ミサイル・フリーゲート艦「荊州」など視察
日中佐官級交流事業

2018.10.09
(画像)東部戦区海軍上海基地でミサイル・フリゲート艦「荊州」に乗艦した代表団

東部戦区海軍上海基地でミサイル・フリゲート艦「荊州」に乗艦した代表団

 笹川平和財団(田中伸男会長)の日中佐官級交流事業で、中国を訪問した防衛省・自衛隊の代表団(団長・真殿知彦海将補)は9月21日から26日にかけて、中国人民解放軍の東部戦区海軍上海基地でミサイル・フリゲート艦に乗艦し、空軍航空学校(吉林省長春市)を視察するとともに、中国国際戦略学会(北京市)との間で中国の海洋戦略などをめぐり率直な意見交換をしました。

 代表団は26日、2016年に就役したミサイル・フリゲート艦「荊州」に乗艦し、艦対空ミサイルやロケット砲、76ミリ砲をはじめとする装備と、操舵室などを視察しました。荊州は昨年、フィリピンやインドネシア、ミャンマー、ギリシャ、イタリアなど日本を除く20カ国以上を訪れています。艦長は「ぜひ日本へ行ってみたい。日本の艦艇も歓迎する」と話しました。
(画像)中国人民解放軍の空軍航空学校で、射撃訓練を視察する代表団

中国人民解放軍の空軍航空学校で、射撃訓練を視察する代表団

 これに先立つ23日には、空軍航空学校で教育棟や訓練施設、寮など基礎教育の現場を視察しました。学校側の説明によると、「これまでに1万人以上のパイロットを育て、数多くの将軍と英雄を輩出している」とのことです。航空学校には100以上の授業があり、全国の30以上の大学の教室と中継で結ぶテレビ会議方式の授業も行っています。
 21日の中国国際戦略学会での意見交換では、中国の海洋戦略と日中両国間の問題や、ハイテク技術の発展と装備の近代化などについて、双方がそれぞれの基本的な立場などを表明しました。会合後、真殿団長と中国国際戦略学会の龔顕福(きょう・けんふく)副会長は記者団の質問に答え、真殿団長は「さまざまな分野について、日中双方が隠すことなくお互いの立場を表明し、お互い何を考えているのかを知るうえで有意義だった。人民解放軍、シンクタンクと直接話すことに意義がある」と述べました。龔副会長は「両国間の意見の相違は対話や交流を通じて落としどころを探す必要があり、今回の交流自体にそうした役割がある」と語りました。
(画像)代表団は中国国際戦略学会の有識者らと率直に意見を交わした 代表団は中国国際戦略学会の有識者らと率直に意見を交わした
(画像)中国国際戦略学会で、記者団の質問に答える真殿知彦団長(中央)と龔顕福副会長 中国国際戦略学会で、記者団の質問に答える真殿知彦団長(中央)と龔顕福副会長

 浙江省杭州市では中国の電子商取引最大手アリババグループの本社を訪れ、ビッグデータや顔認証、人工知能(AI)を活用した金融、交通渋滞緩和システムなどについて説明を受けました。

 代表団は19日に訪中し27日に帰国しました。この間、故宮(北京)や旧満州国皇宮博物館(長春)など名所旧跡も訪れ、歴史と文化に触れました。
(特任調査役 青木伸行)
 
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