笹川平和財団は米国議員経験者協会(FMC)との協力のもと、クリフ・スターンズ氏(共和党)、ジェイソン・アルトマイア氏(民主党)の元米国連邦下院議員2名をパネリストにお迎えし、パネル講演会を2016年10月25日に開催しました。
パネルディスカッション概要)https://www.spf.org/event/article_21877.html
パネルディスカッション概要)https://www.spf.org/event/article_21877.html
今年11月に行われる米国大統領選挙の行方を、世界中が固唾を飲んで見守っています。これまでの戦いを振り返れば、今回の大統領選では二つの想定外がありました。一つは、泡沫候補と思われていたトランプ氏が、過激な発言やパフォーマンスで支持を広げ、共和党の大統領候補にまで上り詰めたこと、もう一つは、サンダース氏が予想外に善戦し、大本命と言われたクリントン氏を苦しめたことです。トランプ氏は白人貧困層を熱狂させ、サンダース氏は若年層の圧倒的な支持を獲得しました。この根底にあるのは、現状への不満、エリートに対する不信だと言われます。そして、そうした不満や不信が、民主主義の回路を通じて「ラディカルな」政治リーダーを生み出しうること、これが単なる杞憂でないことが示されました。結果として、民主主義そのものの再検討を求める声も挙がっています。選挙を間近に控え、元議員がこうした現状とあるべき未来の形をどのように考えておられるのか、忌憚のないご意見を伺いました。