2016年2月にフィジーを直撃した発生したサイクロン・ウィンストンの被害とフィジーの復興支援についてイシケリ・マタイントンガ 駐日フィジー共和国特命全権大使にお話をうかがいました。【関連ページ】https://www.spf.org/spinf/spinf_j/news/article_20945.html
本年2月20日~21日、南半球史上最強のサイクロン・ウィンストンが、最大風速84.9m/秒、カテゴリー5の勢力を保ちながらフィジーを直撃し、各地に甚大な被害をもたらしました。フィジー政府は減災をめざし、住民に対する事前の情報伝達・避難の呼びかけなどを行いましたが、死者44名、推定人口90万人の約40%にあたる35万人が被災し、特に離島部および沿岸部では、豪雨、強風、そして津波のような高潮により多くの村落が壊滅的被害を受けました。
フィジー政府は、国連機関、日本、豪州、ニュージーランド、米国、フランス、EU、イタリア、スウェーデン、インド、中国、韓国、サモア、ナウル、ソロモン、マーシャル、ツバル、国際赤十字・赤新月社などの国際社会と共に緊急支援に取り組んでおりますが、依然として食料、水、仮設住居、医薬品等、5億ドル規模の支援が必要であり、また今後、資金のみならず物資や技術などの中長期的支援が必要な状況にあります。