸軍第5軍区司令部 表敬 ①
陸軍第5軍区司令部 表敬 ②
陸軍第5軍区博物館 視察 ①
陸軍第5軍区博物館 視察 ②
西沙諸島博物館 視察 ①
西沙諸島博物館 視察 ②
世界遺産ホイアン 視察 

 日越関係は、2023年に「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」へと格上げされ、安全保障・防衛分野を含む幅広い分野で協力が深化しています。2026年5月には高市早苗 首相、6月には内倉浩昭 統合幕僚長がベトナムを訪問したほか、7月にはファン・ヴァン・ザン・ベトナム副首相兼国防大臣が5年ぶりに来日して小泉進次郎 防衛大臣と会談を行うなど、ハイレベル交流を含めた緊密な往来が行われています。

 本交流事業は、日米・安全保障研究ユニット 総括・交流グループが実施する「日本アジア安保防衛交流Ⅴ」事業における柱の一つであり、防衛省・自衛隊およびベトナム国防省・人民軍において将来を担う幹部の相互派遣を行うものです。2014年に民間の主催するトラック1.5の安保防衛交流として開始し、今回で第16回目となります。今回の訪越交流を含め、参加者総数は延べ224人(日本側102人、ベトナム側122人)となりました。近年は尉官級の若手士官や女性士官の参加も拡大しており、交流の裾野がさらに広がっています。

 笹川平和財団は、今後も本交流事業を通じて、防衛関係者間の軍種を超えた交流のみならず、双方の歴史・社会・文化に対する理解を深める機会を提供することで、日越両国の相互理解と信頼関係のさらなる強化、ひいてはアジア地域における平和と安定に寄与することを目指して参ります。


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