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【出展報告】海洋文化都市くれ海博2026

2026.06.08

 笹川平和財団海洋政策研究所(OPRI)は、2026年5月30日と同月31日の2日間、呉市・広島大学Town & Gown構想の一環として開催されました「海洋文化都市くれ海博2026」(以下、くれ海博2026)にて、一般市民や来場者に向けたブース出展を通じて、海洋・海事分野へのご理解をいただくと共に、地域の教育・研究機関との交流のため当財団の取り組みを紹介しました。両日とも晴天に恵まれ、約17,300人(呉市発表)の来場者で賑わいました。
 当財団の出展として、OPRIの事業紹介のポスター7点を展示、海業まんが(愛南町・三浦市)や「海のひみつ」(日本語版英語版)等のデジタル出版物のカードを配布したほか、復建調査設計株式会社と港湾空港技術研究所のご協力により、ブルーカーボンとして注目される海草の一種のコアマモを展示しました。

展示ブースの様子
コアマモの展示

 会期中は、くれ海博2026の目的の一つ「市民、特に子ども達の海洋・海事分野への理解を進める」に資する催しとして、スルメイカを解剖するワークショップを計8回行いました。毎回10~20名程度の参加者があり、多くは親子連れでしたが、大学院生や大人だけの参加もありました。解剖手順のベースとしましたイカ解剖実験動画「イカを知ろう!」(2026年4月15日公開)は、主に中学校理科の授業資料としての活用を目的に作成しましたが、今回のような小学生以下の子供が参加するイベントでも、見せ方次第で楽しんでいただけることが分かりました。単にイカの生態を紹介するだけでなく、家庭での調理、漁獲量の変化、地球温暖化との関係などにも触れることで、大人にも関心を寄せていただけました。 
 またコアマモの展示では、水槽内のコアマモが、海水に溶けた二酸化炭素(CO2)を吸収し、光合成で生成した酸素の小さな泡を放出する様子を見て頂きました。実際の沿岸域で海草・海藻がブルーカーボンとして炭素固定する様子は、何年もモニタリングでもしなければ見られません。その代わりに、蓋をした水槽の中でコアマモが海水中のCO2を吸収することで、蓋の下の空気中のCO2が減っていく様子を分析機の出力として可視化することで、ブルーカーボンとしてのはたらきを理解する手助けになったのではと考えております。

当財団ブース内の様子

 解剖ワークショップ、コアマモ展示はいずれもOPRIとして初の試みでしたが、多くの方にご覧いただけましたことに感謝申し上げます。今後もこのような機会を通じて、広く皆さまに海の課題を伝えるシンクタンクとしての役割を果たしていく所存です。

【参考資料】
今回ブース内で展示したポスターは、以下のリンクよりPDF版(※圧縮版です)でご覧いただけます。

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