笹川平和財団は「日米オピニオンリーダー交流」事業の一環として、ペンシルバニア大学のジェームズ・マクガン教授と、ジョンズ・ホプキンス大学のケント・カルダー教授をゲストにお招きし、パネル・講演会を開催しました。
パネル講演会概要)https://www.spf.org/seminar/list/20180828.html
パネル講演会概要)https://www.spf.org/seminar/list/20180828.html
マクガン教授は、米国に留まらず世界各国のシンクタンク研究で著名な研究者で、ペンシルバニア大学から発行されている『Global Go To Think Tank Index Report』は6,000を超える世界のシンクタンクを調査し、毎年多くの注目を集めています。また最新著作として『Think Tanks, Foreign Policy and the Emerging Powers』(Palgrave Macmillan、2018年)があります。一方カルダー教授は、日本政治や東アジアの国際関係を専門とする米国きっての知日派研究者、国際政治経済学者であり、『ワシントンの中のアジア』(中央公論新社、2014年)をはじめ数々の著作を出版されているほか、日米のシンクタンクや非営利民間団体の活動についても幅広い知見をお持ちです。
米国や欧州を中心に発展してきたシンクタンクは、情報やコミュニケーション手段、また世界情勢の飛躍的変化に伴い近年更に重要性を高めています。また各国・地域の政治体制や市民社会環境の違いによって、多様な属性や機能を持つシンクタンクが現れ、インドや中国等の新興大国でも力を持ち始めていると言われます。他方米国では、ホワイトハウスと大統領自身を中心とした政策決定を特徴とするトランプ政権下で、ワシントンDCを中心としたシンクタンクの影響力や役割の低下も指摘されます。変化する世界情勢そして米国を前に、シンクタンクが今後果たすべき役割とは何か、求められる変化とは何か、日米関係、日本の役割等も含めお二人の専門家に忌憚のないお話を伺い、議論しました。