政策提言「新たな時代における国家安全保障モデル~防衛力の人的基盤強化の視点から~」を防衛大臣へ手交しました
笹川平和財団は2026年9月2日、「安全保障戦略のあり方(人的基盤の強化)研究会」(座長:黒江哲郎 元防衛事務次官)が取りまとめた政策提言「新たな時代における 国家安全保障モデル ~防衛力の人的基盤強化の視点から~」を防衛大臣へ手交しました。
笹川平和財団は2026年6月20日から27日まで、「第16回 日越佐官・尉官級交流(第8回 訪越交流)」を実施しました。
防衛省・自衛隊より、統合幕僚学校副校長である根本勉 陸将補を団長とする16名の代表団がベトナムを訪問し、ベトナム国防省およびベトナム人民軍の陸軍・海軍・空軍・国境警備隊の各司令部において表敬、意見交換、部隊視察、また、歴史・文化研修を実施しました。
今回の訪越交流においては、ハノイ、ディエンビエンフー、ダナンの3都市を訪問しました。なお、ディエンビエンフーはベトナムがフランスの植民地支配からの独立を決定づける戦いが行われた歴史的要地であり、日本からの訪問団による初めての訪問となります。
タン国防次官を表敬した訪問団
ハノイでは、国防省においてグエン・タン・クオン国防次官に表敬訪問を行ったほか、国防戦略・歴史研究所および軍事技術学院によるブリーフィング・意見交換、防空・空軍司令部への表敬訪問ならびに空軍第77大隊(第361師団第257連隊)への表敬訪問および部隊視察を行いました。
歴史・文化研修としては、軍事歴史博物館、ホーチミンルート博物館、ホアロー収容所を視察したほか、ホーチミン廟において献花を行いました。
また、本交流の実施に際し、伊藤直樹 駐ベトナム日本国特命全権大使よりベトナムの政治・経済情勢および日越関係の現状について、田村貴夫 防衛駐在官よりベトナムの国防体制および防衛協力の現状について、ご説明を頂きました。
日越関係は、2023年に「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」へと格上げされ、安全保障・防衛分野を含む幅広い分野で協力が深化しています。2026年5月には高市早苗 首相、6月には内倉浩昭 統合幕僚長がベトナムを訪問したほか、7月にはファン・ヴァン・ザン・ベトナム副首相兼国防大臣が5年ぶりに来日して小泉進次郎 防衛大臣と会談を行うなど、ハイレベル交流を含めた緊密な往来が行われています。
本交流事業は、日米・安全保障研究ユニット 総括・交流グループが実施する「日本アジア安保防衛交流Ⅴ」事業における柱の一つであり、防衛省・自衛隊およびベトナム国防省・人民軍において将来を担う幹部の相互派遣を行うものです。2014年に民間の主催するトラック1.5の安保防衛交流として開始し、今回で第16回目となります。今回の訪越交流を含め、参加者総数は延べ224人(日本側102人、ベトナム側122人)となりました。近年は尉官級の若手士官や女性士官の参加も拡大しており、交流の裾野がさらに広がっています。
笹川平和財団は、今後も本交流事業を通じて、防衛関係者間の軍種を超えた交流のみならず、双方の歴史・社会・文化に対する理解を深める機会を提供することで、日越両国の相互理解と信頼関係のさらなる強化、ひいてはアジア地域における平和と安定に寄与することを目指して参ります。