3. 特定非営利活動法人なんみんフォーラム(Forum for Refugees Japan-FRJ)
東京都中野区大和町 1-53-11 代表理事:小山英之
TEL: 03-6383-0688|FAX: 03-6383-0688 | Email: info@frj.or.jp |
www.frj.or.jp/
なんみんフォーラム(FRJ)は、2004年に設立された、日本に逃れた難民を支援する NGO/団体の全国ネットワークです。2022年4月末現在、全国23団体が加盟しており、設立以来、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とも協力しながら活動しています。FRJ が目指しているのは、難民の権利と尊厳が尊重され、それぞれが地域の一員として、安心して暮らせるような社会作りです。
FRJ に加盟する団体は、活動の範囲や支援形態がそれぞれ少しずつ異なります。支援者や当事者からの問い合わせに対する橋渡しや調整のほか、加盟団体間で情報を(個人情報を保護しつつ)共有する場を作ることによって、支援・サービスの欠落と重複を防ぎ、その迅速化や効率化を図っています。また、国内外の専門家を招き、NGO/団体、弁護士などに向けた勉強会などの実施を行なっています。2013年からは、難民・難民申請者のための民間緊急シェルターの運営も行なっています。
FRJ の加盟団体によっては、難民申請や在留資格のことなど、法的な手続きに関するアドバイス、生活や医療などの相談援助や心のケア、日本語学習支援、子どもや若者の教育支援など、様々なサービスが提供されています。FRJ は、各専門分野にまたがるニーズを集約し、提言をまとめながら、包括的な視点から、難民受け入れに関する社会や政策への働きかけを行っています。2013年には、難民保護法検討のための論点整理を発表しました。
また、持続的で発展的な難民受け入れを実現するためには、政府、自治体、企業、教育機関、宗教団体、支援団体、当事者といった、多様なアクターが連携して実際に活動していくことが重要です。官民連携の取り組みとして、2009年からは外務省と加盟団体の間での定期協議を開催し、難民や難民申請者への定住支援や生活支援の向上を目指し、議論や連携協議を進めてきました。また、2012年には、法務省、日本弁護士連合会と覚書を結び、この三者の枠組みの中で、定期的な協議の実施および空港で庇護を求めた人を対象にした収容を回避するための取り組み(通称:住居確保措置)を行なっています。2020年からは、J-FUN(Japan Forum for UNHCR and NGOs – 日本 UNHCR・NGO 評議会)が主催するマルチ・ステークホルダー・コンサルテーション勉強会の運営に協力しており、教育や就労を通じた受け入れ、アフガニスタンやウクライナでの危機などをテーマに、セクター間の議論の促進に取り組んでいます。