News

新着情報
ニュース

「第6回海洋安全保障シンポジウム―我が国の海洋安全保障と今後の海上防衛力の役割―」を開催しました

2019.12.25

* 以下は水交会研究委員会・池田徳宏委員による水交会機関紙『水交』令和元年清秋号及び令和2年新春号掲載記事に基づくものであり、パネルディスカッションのプレゼンテーションと質疑応答部分については内容を一部要約してあります。なお、講演資料についてはご了解をいただいた登壇者のものを掲載しております。

 

2019年7月23日、笹川平和財団海洋政策研究所と公益財団法人水交会の共催にて「第6回海洋安全保障シンポジウム」を当財団ビル国際会議場で開催しました(本シンポジウムの概要についてはこちらをご覧下さい)。本シンポジウムは、海上防衛の現場で実務経験を有する自衛官や水交会会員と、海洋安全保障分野で活躍する財団内外の研究者が同じテーマで忌憚のない議論を行うというユニークなシンポジウムであり、2014年から毎年開催しているものです。

今回のシンポジウムでは、朝鮮半島問題、日中関係の改善傾向などの影響により、我が国を取り巻く安全保障環境が大きな変化が起きていること、我が国の外交・安全保障政策も第3期海洋基本計画や新防衛大綱の閣議決定などにより大きな転機を迎えているなどを踏まえ、そのような中で「海上防衛力」が果たすべき役割とは何なのか、政府が推進しつつある「自由で開かれたインド太平洋構想」との関係などについて議論しました。

当日は角南篤・海洋政策研究所長の開会挨拶に続いて、福田達也・統合幕僚監部防衛計画部副部長による基調講演が行われました。福田海将補は海上幕僚監部人事教育部教育課長や大湊地方総監部幕僚長、第4護衛隊群司令を歴任された後、現在は統合幕僚監部で防衛の最前線で活躍されています。

講演される福田副部長写真

講演される福田副部長

その後、相澤輝昭・笹川平和財団海洋政策研究所特任研究員(元一等海佐)、川島真・東京大学大学院総合文化研究科教授、寺田博之・海上自衛隊幹部学校防衛戦略教育研究部長、池田徳宏・水交会研究委員(元佐世保・呉地方総監)および倉持一・笹川平和財団海洋政策研究所客員研究員が登壇するパネルディスカッションが実施され、最後にフロア参加者の方々を含めた質疑応答が行われました。

熱気溢れる議論を展開するパネリストのみなさん写真

熱気溢れる議論を展開するパネリストのみなさん

熱気溢れる中、4時間にわたって行われたシンポジウムは、赤星慶治・水交会理事長の閉会挨拶をもって終了致しました。

海洋政策研究所と水交会は、今後も我が国の海洋安全保障に関する研究を共に進めていくことを予定しており、その成果などについては引き続き海洋政策研究所ウェブサイトなどで公開していく予定ですので、ぜひご期待下さい。

なお、本シンポジウムのより詳細な内容については下記をご覧ください。

1. 第6回海洋安全保障シンポジウム開催概要(基調講演)(『水交』令和元年清秋号より抜粋)

2. 第6回海洋安全保障シンポジウム開催概要(パネルディスカッション)(『水交』令和2年新春号より抜粋)

3. 相澤輝昭・笹川平和財団海洋政策研究所特任研究員(元一等海佐)講演資料

4. 川島真・東京大学大学院総合文化研究科教授講演資料

5. 寺田博之・海上自衛隊幹部学校防衛戦略教育研究部長講演資料

6. 池田徳宏・水交会研究委員(元佐世保・呉地方総監)講演資料

ページトップ