零細・中小企業(Micro, Small and Medium Enterprise: MSME)が全企業の99%以上を占めるカンボジアは、ジェンダー視点を投資環境に組み込むためのユニークな課題と機会に直面している。女性主導の企業が経済・社会において重要な役割を果たす中、ジェンダー投資(Gender Lens Investing: GLI)は、経済的エンパワーメントとジェンダー平等を促進するための重要なツールとして注目を浴びている。
本報告書は、笹川平和財団(SPF)とカンボジアのエコシステムで中核を担う、国際NGOであるSwisscontact Cambodiaにより、カンボジアにおけるGLIの現状を調査したものである。200の企業と68のエコシステム関係者を対象とした調査、インタビュー、フォーカスグループディスカッションを通じて、主要なステークホルダー、起業家の資金的・技術的ニーズ、GLIの推進に向けた課題を明らかにした。
報告書では、ジェンダーに配慮したビジネス慣行を支援するCnaiアクセラレータープログラムやSweef Capitalなどのケーススタディを紹介し、女性の起業参加を促進するGLIの役割を実証している。また、カンボジアのGLIエコシステムを強化するための提言として、政策支援、金融商品開発、メンターシップ・プログラム、GLIの認知度向上などを挙げている。
英語で作成された本報告書は、投資家から開発パートナーに至るまで、カンボジアの包括的成長を促進するための関係者のための基礎となるロードマップを提供している。