東日本大震災に関するワークショップ:東日本大震災の教訓:公衆衛生機能の復興の観点から」 -人々の生命と健康をどう守るか-(2013年3月11日開催)
本ワークショップは、東北大学大学院医学系研究科・地域保健支援センターの「被災地の保健機能復興と経験共有事業」(笹川平和財団助成)の成果報告を目的として、開催したものです。
講演:
押谷 仁氏 東北大学大学院医学系研究科教授・地域保健支援センター副センター長 「被災地の保健機能復興と経験共有事業の取り組みを通じて見えてきた課題」
大規模災害により、医療機関や行政インフラが壊滅的な被害を受けたとき、保健医療・保健行政の担当者はどう対応するべきでしょうか。
東日本大震災の発生直後から18ヵ月間にわたって、東北大学大学院医学系研究科・地域保健支援センターが実施してきた「被災地の保健機能復興と経験共有」事業(笹川平和財団助成)では、世界的にも例のない試みとして、刻々と変化する被災地の公衆衛生課題やニーズ、公衆衛生システムの復興過程や課題を映像とデータで克明に記録してきました。その結果、短期的な災害医療対応のみならず、公衆衛生システムに着目した中長期的な対応や、システム復興を担う保健行政関係者の機能強化といった課題が見えてきました。
そこで、本事業を通じて見えてきた課題を公衆衛生システムや危機管理の観点から整理し国内外に向けて問題提起することを目的に、東日本大震災の被災地の第一線で活躍してこられた東北大学病院総合地域医療教育支援部教授(前石巻日赤病院)の石井正氏、アジア太平洋地域の災害支援に携わってきたWHO神戸センターのアート・ペシガン氏をはじめ、公衆衛生の専門家が一堂に会するワークショップを開催いたしました。
http://www.spf.org/event/article_8707.html