平和構築支援グループ ジェンダーイノベーション事業グループ セミナー
緊急セミナー

ジェンダー平等における日本の課題領域

政治と経済について

主催:笹川平和財団
 公益財団法人笹川平和財団(SPF)は、7月13日(水)16時半(日本時間/JST)​​​​から緊急セミナー「ジェンダー平等における日本の課題領域:政治と経済について」を開催いたします。

 2021年3月に世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)は「The Global Gender Gap Report 2021」を公表し、その中で世界各国における男女格差を測りランク付けするジェンダーギャップ指数(GGI)を発表しました。昨年度の発表で日本は調査対象の156カ国中120位だったことが、世間で大きな話題となりました。特に「政治」および「経済」における順位が低く、「政治」は147位、「経済」は117位の結果でした。今後発表が予想される今年のGGIの結果を待ちつつ、「政治」および「経済」分野でのジェンダー平等を進めるために、私たちに「何ができるのか」を考える機会として緊急セミナーを開催します。

 このセミナーでは世界の上場企業のジェンダー平等スコアリングで有名な「Equileap/エクイリープ」、および日本の女性議員輩出を推進するパリテアカデミーと協力し、日本がGGIにて特に順位が低い「政治」および「経済」の現状とその要因について専門家をお迎えし解説します。

 折しも、男女賃金格差開示の新方針が発表され、ジェンダー平等に関する情報開示の機運が高まっています。SPFは「女性のエンパワーメント」を重点目標に定めてさまざまな活動を展開していますが、その中でも最新の報告書「アジア太平洋地域(APAC)の職場におけるジェンダー平等推進度報告書」の結果についてご報告します。この報告書は男女賃金格差、公正な採用と昇進制度、職員全体、シニアマネージャー、経営層、取締役会における男女比率、サプライチェーンにおける男女比や職場の安全といった19項目にてAPACの上場企業を調査しその結果をとりまとめたもので、その報告書を基に、ジェンダー平等推進のための情報開示の重要性とどのような情報開示が求められているかを中心に解説します。

 政治分野についても、SPFでは、男女格差の是正や女性のエンパワーメントの目的のため、また女性の議員比率が武力行使のリスクを減らし、紛争防止につながるという国際的なWPSアジェンダ(Women, Peace and Security)の知見に基づき、女性政治家を増やすためのさまざまな調査や研修プログラムの実施を行っています。第26回参議院議員選挙の投開票は7月10日に予定されておりますが、その一つの争点、安全保障は、女性の政治参画と結びつきの強いテーマとの認識が、国際的には広がりつつあります。日本における女性の政治参画の障壁、また参院選の選挙結果についても、これまでの調査結果等を踏まえた洞察、およびSPFの取組みから得た教訓や今後への提案を行います。

 皆様のご参加をお待ちしています。
事務局
笹川平和財団ジェンダーイノベーション事業グループ宛
E-mail: genderspf@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5280

※取材についてのお問い合わせはコミュニケーション企画部広報課へお願いいたします。
E-mail: spfpr@spf.or.jp
Tel: 03-5157-5389

プログラム

16:30-16:35 開会挨拶
笹川平和財団理事長 角南篤
16:35-16:40 ご挨拶
内閣総理大臣補佐官(女性活躍担当) 森まさこ参議院議員
16:40-16:55 1. 「アジア太平洋地域(APAC)の職場におけるジェンダー平等推進度報告書」について
笹川平和財団 ジェンダーイノベーション事業グループ長 松野文香
16:55-17:10 2.特別講演「グローバルスタンダードから見た日本の課題(仮)」
エクイリープCEO ダイアナ・ヴァン・マーアズディック氏 
17:10-17:25 3.女性・平和・安全保障(WPS agenda)と女性政治リーダー育成について
笹川平和財団  平和構築支援グループ長 中山万帆
17:25-17:40 4.政治参画における男女格差縮小に向けて 
上智大学法学部教授 三浦まり氏
17:40-18:00 質疑応答
18:00 閉会
(※プログラム内容、時間、登壇者は、予告なく変更される場合がございます。)

講演者

Mr. Brigien Suhaendra
特別講演(敬称略)

三浦まり

上智大学法学部教授

プロフィール

専門はジェンダーと政治、福祉国家論、ケアと民主主義論。上智大学において現代日本政治論、現代行政学、JAPANESE POLITICS IN GLOBAL PERSPECTIVEの教鞭を執る。ジェンダーギャップの国際比較を通じ、ジェンダー平等な社会を実現するための法政策、女性やマイノリティの政治参画やクオータ制の研究を行う。カリフォルニア大学バークレー校(Ph.D)

Mr. Brigien Suhaendra
特別講演(敬称略)

ダイアナ・ヴァン・マーアズディック

エクイリープ(Equileap)CEO

プロフィール

ABNAMRO民間銀行の慈善事業における責任者であり、女性の権利を主とした国際的な助成団体「ママ・キャッシュ」の開発部長を歴任。現在は、企業部門におけるジェンダー平等に関するデータと多角的な視点による調査・分析を提供する「Equileap/エクイリープ」の共同創設者兼 CEOを務める。Equileapは「Gender Equality ScorecardTM」という独自の包括的な審査表を用いて、4,000社を超える世界中の企業を調査し、ランク付けを行っている。

Mr. Brigien Suhaendra
特別講演(敬称略)

中山万帆

笹川平和財団 平和構築支援グループ グループ長

Mr. Brigien Suhaendra
特別講演(敬称略)

松野文香

笹川平和財団 ジェンダーイノベーション事業グループ グループ長

開催一覧

pagetop